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トピックス

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 7月25~27日、兵庫県・グリーンアリーナ神戸にて全日本選手権(ホープス・カブ・バンビの部)が行われ、未来の日本を背負って立つであろう、きらりと光る選手たちがしのぎを削った。

 ホープス男子はカットマンの村松雄斗(平野卓研)が優勝。この優勝で04年バンビ、06年カブに続いての3階級制覇となった。元世界選手権3位で本誌でもおなじみの高島規郎氏も絶賛するその才能が、世界で開花する日も近いかもしれない。女子は今年の全日本選手権で旋風を巻き起こした前田美優(高瀬ク)が2連覇を達成。こちらは05~06年にカブの部で連覇を飾っており、同世代では敵なしの強さだ。
 小学2年生ながら1階級上のカブの部に出場した注目の平野美宇(平野卓研)は決勝で、加藤美優(美鷹ク)に敗れて惜しくも準優勝だった。

 各種目の優勝者は以下の通り

●ホープス男子:村松雄斗(平野卓研/山梨)
●ホープス女子:前田美優(高瀬ク/香川)
●カブ男子:松山祐季(卓伸ク/愛知)
●カブ女子:加藤美優(美鷹ク/東京)
●バンビ男子:金光宏暢(六番卓球ク/岡山)
●バンビ女子:伊藤美誠(豊田町卓球スポーツ少年団/静岡)

 7月3~6日、関東学生選手権が行われ、男子シングルスは水野裕哉(明治大)が2連覇を達成。女子シングルスは小野思保(淑徳大)が初優勝した。

 男子シングルス優勝の水野は、6回戦で大森(筑波大)相手に苦しんだが、準々決勝では小野との同士討ちをストレートで制すと、続く準決勝でも笠原(早稲田大)をストレートで下し、決勝進出。決勝では早稲田大の足立との対戦となり、互いにゲームを奪い合う好ゲームを展開。ゲームオールとなった死闘は13-11で水野に軍配。見事に2連覇の偉業を達成した。
 女子シングルスで優勝した小野は4回戦から登場すると、危なげなく勝ち上がり、決勝に進出。決勝の相手は同じ淑徳大の後輩・スーパー1年生の石垣だったが、ここでもなんとストレートでの快勝。失ったゲームはわずか2と、終始安定した戦いぶりで初優勝を決めた。
 また男子ダブルスは第1シードの小野/水野組(明治大)を準決勝で破った徳増/森田組(専修大)が、女子ダブルスは井上/小山内里組(大正大)が制した。

各種目の優勝者は以下の通り

●男子シングルス:水野裕哉(明治大)
●女子シングルス:小野思保(淑徳大)
●男子ダブルス:徳増信弥/森田翔樹(専修大)
●女子ダブルス:井上朋美/小山内里紗(大正大)

詳しくは関東学生卓球連盟HPをご覧ください
http://kanto-sttf.jp/index.html
 28日に終了した平成20年度前期日本リーグ東京大会(東京武道館)。男子は協和発酵が5年ぶりの優勝を飾り、女子は日本生命が7連覇を達成した。
 協和発酵は、新加入の下山隆敬がグランプリ戦でセン健を破るなど大活躍。新人賞とともに最高殊勲選手賞も獲得した。東京アートとの決勝は、リーグ戦に続いて倉嶋洋介・田勢邦史が韓陽・田中雄仁を破って流れを引き寄せ、ラストで倉嶋が田中を下して優勝を決めた。
 女子は今期も日本生命が優勝。リーグ最終戦で中国電力に敗れはしたものの、結局リーグは1位。決勝で対戦した日立化成には今期より藤沼亜衣が加入し、王輝も帰化するなど戦力が大幅にアップしていたが、トップで李佳(日本生命)が藤沼をゲームオールの末に下した1勝が功を奏し、金沢咲希も完璧な試合運びで単複で勝ち星を挙げ、3-2で勝利し優勝となった。ライバルの十六銀行は、メンバーが大幅に入れ替わって若返ったが、6位に転落していた。

