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 7月5日より富山県・富山県総合体育センターにて開催されていた第2回全日本ラージボール選手権が本日終了。男女シングルス18種目、混合ダブルス8種目の計26種目でチャンピオンが決定した。

【男子シングルス】
〈一般〉
優勝:池田亘通(ニッタクサンフレンド・東京)
準優勝:武田麗(フォーネット・愛媛)
3位:石田拳志郎(TEAM ZERO・東京)、香坂亮志(天狗乃舞・東京)

〈40歳〉
優勝:藤本武司(ニッタクサンフレンド・東京)
準優勝:中泉仁(龍卓会・茨城)
3位:田窪竜治(上六卓球クラブ・大阪)、後藤幸希(MAY YANG・東京)

〈50歳〉
優勝:山田昭仁(井上卓球・静岡)
準優勝:佐々木伸人(モーモー・岩手)
3位:山本保(ななおクラブ・石川)、山﨑良一(パワーズ・徳島)

〈60歳〉
優勝:戸高嘉文(かぼすクラブ・大分)
準優勝:鯵岡正明(北海道アスティーダ・北海道)
3位:高橋正智(Rising Niigata・新潟)、足立実行(卓精会・東京)

〈65歳〉
優勝:井上啓(井上卓球・静岡)
準優勝:横田貞義(スリースター・山口)
3位:濱西隆重(ピンポン館・高知)、是常浩一郎(ポパイ・兵庫)

〈70歳〉
優勝:大森健良(ジョイフル・静岡)
準優勝:金田勉(新潟如水会・新潟)
3位:宮嶋秀昭(多治見クラブ・岐阜)、野瀬俊一(スマイリィ・福岡)

〈75歳〉
優勝:渡辺為久(栃の木会・栃木)
準優勝:大野栄作(かたかごクラブ・富山)
3位:富樫昭弘(沼津スターマイン・静岡)、原田幸雄(三条クラブ・新潟)

〈80歳〉
優勝:古澤啓祐(新潟クラブ・新潟)
準優勝:釘本一典(大野城ラージ・福岡)
3位:沼尾憲彌(かもしかクラブ・栃木)、津田圭一(会津クラブ・福島)

〈85歳〉
優勝:池内祥治(SEIZANクラブ・熊本)
準優勝:古畑富士夫(浜北クラブ・静岡)
3位:長坂亘通(卓研会・愛知)、五十嵐信夫(卓和クラブ・新潟)

【女子シングルス】
〈一般〉
優勝:青木智美(TEAM ZERO・東京)
準優勝:永安佳乃(スマイル・東京)
3位:宮澤知世(DANDELION・群馬)、石川萌子((株)アマタケ・東京)

〈40歳〉
優勝:鹿目里江子(Hachitaku・東京)
準優勝:小野千代(卓精会・東京)
3位:入江香里(プラウド函館・北海道)、宍戸裕子(花野井クラブ・千葉)

〈50歳〉
優勝:馮敏(シャイン・岐阜)
準優勝:斎藤富美子(ゼフィルス大河原・宮城)
3位:竹内八恵(関目卓球場・大阪)、安田美香(個人・北海道)

〈60歳〉
優勝:國松愉美(国松企画・高知)
準優勝:濵川永子(国松企画・高知)
3位:大津絵美子(丸亀SC・香川)、小林禮子(筑西卓友クラブ・茨城)

〈65歳〉
優勝:黒坂初枝(あすなろクラブ・愛知)
準優勝:伊藤由美子(FINE・静岡)
3位:川中順子(チーム川中・富山)、掛水美佐子(市川モータース・高知)

〈70歳〉
優勝:宮澤喜美子(卓習会・東京)
準優勝:山口晴美(クローバー・愛知)
3位:仲山正子(オオルリクラブ・栃木)、鳥居恭子(あすなろクラブ・愛知)

〈75歳〉
優勝:松村けい子(静岡クラブ・静岡)
準優勝:谷野弘子(浜松リリーズ・静岡)
3位:中原良子(岩国東同好会・山口)、田崎朝子(会津クラブ・福島)

〈80歳〉
優勝:河路悦子(AFクラブ・愛知)
準優勝:池田章子(翡翠・大阪)
3位:田中博子(桜TTC・岐阜)、赤坂芳子(ウインズ・石川)

