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 4月6~10日にスペインで行われたITTFプロツアー・スペインオープンで全力で戦った日本選手に対し、ITTF(国際卓球連盟)会長のアダム・シャララ氏がITTFホームページに以下の激励の言葉を寄せた。

 自国が厳しい災害に見舞われている状況の下では、国際大会に選手を派遣するのを見送る卓球協会は多いだろう。今回3つの災害に見舞われた日本。非日常的な状況下の中で、今まで通りの生活を取り戻すことはかなり大変なことだろう。
 しかし、日本卓球協会は先のITTFプロツアー・スペインオープンに全力で選手を派遣してきた。前向きな精神力だ。国際大会で日本選手が復活した姿を見せてくれることは、われわれの心の中に強く刻まれるだろう。

 日本の「ファイティングスピリット」は健在だ。「Gambatte(がんばって)!」
 4月6~10日にスペイン・アルメリアで行われたITTFプロツアー・スペインオープン。女子シングルスで平野早矢香(ミキハウス)が優勝を飾った。
 準々決勝でカットの徐孝元(韓国)、準決勝で帖雅娜(香港)を4-2で下した平野。決勝では右シェーク異質速攻の姜華君(香港)とゲームオールの激戦。最終ゲームも一進一退の攻防となったが、サービスエースでマッチポイントを奪うと、最後は平野のツッツキがネットインで決着。平野はこれがプロツアー4回目の優勝となった。

★優勝した平野早矢香選手のコメント
「今回は試合をする中で少しずつ調子が上がってきました。中にはすごく厳しい試合もありましたが、堂々と最後まで戦えるように頑張りました。
決勝の姜とは2007年のチリオープンで4-0で負けた以来試合をしていませんでしたが、思いきって自信を持って臨みました。ペースを掴むまで難しい試合でしたが、幸運なボールにも恵まれ勝つことができました。
サポートしてくれている方々、チームのみんな、また日本からの応援の力で勝たせて頂いた試合だったと思います。本当にありがとうございました!」

 また、女子ダブルスでは石垣優香/山梨有理(淑徳大/十六銀行)が準優勝。決勝で姜華君/帖雅娜(香港)にゲームカウント3-2から惜しい逆転負けを喫したが、ロッテルダム大会でも好成績が期待される。男子ダブルスでも松平健太/丹羽孝希が3位入賞を果たした。
 U-21女子シングルスでも、石川佳純(IMG)が決勝で森薗美咲(日立化成)とのライバル対決を制して優勝している。

[ITTFプロツアー・スペインオープン優勝記録]
男子シングルス:呉尚垠(韓国)
女子シングルス:平野早矢香(日本)
男子ダブルス:李廷佑/呉尚垠(韓国)
女子ダブルス姜華君/帖雅娜(香港)
U-21男子シングルス:徐賢徳(韓国)
U-21女子シングルス:石川佳純(日本)

下写真左は優勝した平野早矢香、右は2回戦で世界ランク15位の石賀浄(韓国)を下し、ベスト8に入った谷岡あゆか(写真提供:ITTF)
 今年の全日本選手権女子シングルスで優勝の石川佳純選手が、今まで在籍していたミキハウスJSCを離れ、4月1日付けでマネージメント契約をしているIMGの所属となった。3月に大阪の四天王寺高校を卒業し、今後は5月の世界選手権ロッテルダム大会に向け練習を行うという。
 元全日本チャンピオンで、世界選手権日本代表の平野早矢香選手(ミキハウス)と、スウェーデンの名門卓球ブランドのスティガ社(STIGA)が4月1日にラケット契約を結んだことを発表した。現時点での、同選手の使用ラケットは「オールラウンドエボリューションFL」。

 平野選手は全日本選手権で通算5回優勝。世界選手権では4大会連続で日本女子の銅メダル獲得に貢献し、北京五輪の日本代表選手でもある。
 アメリカのケーブルテレビHBO(Home Box Office)が放映している大人気のドラマシリーズ「アントラージュ」で、卓球がテーマとなった最新エピソードが公開された。「アントラージュ」はアメリカだけでなく世界各国で放映され、数百万人の視聴者を持つ人気番組。人気急上昇中の若手スターがニューヨークのおさななじみである3人のアントラージュ(取り巻き)と共にビバリーヒルズの豪邸に住み、ハリウッド的生活を送る模様を描いたドラマである。

 収録に向けての練習では、キラースピンから2人の美人コーチがキャストを手ほどき。2人のキャストは、実際の卓球選手に少しでも近づけるよう、ラケットアングルや基本フォームに重点を置きレッスンを受け収録に臨んだ。