●男子決勝
協和発酵 3-2 東京アート
 下山 -5、-8、-7 張一博○
○坂本 7、-4、5、14 大森
○倉嶋・田勢 7、-5、8、10 韓陽・田中
 木方 -8、-4、-3 韓陽○
○倉嶋 10、8、9 田中

●女子決勝
日本生命 3-2 日立化成
○李佳 -3、13、8、-10、-4 藤沼
 重本 -7、9、-4、-6 馮暁雲○
○金沢・藤井 -4、10、5、3 藤沼・島田
 藤井 -9、-8、11、-5 王輝○
○金沢 3、7、5 島田


写真左:優勝を決めた協和発酵
写真中央:日本生命はラストで金沢が島田に勝利
写真右:最高殊勲選手賞と新人賞をW受賞した下山隆敬
 6月20~22日、京都府京都市体育館にて関西学生選手権が行われた。男子シングルスは関西高校出身の有田洋巳(近畿大)が初優勝。女子は昨年インターハイチャンピオンで全日本ランカーの若宮三紗子(立命館大)が1年生ながら見事に優勝を飾った。
 本命不在の男子ダブルスは李昴/中村組(龍谷大)が、決勝で松本/中野組をゲームオールで下して優勝。女子ダブルスは、準決勝でインターハイチャンピオン同士ペアの宇土/若宮組を破った花田/岡本(立命館大)が優勝した。各種目の優勝者は以下の通り

●男子シングルス:有田洋巳(近畿大)
●女子シングルス:若宮三紗子(立命館大)
●男子ダブルス:李昴/中村謙太(龍谷大)
●女子ダブルス:花田麻里/岡本真由子(立命館大)

詳しくは関西学生卓球連盟HPをご覧ください
http://homepage2.nifty.com/ksttf/

photo:シングルス優勝の有田洋巳と若宮三紗子(写真提供 関西学生卓球連盟)
 6月19日、日本卓球協会からアジアジュニア選手権日本代表選手団が発表された。男子はU-18世界ランキング1位の松平健太(青森山田高)をはじめ、平成19年度全日本選手権ジュニアの部優勝の上田仁(青森李山田高)、準優勝の平野友樹(秀光中等教育)らがエントリー。
 女子はNT選手の石川佳純(ミキハウスJSC)を中心とし、エリートアカデミーからも谷岡あゆか鈴木李茄の2名が選出された。

 本大会は7月23~27日にシンガポールにて行われる。日本は、01年には男子ダブルスで森田・高木和健組が優勝し、06年は大矢・松平賢組、07年には水谷・松平健組が優勝しており男子ダブルスを2連覇中。また、昨年は男子団体も制しており、こちらも連覇がかかっている。

詳しくは日本卓球協会HPをご覧ください
http://www.jtta.or.jp/
 6月4日~8日にかけてシンガポールで行われたITTFプロツアー・TMSオープン。
 男子シングルスを制したのは、前回の韓国大会に続き馬龍(2連勝、通算4勝)。準決勝でボル(ドイツ)、決勝でサムソノフ(ベラルーシ)と、アジア勢以外で世界ランキングトップ10に入っている2人を立て続けに撃破した。女子シングルスは李暁霞が、07スウェーデンオープン以来となる5勝目をあげた。
 今回はちょっとした波乱があった。王励勤が2回戦で早々と姿を消したのだ。その波乱を演じたのは中国香港の張ユク。先に行われたジャパンオープンでは韓国の柳承敏を破り、6月4日発表の最新世界ランキングでは35位 → 17位とジャンプアップしてきた。今回のポイントによって、次回ランキングも上げてくることは必至だ。
 また、U-21男子シングルスを制したポルトガルの左腕フレイタスは、ITTFプロツアーのU-21シングルスを、チリ・韓国・シンガポールと3連勝中。06ヨーロッパユース選手権ジュニアの部の優勝者だ。

 日本選手は、水谷隼(明治大)が3回戦で馬龍と激突。ゲームオールデュースまでもつれたものの、最後は10-12で振り切られ悔しい敗戦を喫した。女子シングルスでは、福岡春菜(中国電力)が2回戦でリ・ジャウェイ(シンガポール)に勝利。続く3回戦ではリュウ・ジャ(オーストリア)にゲームオールの末敗れた。

