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 アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されていた第3回ユース五輪は、10月15日に混合団体の決勝が行われ、張本智和・平野美宇の日本チームは王楚欽・孫穎莎の中国チームに1ー2で惜敗。中国をあと一歩まで追い詰めたが、銀メダルで大会を終えた。混合団体準決勝・決勝の結果は下記のとおり。

●混合団体・準決勝
〈日本 2ー1 ヨーロッパ1〉

○平野 ー6、3、9、6 スルヤン(セルビア)
 張本 4、ー9、ー9、ー9 モアガルド(スウェーデン)○
○張本/平野 5、4、ー8、4 モアガルド/スルヤン
〈中国 2ー0 チャイニーズタイペイ〉
○孫穎莎 4、4、2 蘇珮綾
○王楚欽 6、12、ー9、8 林昀儒

●3位決定戦
〈チャイニーズタイペイ 2ー1 ヨーロッパ1〉

 蘇珮綾 ー9、ー12、ー8 スルヤン○
○林昀儒 ー10、10、15、5 モアガルド
○林昀儒/蘇珮綾 ー11、7、7、ー3、11 モアガルド/スルヤン

●決勝
〈中国 2ー1 日本〉

○孫穎莎 4、ー7、ー7、13、1 平野
 王楚欽 9、ー7、ー10、ー3 張本○
○王楚欽/孫穎莎 8、6、ー12、5 張本/平野

 日本は準決勝のヨーロッパ1(混成チーム)戦2番で、張本が17年世界ジュニア2位のモアガルドに苦杯。しかし、ダブルスを3ー1で制し、決勝で中国と激突した。
 トップ平野は1ゲーム目を先取されたものの、2・3ゲーム目は中盤で一気にリードを広げて2ゲーム連取。4ゲーム目も7ー7から10ー8と離してマッチポイント。ここから計5回のマッチポイントを握ったが、あと一本が遠かった。このゲームを13ー15で落とすと、最終ゲームは中盤で大量リードを奪われた。

 しかし、日本は2番張本が1点を返す。男子シングルス決勝で敗れた王楚欽に対し、ゲームカウント1ー1で迎えた勝負の3ゲーム目、10ー8から10ー10に追いつかれながらも12ー10で振り切り、4ゲーム目は1ー3から怒涛の連続得点で11ー3。見事にシングルス決勝のリベンジを果たした。

 3番は混合ダブルス。アジア競技大会優勝ペアの王楚欽/孫穎莎に対し、苦戦が予想された張本/平野だが、3ゲーム目に3回のマッチポイントをしのいで14ー12で取り返すなど、必死で食らいついた。しかし、結果は王楚欽/孫穎莎が3ー1で勝利。

 日本は3種目で銀メダル3枚を獲得し、ユース五輪での戦いを終えた。中国の壁に手をかけながら、あと一歩で乗り越えることはできなかったが、張本と平野が貴重な経験を積んだことは間違いない。張本は休む間もなく、今週末の19日からフランス・パリで行われる男子ワールドカップに出場。ふたりが目標に掲げる2020年東京五輪に向け、新たな挑戦の日々がスタートする。

※写真提供:レミー・グロス/ITTF
  • 王楚欽に見事リベンジを果たした張本

  • 平野、5回のマッチポイントを握るも、孫穎莎に惜敗

  • 3枚目の金メダルを獲得した中国の王楚欽(左)/孫穎莎

  • 混合団体準決勝で張本を破った北欧の鬼才・モアガルド

<卓球ファンが見たいのは実は男子の卓球!?>

 10月24日に男子、25日に女子が東京の両国国技館で開幕する卓球のTリーグ。プロリーグと企業チームが混在すること、男女揃ってスタートすることも、JリーグやBリーグとは違う。
 24日の男子開幕戦のチケットは売れているという情報が入ってきた。水谷隼、張本智和を擁する木下マイスター東京と、対するは世界ランク9位の香港の黄鎮廷、韓国の鄭栄植、ポルトガルのアポロニア、そして五輪メダリストの吉村真晴のいるT.T彩たま。激しい試合になるのは必至だ。卓球ファンなら見逃せない対戦と言えるだろう。