〈85歳〉
優勝:吉末澄子(防府アタッカーズ・山口)
準優勝:服部弘子(名王クラブ・愛知)
3位:野沢のぶ(豊川レディース・愛知)

【混合ダブルス】
〈一般〉
優勝:石田拳志郎/青木智美(TEAM ZERO・東京)
準優勝:池田亘通/鹿目里江子(ニッタクサンフレンド/Hachitaku・東京)
3位:内田康裕/内海麻里(ニッタク大阪フレンド・大阪)、大迫準/乾佑美子(JAバンク徳島/徳島市民病院・徳島)

〈80歳〉
優勝:藤本武司/小野千代(ニッタクサンフレンド/卓精会・東京)
準優勝:山崎良一/一尾三容子(パワーズ・徳島)
3位:中泉仁/寺門和枝(龍卓会/双葉台クラブ・茨城、不破政和/宍戸裕子(千葉クラブ/花野井クラブ・千葉)

〈100歳〉
優勝:三島崇明/野坂美樹(翔くんとゆかいな仲間達/北斗クラブ・北海道)
準優勝:今瀬久典/馮敏(ST/シャイン・岐阜)
3位:山本淳二/下田祥子(SEIZANクラブ・熊本)、中島浩紀/西山真知子(GBいわき・福島)

〈120歳〉
優勝:弘光利彦/濵川永子(四国銀行/国松企画・高知)
準優勝:作間稔昌/斎藤富美子(ゼフィルス大河原・宮城)
3位:山勢和幸/久米純子(チームHIURA/個人・徳島)、木村里司/飯田恭子(ターゲット/双葉台クラブ・茨城)

〈130歳〉
優勝:横山喜久雄/大津絵美子(丸亀SC・香川)
準優勝:吉原有三/今村勢津子(博多いいとも会/粕屋スマッシュ・福岡)
3位:濱西隆重/横山祐美子(ピンポン館・高知)、半澤伝/猪野弘子(ゼフィルス大河原・宮城)

〈140歳〉
優勝:塩田武志/塩田秀子(TOCHIGI・栃木)
準優勝:川中正明/川中順子(チーム川中・富山)
3位:野瀬俊一/野瀬真智子(スマイリィ・福岡)、太田口和夫/坂本孝子(千葉クラブ/キャロット・千葉)

〈150歳〉
優勝:渡部洋一/田崎朝子(会津クラブ・福島)
準優勝:尾崎義夫/中原良子(光井クラブ/岩国東同好会・山口)
3位:大野栄作/金森米子(かたかごクラブ・富山)、浅井重信/大岩喜代子(福地クラブ/TOYOKAWA・愛知)

〈160歳〉
優勝:小寺征四郎/池田章子(大阪卓球ベテラン会/翡翠・大阪)
準優勝:永田晁/北川節子(島田あすなろ/静岡)
3位:平井建昭/永田ミヨ子(横浜ラージ/浜卓会・神奈川)、沼尾憲彌/沼尾啓子(かもしかクラブ/オオルリクラブ・栃木)


大会の模様は卓球王国9月号(7月20日発売)にて、速報でお届けします!
ITTF(国際卓球連盟)より、本日、2019年7月の世界ランキングが発表された。
日本男女とも首位は、男子は張本智和が4位、女子は石川佳純が6位で変動はなかった。
男子は先月1位の樊振東が3位に落ち、3位だった許昕が1位に。女子は1〜10位まで先月と変動がなく、1位は陳夢で、ベスト5を中国が独占している。

その他の気になる選手の結果は↓ をクリック
http://world-tt.com/ps_player/worldrank.php
 6月27日、東京・北区のNTC(ナショナルトレーニングセンター)で、今年11月6〜10日に東京体育館で行われる「JA全農 2019 ITTFチームワールドカップ東京大会」の開催発表記者会見が行われた。

 会見には日本卓球協会の藤重貞慶会長、大会に特別協賛する全農(全国農業協同組合連合会)の神出元一・代表理事理事長、男子NTの倉嶋洋介監督と張本智和選手、女子NTの馬場美香監督と石川佳純選手が出席。出場選手は未定ながら、大会に向けた抱負や意気込みを語った。