ITTFのサイトでレッスン時の動画を公開
http://www.ittf.com/_front_page/ittf_full_story1.asp?ID=23815&Category=General&Competition_ID=&

※写真提供ITTF
 岸川聖也(スヴェンソン)は日本卓球協会を通じ、東北地方太平洋沖地震の被災地へ義援金として100万円を寄付した。

 岸川は福岡県出身だが、今回の地震の被災地にある宮城・仙台育英学園高校の卒業生。高校時代はインターハイで3連覇の記録を打ち立て、日本代表として世界へ羽ばたいた。地震が発生した3月11日は、ヨーロッパチャンピオンズリーグ準々決勝のオレンブルグ戦に出場していた。「ドイツでプレーしているけど、日本人としての強い誇りを持っています。日本人として、卓球日本代表として今の自分にできることをしたいと思い、寄付をさせていただきます。ひとりでも多くの人が助かることを心から願っています」とコメントを発表している。
 3月23~24日に行われたフォルクスワーゲンカップで3位に入った福原愛(ANA)が、賞金の12,500ドル(約100万円)を東日本大震災の被災地に寄付をした。

 今月2日に生まれ故郷である宮城県仙台市の観光大使に任命されたばかりの福原は、フォルクスワーゲンカップでは喪章をつけてプレー。「試合前から賞金を寄付しようと決めていたので、一本も無駄にすることはできなかった」と気迫を込めたプレーで、準々決勝で姜華君(中国香港)にストレート勝ち。準決勝では優勝した李暁霞(中国)に2-4で敗れたが、3位に入賞し、賞金12,500ドルを全額寄付。また、福原のスポンサーである日清オイリオなどを通じて栄養補助食品の物的支援も行う。
 3月23~24日、中国・広州にてフォルクスワーゲン2011カップが行われた。世界ランキング上位者男女各8名(各国1名)によって争われたトーナメント戦を制したのは、男子は王皓(中国)、女子は李暁霞(中国)。それぞれ賞金5万ドルを手にした。

 王皓は初戦の準々決勝でメイス(デンマーク)を4-1、準決勝でサムソノフ(ベラルーシ)を4-0で下して決勝進出。決勝ではボル(ドイツ)を4-2で下した。
 日本の水谷隼は、初戦で荘智淵(チャイニーズタイペイ)を4-2で下したが、続く準決勝ではボルに2-4で敗れた。

 李暁霞はション・イェンフェイ(スペイン)、日本の福原愛を下して決勝に進出。決勝では、初戦で金キョン娥(韓国)を破って勝ち進んできた呉佳多(ドイツ)を4-1で下して優勝した。
 福原愛は初戦で姜華君(香港)を4-0で圧倒したが、前述の通り李暁霞に敗れて3位に終わった。
 3月16~20日、ITTFプロツアー・ポーランドオープンが行われた。

 男子シングルスは、岸川、ルンクイスト(スウェーデン)らを下した李尚洙(韓国)が、決勝でシバエフ(ロシア)を下して優勝。10年スロベニアオープン以来、2勝目をあげた。
 女子シングルスは武楊(中国)が優勝。偶然にも武楊も10年スロベニアオープン以来のプロツアー2勝目となった。

 日本勢は、女子ダブルスで藤井寛子/若宮三紗子ペアが準優勝。予選からの出場となったが、難なく予選を抜けると、1回戦では姜華君/帖雅娜(香港)に3-2で勝利。準決勝では馮天薇/王越古(シンガポール)を4-0で下すなど、世界トップレベルの実力を示している。

[ITTFプロツアー・ポーランドオープン優勝記録]
男子シングルス:李尚洙(韓国)
女子シングルス:武楊(中国)
男子ダブルス:カールソン/スベンソン(スウェーデン)
女子ダブルス:郭躍/李暁丹(中国)
U-21男子シングルス:徐賢徳(韓国)
U-21女子シングルス:李皓静(香港)
 日本卓球協会は、3月26~27日に開催予定していたGAT Trumpchi第24回アジアカップ2011横浜大会の開催中止を発表した。
 東北関東大震災とそれに伴う津波、そして原子力発電所の被災による日本国内の情勢から、派遣予定の5協会から「選手派遣できない」との連絡を受け、3/26~27での開催中止を決定。
 期日を延期して開催するかどうかは、今後協議の上、決定するとのことだ。

詳細は日本卓球協会ホームページにてご確認ください。
http://www.jtta.or.jp/