 一方、25日は女子のTOP名古屋対日本生命レッドエルフの試合。名古屋はワールドカップで石川佳純に勝った鄭怡静(チャイニーズタイペイ)、元ヨーロッパチャンピオンのサマラ(ルーマニア)、韓国の徐孝元という海外勢を中心にしたチームで、日本生命は平野美宇、早田ひな、陳思羽(チャイニーズタイペイ)がいる。
 ここの試合も卓球ファンからすれば、なかなかのメンバーが揃ったカードだが、チケットはまだ余裕があるらしい。

 卓球ファンの観戦意欲というのはテレビの視聴者のそれとは違う。今回のTリーグのように、男子と女子の試合が別々に行われ、同じ値段のチケットが販売されるというのは、実は日本の卓球界では過去に例がない。
 全日本選手権、ジャパンオープン、アジアカップなどは男女一緒にプレーを行う大会で、最近は卓球の国内のビッグゲームでは会場はほぼ満員の観客が入るようになっていたが、その観客が男子の試合を見に来たのか、女子の試合を見に来たのかを分析できないでいた。

 しかし、Tリーグの観戦チケットの売れ方でわかったのは、コアな卓球ファンは男子の試合を見に行きたいらしい。
 男子の試合には、男子の卓球ファンも女子の卓球ファンも観に行く。ところが、女子の試合は男子の卓球ファンはあまり興味を示さない。これはヨーロッパでも同じで、最も盛んなドイツのブンデスリーガでも、プロとして成り立っているのは男子。女子のリーグではお客さんが入らず、トップ選手と言えども生活がギリギリの状態で競技を続けている。

<女子選手にはビジュアルと知名度という付加価値がつけば……>

 アジアの女性アスリートの場合、テレビ的には卓球に限らず、パフォーマンスだけではなくビジュアル(見た目)が付加価値として加わり、テレビ局や広告代理店が動く。それで数字(視聴率)が取れるならば、スポンサーを集めやすいという傾向がある。

 しかし、卓球競技を生で見ると観客は見た目だけではなく、彼らのパフォーマンスにひきつけられるので、どうしても男子に興味が向いていく。観客は競技そのものの面白さを見ようとするのだが、テレビ関係者とテレビの前の視聴者は、競技と言うよりも選手個人への興味(知名度)が優先されるのかもしれない。
 つまり、全体の視聴者の中で卓球ファンなどは一握りに過ぎない。いかに卓球をやったこともない一般視聴者の数字を取りにいくのかを考えれば、ビジュアルと知名度を兼ね揃えた女子の試合を放送するということになる。
 今回の開幕戦でも、男子はBSテレ東での中継になり、女子が地上波のテレビ東京になったのは、その典型だろう。以前から卓球のテレビ放映は女性上位であり、数字を取れる。しかし、リオ五輪では男子団体や水谷隼の試合は相当に高い視聴率を取り、「男子の卓球は面白い」となったはずだったが、「卓球の視聴率は女子」という固定観念は崩せないでいる。

 サッカーでもバスケットボールでもプロとして成り立ち、注目されるのは男子だ。いずれ卓球に対してのマスコミや一般の方の関心も、男子により向かっていくだろう。その突破口を作るのは史上最年少の全日本チャンピオンの張本智和かもしれない。

 もしくは中国の丁寧などのトップ選手に親衛隊とも言うべき熱狂的なファンがついているように、日本の女子選手にも女性ファンがついてくるかもしれない。実際に、女子ワールドカップでは中国の「石川佳純親衛隊」が名前入りのボードなどを持って応援していた。海を越えて、日本以上に熱いファンが中国には多くいる。Tリーグが始まり、石川の試合に中国から親衛隊が駆けつけるという「インバウンド」現象が起こるかもしれない。
 選手の親衛隊が国内からも生まれ、中国からもファンが押し寄せるようになったら、卓球独自のファンが形成されるだろう。