●男子NT・倉嶋洋介監督のコメント
「男子は前回大会(18年ロンドン大会)で初めて決勝進出を果たしました。今大会は日本開催ということで、それを上回る結果を残したい。ダブルスが1番に行われる新しい試合方式なので、カギを握るダブルスの強化、選手選考も考えながら努力を重ねていきたい」

●女子NT・馬場美香監督のコメント
「前回大会は銀メダルでしたので、今大会は打倒・中国を果たして金メダルを獲得できるよう、選手と一丸となって戦っていきます。選手がベストメンバーで、ベストの状態で戦えるよう頑張ります」

●張本智和選手のコメント
「地元での世界団体は初めての経験なので、まずは出場を目指したい。出場できたら、全力でプレーして金メダルを獲れるよう頑張りたいです。前回、自分は初めての団体戦で、先輩方に引っ張ってもらって、プレーするのが精一杯でなかなか勝てなかったんですけど、今大会に出場できたら、チームを引っ張っていけるように頑張りたい。1番がダブルスで、そこを取れるかどうかで2番以降に大きな影響がある。ダブルスが大きなカギを握ると思います」

●石川佳純選手のコメント
「地元で団体戦の世界大会が開催されるのは、14年の世界選手権以来になります。自分自身もすごく楽しみですし、五輪に向けても大きな経験になる。出場できるよう頑張って、大会で良いプレーができるよう頑張ります。前回のロンドン大会は初めてキャプテンをさせていただいて、自分にとってもすごく勉強になったし、成長させてもらえた大会でした。今回も出場できれば、たぶん最年長になるので、まずは最高のプレーができるように、そして良いチームワークをもって戦えるようにしたい」

 1990年に第1回大会が開催されたチームワールドカップ。その開催地は今回と同じ東京で、男子はスウェーデン、女子は中国が優勝し、日本女子が3位に入った。それから実に29年ぶりの日本開催となる。

 ちなみに今日、6月27日は張本智和選手の16歳の誕生日。会見で感想をたずねられた張本選手は、「まあ、ちょっと大人になったのかなと思います……。まだ実感はないんですけど」とコメント。石川選手は「さっき誕生日おめでとうって言って、『何歳になったの?』って聞いたら16歳と言われて、ああ10歳違うんだって(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。少年から青年へと移りゆく16歳という年齢。世界の大舞台で、さらなる活躍を期待したい。
  • 大会に向け、ダブルスの重要性を語った倉嶋洋介監督

  • 改めて打倒・中国を誓う馬場美香監督

  • 祝・16歳、チームの主軸になるであろう張本智和選手

  • 前回大会はキャプテンとしてチームを牽引した石川佳純選手

 7月18〜21日、マレーシア・ジョホールバルのパインウッドスタジオで行われる『T2ダイヤモンド』の第1ステージ(Event1)。ITTFワールドツアーのスタンディング(獲得ポイントのランキング)上位15名と招待選手1名、男女各16名によって優勝が争われる。その出場選手が、今日6月24日に正式に発表された。出場する選手のリストは下記のとおり。

【男子】馬龍(中国)、林高遠(中国)、許昕(中国)、張本智和(日本)、ファルク(スウェーデン)、梁靖崑(中国)、樊振東(中国)、水谷隼(日本)、黃鎮廷(香港)、林昀儒(チャイニーズタイペイ)、王楚欽(中国)、フランチスカ(ドイツ)、カルデラノ(ブラジル)、丹羽孝希(日本)、オフチャロフ(ドイツ)、ボル(ドイツ/招待選手)

【女子】王曼昱(中国)、陳夢(中国)、劉詩雯(中国)、朱雨玲(中国)、丁寧(中国)、伊藤美誠(日本)、孫穎莎(中国)、馮天薇(シンガポール)、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)、平野美宇(日本)、陳思羽(チャイニーズタイペイ)、杜凱琹(香港)、ポルカノバ(オーストリア)、石川佳純(日本)、加藤美優(日本)、スッチ(ルーマニア/招待選手)

 男子では、ワールドツアー・スタンディングでも出場資格を持っていたボルが、主催協会であるマレーシアからの招待選手となったため、ワールドツアー・スタンディングで15位で並んでいた丹羽孝希とオフチャロフが揃って選出された。