各種目の優勝者は以下の通り
●男子シングルス:馬龍(中国)
●女子シングルス:李暁霞(中国)
●男子ダブルス:陳杞/李平(中国)
●女子ダブルス:リ・ジャウェイ/スン・ベイベイ(シンガポール)
●U-21男子シングルス:フレイタス(ポルトガル)
●U-21女子シングルス:バーテル(ドイツ)
 5月29日~6月1日にかけ、ITTFプロツアー・Volkswagenオープン韓国大会(於:韓国・大田)が開催された。
 男子シングルスを制したのは馬龍(中国、07ドイツオープン以来、通算3勝)。準決勝で王皓、決勝で馬琳と、同国対決を勝ち上がった。
 女子シングルスはベスト4を中国勢が締め(郭躍、王楠、郭炎、范瑛)、選手層の厚さを改めて示した結果となった。優勝は王楠、郭炎を下した郭躍(07中国オープン以来、通算9勝)。

 今大会目を引いたのはオフチャロフ(ドイツ)。アジア勢に対抗できる可能性を秘めた、数少ないヨーロッパの若手選手だ。オフチャロフは3回戦で現世界王者・王励勤(中国)を、続く準々決勝では同国の先輩ボルを下す活躍を見せた。むかえた準決勝では馬琳(中国)にストレートで敗れたものの、世界ランク1桁台の2選手から立て続けに勝利をあげ、次回発表の世界ランキングは、現在の20位から上がってくることは間違いないだろう。

 日本選手は、男子シングルスでは韓陽(東京アート)と水谷隼(明治大)がともに3回戦まで進出するものの、それぞれ馬龍、ボルに敗れた。女子シングルスでは、平野早矢香(ミキハウス)が3回戦で王楠に敗れ、日本勢はここで姿を消した。

各種目の優勝者は以下の通り
●男子シングルス:馬龍(中国)
●女子シングルス:郭躍(中国)
●男子ダブルス:王皓/王励勤(中国)
●女子ダブルス:郭躍/劉詩ウェイ(中国)
●U-21男子シングルス:フレイタス(ポルトガル)
●U-21女子シングルス:サマラ(ルーマニア)
 日本では荻村杯が行われていた5月22~25日、ヨーロッパではベラルーシオープンが開催された。世界ランキング上位選手の多くはプレミアム大会である荻村杯に参戦していたため、やや大会のレベルは落ちたが、地元ベラルーシのサムソノフや中国の侯英超といった実力者も参加した。
 男子シングルスを制したのはそのサムソノフ(08年クウェートオープン以来、プロツアー通算18勝目)。失ったゲームはわずか2つ。決勝では侯英超を破って勝ち上がってきた左ペンドライブ型の許シン(中国)と対戦したが、4-1で勝利した。
 女子は第2シードのViパブロビッチ(ベラルーシ)がプロツアー初優勝。男女シングルスはベラルーシ勢のアベック優勝となった。団体ではベラルーシ男子は惜しくも2位だったが、女子はパブロビッチ姉妹を中心に戦い、見事優勝した。

各種目の優勝者は以下の通り

●男子団体:中国
●女子団体:ベラルーシ
●男子シングルス:サムソノフ(ベラルーシ)
●女子シングルス:Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
 フォルクスワーゲンオープン・荻村杯が5月21~25日まで行われた。当HPの大会速報でもお伝えしたように、全種目で中国が優勝するという結果になった。男子シングルスは馬琳が王皓とのペンドラ頂上対決を制した(08カタールオープン以来、通算19勝目)。女子は張怡寧が李暁霞をゲームオールで下し、中国オープンに続いての2連勝を飾った(通算28勝目)。

 各種目の結果、男女シングルス優勝者の記者会見は以下の通り。

●男子団体:中国
●女子団体:中国
●男子シングルス:馬琳(中国)
●女子シングルス:張怡寧(中国)