 もちろんTリーグの女子も世界最高峰のレベルなので、ラリーの質は高くなるだろう。今からでもチケットを買って観戦してほしいとTリーグ関係者は願っている。

 男子卓球に寄っていく卓球ファンと、女子卓球に寄っていくテレビ局側のねじれ現象。その両者の距離は縮まるのか。将来的にイーブンになるのか。もしくは、同じチケット料金では女子のTリーグを見ないという現象が顕著になった時に、テレビはどちらに寄っていくのか。
 男女同時に立ち上げたTリーグ構想が崩れて、プロリーグとして走っていく男子と、企業チーム主体の女子のリーグに分かれることもあり得る話だ。
 その「別れの時」を回避するためにTリーグは女子卓球ならではの趣向や工夫を模索していくことになる。男女リーグが並行して成功していくことができるならば、本当の意味での世界No.1のリーグになるかもしれない。 (今野)
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Tリーグチケット情報

Tリーグオフィシャルサイト チケットページ
(Tリーグ会員の登録(無料)が必要)
https://tleague.jp/ticket/
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一般販売
(Tリーグ会員なしで購入を希望される方)

■ローソンチケット
インターネット予約: http://l-tike.com/sports/tleague
電話予約: 0570-000-732 (10:00~20:00/オペレーター対応)
店頭販売: ローソン・ミニストップ店頭「Loppi」

■e+(イープラス)
・インターネット予約:http://eplus.jp/tleague/
・店頭販売:ファミリーマート店内設置「Famiポート」

■CNプレイガイド
・インターネット予約:http://www.cnplayguide.com/tabletennis/
・電話予約:0570-08-9999(10:00~18:00/オペレーター対応)
・店頭販売:セブンイレブン店内設置「マルチコピー機」、ファミリーマート店内設置「Famiポート」

■チケットお問い合わせ窓口
0570-000-732
※10:00~20:00 オペレーター対応

  • 開幕戦に登場するであろう張本智和(木下マイスターズ東京)

  • Tリーグの顔とも言える石川佳純

全日本選手権団体の部の全日程が終了し、優勝チームが決定した。
最終日は準決勝〜決勝まで行われ、結果は以下の通り。

●男子準決勝
東京アート 3−0 愛工大名電高
リコー 3−2 専修大

●男子決勝
 リコー 3−2 東京アート
 鹿屋 −6、-4、-7 高木和○
○有延 8、9、-8、5 大矢
 池田 -7、13、-2、-8 村松○
○有延 -10、6、7、11 高木和
○鹿屋 -7、2、11、-9、8 大矢

●女子準決勝
中国電力 3−1 遊学館高
ジュニアナショナルチーム(JNT) 3−1 サンリツ

●女子決勝
 JNT 3−2 中国電力
 大藤 3、-9、4、-7、-10 土田○
○長崎 10、6、-10、4 成本
 木原 8、-4、-10、-9 宋○
○長崎 -7、8、-8、9、9 土田
○大藤 8、5、-7、6 成本

男子はリコーが、女子はJNTがそれぞれ初優勝を飾った。

リコーは準決勝、決勝と、大接戦の連続を制しての優勝。
エースの有延が大車輪の活躍で、チームを引っ張り、最後は鹿屋が踏ん張る。準決勝での専修大戦では、郡山に先に2ゲームを連取されたが、3ゲーム目は4−7、4ゲーム目は2−7、そして最終ゲームは3−7の劣勢から神がかり的なプレーで逆転勝ちを収めた。

「前期日本リーグで勝った時と同じ顔をしていた。鹿屋ならやってくれると思った」と工藤監督。
決勝でも有延が2点取り、ラストの鹿屋が最後まで足を止めずに打ち切った。。3時間14分の熱戦のラストは中陣からフルスイングのバックドライブ一閃。ベスト4に入るのも初というリコーが、一気に頂点まで上り詰めた。

女子はJNTが実業団選手を次々に破り、初優勝。
高校1年の長崎、中学2年の大藤と木原が快刀乱麻の活躍で、あれよあれよと決勝へ。

特に大藤の成長は目を見張るものがあり、ラリー能力は大人顔負けの安定感がある。
角度の合わせ方がうまく、相手のバック表のミートに対しても、ドライブだけでなく、ミートで打ち返すことができる。小学生時代はフォアで豪快に攻めるプレースタイルだったが、両ハンドのオールラウンドスタイルにチェンジ。今大会は実に頼もしい存在だった。