 一方、女子は中国オープンが終了した時点で、上位16名の中に中国選手が9名入っていたが、陳幸同・王芸迪・何卓佳の3選手は出場せず、代わりにポルカノバ、石川佳純、加藤美優が出場。一昨年のT2グランドファイナル女子優勝のスッチが招待選手として追加され、ヨーロッパ選手を加えたバランス重視の人選となった。

 T2ダイヤモンドの優勝賞金は優勝10万ドル(約1070万円)、準優勝5万ドル(約540万円)という高額なものだが、日本選手にとってより重要なのは、世界ランキングのポイントだ。こちらは優勝者は1000ポイント、準優勝800ポイント、3位700ポイントなどとなっており、初戦敗退(ベスト16)でも400ポイントを獲得する。これらのポイントは世界ランキングを算出する上位8大会とは別枠で、ボーナスポイントとして加算されるため、トップ選手の世界ランキングへの影響はかなり大きい。

 7月の国際大会の予定を見てみると、2〜7日に釜山でITTFワールドツアー・韓国オープン(レギュラー)が行われたあと、9〜14日にITTFワールドツアー・オーストラリアオープン(プラチナ)、そして18〜21日にマレーシアでT2ダイヤモンドが行われる非常にハードなスケジュール。東京五輪の代表選考レースは、早くも大きなヤマ場を迎えようとしている。
 愛知県のスカイホール豊田で行われた前期日本リーグ豊田大会。男女の優勝争いは最終日までもつれる混戦になった。

 男子1部は東京アートとシチズン時計が優勝をかけて激突。東京アートは新人の吉村和弘が4番で勝利し、シチズン時計を3−1で下した。東京アートが4期ぶり24回目の優勝を飾った。

 女子1部は最終戦を前にして、十六銀行と中国電力が1敗で並んだ。最終戦では中国電力が日立化成に敗れて2敗になると、十六銀行がサンリツに勝利し、1敗を守って2期ぶり5回目の優勝を決めた。

【男子1部】最終順位
①東京アート②シチズン時計③協和発酵キリン④愛知工業大学⑤日鉄物流ブレイザーズ⑥日野自動車⑦リコー⑧原田鋼業

【女子1部】最終順位
①十六銀行②中国電力③デンソー④日立化成⑤サンリツ⑥愛媛銀行⑦豊田自動織機⑧広島日野自動車

【男子2部】最終順位
①クローバー歯科カスピッズ②信号機材③JR北海道④朝日大学⑤琉球レオフォルテ⑥トヨタ自動車⑦藤ミレニアム⑧協和発酵バイオ

【女子1部】最終順位
①エクセディ②神戸松蔭女子学院大学③JR北海道④愛知工業大学⑤朝日大学⑥オークワ⑦MACHIDA BEATS⑧百十四銀行
  • 男子1部優勝の東京アート

  • 女子1部優勝の十六銀行

 ラバーの代わりにフエルト生地を貼ったラケットでプレーする無回転卓球の大会が、7月15日(月・祝日)に東京・大久保スポーツプラザにて開催される。
硬式、ラージとは違う無回転卓球にチャレンジしてみよう。

★無回転卓球「JAPAN CUP 2019」
日時:7月15日(月・祝) 9:00〜12:00
会場:東京都新宿区・大久保スポーツプラザ
種目:無回転卓球・男女混合シングルス
参加費:一般1500円(会員は1050円)
※大会終了後に懇親会あり

お申込みは以下のリンクをご確認ください↓
https://www.mukaiten.com/news/japan-cup-2019/
 6月12〜16日に中国・太倉で行われたITTFジュニアサーキット・中国大会。日本からは男子15名、女子6名が参加し、日本はジュニア男子シングルスの篠塚大登(愛工大名電中)、カデット女子シングルスの張本美和(木下グループ)、ジュニア女子団体、カデット女子団体の4種目で銀メダルを獲得。銅メダルも6個獲得し、日本は合計10個のメダルを獲得した。
 今大会、圧倒的な強さを見せたのは、やはり開催地元の中国勢。大会10種目中9種目で優勝を果たした。