★女子シングルス優勝・張怡寧の優勝会見
「優勝という結果には、自分なりには満足しています。体力的にキツい部分もありましたが、ここまできたら技術よりも精神面が大切だと思っていました。6ゲーム目19-21で取られましたが、そのゲームはリードしていて気がゆるんだところがあった。暁霞は今一番乗っている選手で、若くて体力もあり、技術的な欠点がない。これからもっと伸びるでしょう。
 北京五輪までに一番気をつけなければいけないのはケガと病気。コーチと相談して、オリンピックまでのプログラムはすでに作ってあります。あとはそれを実行するだけです。韓国やシンガポール、それに日本も含めて、アジアがライバル。カットや表ソフト対策が必要でしょう。中国、しかも地元北京での大会なので、期待されるしプレッシャーもかかると思いますが、それをバネにして頑張りたいと思います。

★男子シングルス優勝・馬琳の優勝会見
「日本では今まで何回も試合に参加したことがありますが、今回が初優勝。非常にうれしいです。ただ、今大会はヨーロッパの強い選手も少なかったし、韓国の選手も調子が今ひとつだったので、強い選手がちょっと少なかった。
 このあとフォルクスワーゲンオープンの韓国大会とシンガポール大会に出場して、北京五輪に向かっていきます。卓球は全人民が注目している競技で、かつ金メダルが期待されていますが、中国が絶対的に優勢なわけではありません。

(記者)王励勤や王皓がライバルになりますが?
「彼らとはほとんど毎日一緒に生活して、一緒に練習して、彼らの筋肉の質くらいまで知り尽くしています。だからなにか技を隠してあるとか、そういうことはありません。
 テレビでは毎日のように五輪の話題が出ますし、普段の練習もオリンピックを念頭に置いています。これから五輪まで、ケガと病気に気をつけて、戦術そして技術を整理して、試合に臨みたいと思います。」

PHOTO:女子シングルス優勝の張怡寧&男子シングルス優勝の馬琳
 世界各国で行われるITTFプロツアーの中で最も格付けの高い「プレミアム大会」に認定され、団体戦が実施されることから注目を集めていたVolkswagenオープン中国大会(5月14~18日/中国・長春)。終わってみれば、男女団体・男女シングルスの全4種目を中国が制覇する圧勝劇で幕を閉じた。

 男子団体の中国は、初戦となった準々決勝のチャイニーズタイペイ戦で王励勤が荘智淵に敗れるも、失点はこのひとつだけ。決勝では、韓国を破って勝ち上がってきた中国香港を寄せ付けない強さを見せた。
 日本は準々決勝で惜しくも中国香港に敗れた。

 男子同様、失点1を記録した女子団体の中国だったが、唯一黒星をつけたのが日本の福原愛(ANA)。準決勝で中国と対戦した日本は、1番で平野早矢香(ミキハウス)が張怡寧に完敗。しかし、2番で登場した福原が現世界女王の郭躍を3-1で沈めた。また、4番では福岡春菜(中国電力)も郭躍をゲームオールに追い込む健闘を見せた。

 男子シングルスは中国選手がベスト4を独占する中、王皓(中国)が優勝(07スウェーデンオープン以来、10勝目)。準決勝で馬龍(中国)に苦戦したが、決勝では王励勤(中国)を下し、は世界ランキング1位の力を証明した形となった。
 日本は韓陽(東京アート)と吉田海偉(グランプリ)が2回戦に進出するも、それぞれ柳承敏(韓国)、馬琳(中国)に敗れた。

 女子シングルスも世界ランキング1位の張怡寧(中国)が優勝(08カタールオープン以来、27勝目)。決勝では郭躍との新旧女王対決を制し、栄冠を手にした。また、準々決勝で王楠(中国)がリ・ジャウェイ(シンガポール)に敗れたため、女子はベスト4独占とはならなかった。
 日本は福原、平野、福岡の五輪代表勢に加え、1回戦でボロス(クロアチア)を破った樋浦令子(タイコウハウス)の4選手が2回戦まで進出した。

各種目の優勝者は以下の通り

●男子団体:中国
●女子団体:中国
●男子シングルス:王皓(中国)
●女子シングルス:張怡寧(中国)