女子はこの3人に相馬(遊学館高)が加わって、世界ジュニアで戦う。
渡邉監督は「今回(全日本団体)は優勝を狙ってきました。優勝できたことで、自信になったと思う。2カ月後、世界ジュニアも優勝を狙います」と意気込みを語った。

詳しい報道記事は卓球王国1月号(11月21日発売号)に掲載予定です。
  • エースとして、十分な働きをした有延

  • 劇的な試合でラストを死守した鹿屋

  • 日本リーグ前期に続き、鹿屋が決めた!

  • リコーが初優勝

  • スケールの大きい長崎は好調ではないながらも、決勝は2点取り

  • ここ1年での成長が著しい大藤

  • 高校生・中学生のメンバーが制した

  • ベンチの雰囲気も良かったJNT

全日本選手権団体の部が茨城・日立市池の川さくらアリーナで行われている。
3チームずつのリーグ戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントへ進出し、優勝を争う。
そのトーナメント1回戦(準々決勝)で波乱が起きている。

昨年優勝の協和発酵キリン、そしてシチズン時計の2大実業団チームが準決勝へ進めず、敗退した。
協和発酵キリンは、インターハイ優勝校の愛工大名電高に、シチズン時計はインカレ優勝校の専修大学に破れた。学生たちの力が大人を飲み込んでいる。

両ハンドの連打で早い卓球を展開する学生卓球は、今の実業団選手とは違う世代の卓球だ。台に貼り付いて、前陣でのテンポの早さと、コース取りの多彩さでクレバーに点を取っていく。ダイナミックさにはかけるが、理にかなった卓球だろう。無理に回り込んでフォアで打つという思考は彼らにはない。打球点を落とすくらいなら、フォアは必要なく、バックハンドで打っていく。

特に愛工大名電高の田中佑汰は、そのスタイルが顕著だ。
田中は予選リーグでシチズン時計の町飛鳥、神巧也に、準々決勝で協和発酵キリンの平野友樹、松平賢二を下した。競り合いになっても無理にボールを打ちにいかず、あくまで冷静なボールさばきを見せる田中は、高校生離れしたゲーム作りをする。今後が楽しみな逸材のひとりだ。
準決勝で東京アートの「大人の卓球」を崩せるか、注目したい。

●準々決勝結果
男子
愛工大名電高 3−2 協和発酵キリン
東京アート 3−2 明治大学
専修大学 3−0 シチズン時計
リコー 3−1 ジュニアナショナルチーム

女子
中国電力 3−0 中央大学
遊学館高 3−2 早稲田大学
ジュニアナショナルチーム 3−2 日立化成
サンリツ 3−1 十六銀行

残るは準々決勝、決勝を残すのみ。
男女通じて、2011年大会以来、学生のチャンピオンチームは出ていない(11年は女子の淑徳大)。
そして高校が優勝するとしたら大会初となる。
男子の愛工大名電高、そして女子は遊学館高が準決勝へ挑む。
躍進はどこまで続くか?
  • 全勝中の田中は準決勝で東京アートに挑む

  • 今大会で成長した曽根。協和発酵キリン戦で松平に打ち勝った

  • まだまだ強い、高木和。高校生の挑戦を受ける

  • ここにきて調子が上がってきた田添(専修大)

 10月14日(日)に行われる『スポーツフェスティバルin東京スカイツリータウン』に、Tリーグの松下浩二チェアマンとTOP名古屋から参戦する安藤みなみ選手(専修大)が出演する。

 フェスティバルでは、卓球体験ブースや松下チェアマン、安藤選手のトークショー、Tリーグクイズが行われる予定。10月24日(男子)、25日(女子)の開幕戦に向けて、松下チェアマンがTリーグの魅力を語る。

■スポーツフェスティバルin東京スカイツリータウン

2018年10月14日(日)

◆卓球チャレンジ 10時30分〜 5階スペース634

◆ラジオ文化放送 公開生放送 15時〜 東京スカイツリータウン1階

◆トークショー 東京スカイツリータウン4階スカイアリーナ 16時15分〜
  • 松下チェアマン

  • 安藤みなみ

 アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われている第3回ユース五輪・卓球競技。10月10日に男女シングルス決勝が行われ、張本智和(JOCエリートアカデミー)は王楚欽(中国)に1ー4で敗れ、準優勝。平野美宇(日本生命)も孫穎莎(中国)に1ー4で敗れ、ともに銀メダルとなった。男女シングルス、準決勝以上の記録は下記のとおり。

●男子シングルス準決勝
張本智和 ー6、11、12、4、ー9、ー5、6 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
王楚欽(中国) 7、7、5、4 ジャー(アメリカ)
●3位決定戦
ジャー ー6、7、11、3、ー8、ー4、9 林昀儒
●決勝
王楚欽 8、ー5、1、11、9 張本智和

●女子シングルス準決勝
平野美宇 2、7、5、2 ドラゴマン(ルーマニア)
孫穎莎(中国) 3、7、6、ー1、5 カマス(インド)
●3位決定戦
ドラゴマン ー8、11、9、5、9 カマス
●決勝
孫穎莎 11、ー9、9、9、6 平野美宇

 張本は準決勝でチャイニーズタイペイの「天才児」、林昀儒にゲームオールで勝利。決勝で、ともに優勝候補の双璧を成す王楚欽と対戦した。張本は第2ゲームを奪うものの、左腕の王楚欽のコースと回転の読みにくいサービスに苦戦。中国選手独特の初速の速いサービスで、ロングサービスをうまく混ぜられ、なかなかチキータで狙い打てない。一方、王楚欽はフォア前からの強烈なチキータを随所に見せながら、両ハンドの快速カウンターを次々に決めた。

 まだ体の線は細い王楚欽だが、中国代表にデビューした頃から体の使い方のうまさ、柔らかさは光っており、スイングスピードは抜群に速い。台から下がってのラリー戦になれば互角以上に勝負できた張本だが、サービス・レシーブで優位に立てなかった。銀メダルは立派な成績だが、もちろん本人は満足していないだろう。

 平野は準決勝でドラゴマンを一蹴し、こちらも決勝での対戦が確実視されていた孫穎莎と激突。ゲームカウント1ー1の3ゲーム目は6ー3、4ゲーム目は5ー2と序盤でリードを奪い、十分にチャンスはあっただけに惜しまれる。平野のサービスはよく効いていたが、孫穎莎はバック対バックのラリーで緩急を交えながら粘り強く戦い、要所で思い切りの良いパワードライブを決めた。

 日本は大会後半の混合団体で、金メダル獲得に挑むことになる。混合団体は1番女子シングルス、2番男子シングルス、3番混合ダブルスの2単1複(5ゲームズマッチ)。張本、平野、混合団体で中国にリベンジだ!

※写真提供:レミー・グロス/ITTF
  • 張本は3歳年上の王楚欽に敗れ、銀メダル。写真は準決勝でのプレー

  • 平野、サービスはよく効いていたが、惜しくも銀メダル

  • 王楚欽のバックのカウンターは脅威だった

  • 粘り強い戦いぶりを見せた孫穎莎

  • 男子シングルス表彰。アメリカのジャー(右端)がうれしい銅メダル

  • 女子シングルス表彰。銅メダルはドラゴマン(右端)

 広島県東広島市に拠点を置く株式会社ATHERでは、卓球事業強化のため卓球の指導ができる人、また一般の人やスポーツ選手のトレーニング指導のサポートができる人を募集している。11月3日に会社説明会があるので、興味のある人はぜひ参加してみよう。まずは、HPにアクセス! (電話、メールでも申し込みは可能)
 ちなみに、株式会社ATHERのオーナーは、現在、日本卓球協会競技者育成委員で、マッサーを務めていた米澤和洋氏。日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナーでありNSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト、NSCA認定パーソナルトレーナーの資格を持つ。

web:http://ather-sports.com
株式会社ATHER
739-0047 広島県東広島市西条下見5-1-24 ラポールこうのす102
TEL (082)424-8172 (担当:藤田,蘇武,米澤)
mail: info@ather-sports.com
 いよいよ卓球の新リーグ「Tリーグ」が10月24・25日に東京の両国国技館で開幕する。男女合わせて、現世界ランキングでトップ10の選手が7人も参戦する、文字通り世界最高峰のリーグの誕生だ。

 9月23日に水谷隼が自ら監修したDVDの発売記念サイン会にTリーグの松下浩二チェアマンも参加し、70名ほどのお客さんにTリーグをアピールした。このように地道なプロモーションにもチェアマン自ら足を運んでいた。
 五輪メダリストの水谷隼はこのTリーグを代表する「選手の顔」である。「日本でのプロリーグは楽しみにしていた。心待ちにしていたリーグの誕生です。ようやく実現されることがうれしいですね」と期待に胸を膨らませている。

 一方、Tリーグの「組織の顔」は松下浩二である。
 2017年3月に組織ができたが、その前のインタビューで、「18年秋のスタートは時間がなさ過ぎではないか」と質問をぶつけると、当時の松下はこう答えた。
 「スタートする時期を延ばしても同じです。人間、明日必ずやらなければいけないと思えば、今日始めるじゃないですか。あえてスケジュールをタイトにして優先順位を一番に持ってこなければいけない。だから、ゴールを決めて、そこに到達するためのスケジュールを決めたいと思っています」

 しかし、現実的に、テレビでの放映やネットでのストリーミングの権利問題、スポンサー獲得の問題、そして参加チームの募集は難航を極めた。途中でこのプロジェクトを投げ出したくなる衝動に襲われたのは一度や二度ではないだろう。
 Bリーグなどと違うのは、女子の日本生命レッドエルフ以外は、既存のクラブチームもなく、ほぼゼロからのチーム作りが始まったことだ。
 
 泣いても笑っても無茶な開幕と言われた10月24日はやってくる。松下浩二は「卓球新リーグ」を告げ、水谷隼がコート上で舞い、観客を魅了するだろう。
 だが、それは卓球の新しい時代の最初の一歩にしか過ぎない。本格的なリーグ作りはこれから始まるのだ。 (今野)
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電話予約: 0570-000-732 (10:00~20:00/オペレーター対応)
店頭販売: ローソン・ミニストップ店頭「Loppi」

■e+(イープラス)
・インターネット予約:http://eplus.jp/tleague/
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■チケットお問い合わせ窓口
0570-000-732
※10:00~20:00 オペレーター対応
  • 日本の卓球界を代表する顔。右は松下浩二、左が水谷隼

 ヨーロッパトップ16で優勝し、昨年のT2 APACのシングルスで優勝し、脚光を浴びているルーマニアのスッチ(23)。美人プレーヤーとしても有名だ。
 今週、卓球のメーカーのティバー社、三英社、卓球王国との共同イベントのために来日し、日本の卓球ファンをその美貌で魅了した。

 日本がTリーグで盛り上がっているのは知っていて、月刊卓球王国の最新号の表紙に同じルーマニアのサマラ(世界ランキング17位)がいるのを見つけ、指さしながら「本当は私がここにいたかった」と打ち明けた。

 「半年以上前かしら、Tリーグの関係者からメールをもらい、打ち合わせまでしてTリーグでプレーすることを考えていたんだけど、ある日からプツッと連絡がなくなった。驚いたし、とても残念だった」
 同僚のサマラはTOP名古屋に加入したのだが、この美人プレーヤーにその後、声がかかることはなかった。現在、兄もプレーをしているドイツのブレーメンで練習を続け、試合の時だけフランスリーグに駆けつける形を取っているが、練習環境や試合のレベルを考えればスッチにとってTリーグは憧れの場所でもある。

「大好きな日本でプレーしたい!」と美人選手はラブコール
 
 チャンスがあればTリーグに参戦したいか、と聞くと「もちろんよ。日本は大好きな国だし、日本のファンも好き。Tリーグでプレーすることは自分の夢でもあり、目標なんです」と熱く語るスッチ。
「ヨーロッパの選手が日本に住むのは大変かもしれないけど、日本なら大丈夫だと思う。今私は世界ランキング24位なので、20位以内に入って、早くトップ10に近づきたい。もちろん東京五輪は大きな目標です」

 ヨーロッパの女子の卓球選手は、プロフェッショナルとしてプレーを続けていくことは相当に難しい。男子は職業としての卓球選手が成り立つが、女子は長く続けることが難しく、さらに中国からの帰化選手も多いためにプロリーグである程度の報酬を得るのは容易ではない。
 一方、アジアでは中国でも日本でも女子選手がCMに使われたり、スポンサーが多くつくなど、ヨーロッパでは考えられない逆転現象が現実としてある。特に卓球では福原愛、石川佳純、伊藤美誠、平野美宇クラスになると、男子以上にスポンサーがつく。

 その美貌だけでなく、卓球の強さでもスッチはTリーグでプレーするに値する選手と言えるだろう。彼女自身のTリーグへのラブコールに応えるチームが現れれば、日本のファンはその美しい姿を見ることができるのだが……。 (今野)
  • 美人の誉れ高きスッチ

  • ティバー・三英・卓球王国の共同イベントでのスッチとサムソノフ

 リオ五輪でオフチャロフ(ドイツ・ロンドン五輪メダリスト)を破り、準決勝に進出。メダル決定戦では日本の水谷隼に敗れたものの、40歳という年齢ながら最高のパフォーマンスを見せたブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)が、女子のヨーロッパトップ16優勝者のベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)とともに、昨日、東京・渋谷(渋谷卓球倶楽部)で行われたティバー・三英・卓球王国の共同イベントに参加した。

 これが彼の人間性なのだろう。
 日本の卓球ファンに対して、笑顔でボールを打ち合い、気軽にサインをして、カメラに収まっていた。「こういうイベントはヨーロッパにもあまりないし、ぼくの好きな日本でファンとこれだけ触れあったことはない。楽しい体験だね。このイベントを見ただけでも日本での卓球人気がわかるよ」とコメントしつつ、「今卓球の人気はどのくらいあるんだろ?」「テレビにも卓球はよく出るの?」と質問をしてきた。日本の卓球事情に興味津々だった。

かつてチームメイトだった松下浩二にエールを送る

 Tリーグの松下浩二チェアマンとは、1998年から同じドイツのボルシア・デュッセルドルフのクラブで一緒にプレーし、ヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝カップをともに掲げた仲だ。また昨シーズンまでは水谷隼とロシアリーグのオレンブルグでチームメイトとしてプレーしている。
「(松下)コウジは頑張ってるよね。ヨーロッパの選手にとっても日本のTリーグは興味深いリーグだし、みんなが注目している。ぼくが出るかどうか? もちろんリーグには興味はあるよ。フル参戦は難しいかもしれないけど、日本は好きな国だからチャンスがあれば嬉しい」「アジア、とりわけ中国と日本は卓球人気が高いし、世界の中でも注目すべき国になっている。Tリーグはヨーロッパを刺激すると思うよ。それによって世界の卓球界が発展していったら嬉しいね」と語った。

 1993年世界選手権に16歳でデビューし、いきなりベスト16まで進み、「天才サムソノフ」と呼ばれた。1996年にはアトランタ五輪に初出場し、準々決勝で中国の王涛と対戦し、停電による2度の中断がなければ、ひょっとしたら……という大激戦を演じた。その後、1997年世界選手権では4人の中国選手を連破し、決勝に進出したが、もう一人の天才、ワルドナー(スウェーデン)に敗れた。ヨーロッパ選手権では3度、チャンピオンに輝いている。まさに生けるレジェンド。
 2000年の世界選手権では、心臓病に苦しむ子どもの新聞記事を読み、病院を訪れ、お金を寄付するなど、慈善活動も行っている。

 低迷するヨーロッパの卓球を憂慮しながら、世界の卓球の発展に目を向けるサムソノフは、松下浩二チェアマンとTリーグを気にかけていた。
 そして最後に「好きな日本で行われる東京五輪に出場することが今の目標だよ。そしてそれがぼくの最後の国際大会になるかもしれない」と語った。 (今野)
  • リオ五輪でオフチャロフに勝った時のサムソノフ

  • ティバー×三英×卓球王国のイベントでのサムソノフとスッチ