 大会の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。 

■中国ジュニア&カデット記録
●ジュニア男子シングルス優勝:全開源(中国) 2位:篠塚大登 3位:横谷晟
●ジュニア女子シングルス優勝:袁媛(中国) 
● ジュニア男子団体優勝:中国 3位:日本3(柏竹琉、鈴木颯、吉山僚一)  
● ジュニア女子団体優勝:中国 2位:日本(横井咲桜、赤江夏星) 
●カデット男子シングルス優勝:陳亜軒(中国) 3位:吉山僚一
●カデット女子シングルス優勝:陳熠(中国) 2位:張本美和 3位:横井咲桜、赤江夏星
● カデット男子団体:中国 
● カデット女子団体:中国1 2位:日本1(張本美和、面手凛)
● ミニカデット男子シングルス:オウ・ジュンサン(韓国)
●ミニカデット女子シングルス:張静蕾(中国) 3位:張本美和
LIONジャパンオープン荻村杯最終結果

男子シングルス
優勝:許昕(中国)
準優勝:林昀儒(チャイニーズタイペイ)
3位:樊振東(中国)、孫聞(中国)

女子シングルス
優勝:孫穎莎(中国)
準優勝:劉詩雯(中国)
3位:平野美宇(日本)、陳夢(中国)

男子ダブルス
優勝:樊振東/許昕(中国)
準優勝:ドゥダ/チウ(ドイツ)
3位:梁靖崑/林高遠(中国)、陳建安/荘智淵(チャイニーズタイペイ)

女子ダブルス
優勝:陳夢/劉詩雯(中国)
準優勝:孫穎莎/王曼昱(中国)
3位:木原美悠/長崎美柚(日本)、陳思羽/鄭先知(チャイニーズタイペイ)

混合ダブルス
優勝:許昕/朱雨玲(中国)
準優勝:張本智和/早田ひな(日本)
3位:樊振東/丁寧(中国)、林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

詳しい報道は卓球王国9月号(7月20日発売)に掲載予定です
  • 中国が全種目を制覇。許昕は三冠に輝いた

最終日のコートに立った平野美宇は無念、劉詩雯の執拗なフォア前へのサービスに対応できず。準決勝で敗退した。

1ゲーム目、平野は「対策を練ってきた」という言葉どおり、劉詩雯と互角の展開を見せる。しかし、2ゲーム目から劉詩雯はサービスの立ち位置を変え、ミドルから平野のフォア前に集めていき、流れは一気に劉詩雯へ傾いた。

このミドルからフォアへの巻き込みサービスに平野は体を入れることができず、チキータで打ち返せない。フォアフリックで持ち上げても次のボールを劉詩雯が狙ってくる。一発強打のフリックも見せたが、ミスも多かった。
後半はガツンと劉詩雯のバックへツッツキを送り、持ち上げさせてからの展開にして活路を見出そうとした平野。しかし、5ゲーム目の10−10で、劉詩雯はそのツッツキをしっかり回り込んでフォアドライブで打ち込み、勝負あり。女王の勝負勘が冴えた1本だった。

「2ゲーム目から相手のサービスが変わった時に対応できなかった」と敗退後に悔やんだ平野。
それにしても、2ゲーム目からは劉詩雯のサービスは徹底していた。まるで「あなたはこのサービスにどれくらいの種類のレシーブができるの?」と問うているかように、フォア前へ出し続けた。

その劉詩雯は決勝で孫穎莎と激戦を展開。序盤はスピードに押されて2ゲームを失うがそこから立て直し、3ゲームを連取。4ゲーム目からは孫穎莎のコースを完全に読み切り、ラリーで優位に立った。
しかし、そこから負けん気を発揮し、ギアを上げたのは孫穎莎。
パワーで押し切り、強打を打ち続けた孫穎莎が逆転勝利。彗星のごとく現れて優勝した17年大会に続き、2度目の優勝を果たした。

男子シングルスは準決勝で樊振東をフルゲームの末に破った許昕が優勝。
天才と称される林昀儒との対戦は注目を集めたが、さすがに経験値では許昕のほうが上だった。
林昀儒の必殺のサービスに戸惑う場面もあったが、要所で3球目攻撃を的確に決めた許昕が優勝をつかんだ。
負けはしたが、非凡な才能を見せた林昀儒。1年前とはまるで別人に成長し、まだまだ底が見えない。今大会は林高遠、孫聞というふたりの中国選手、そしてカルデラノにも勝利。五輪まであと1年ある。一気にメダル候補に名乗りを上げる気がしてならない。

大会日最終日の結果は以下の通り

●女子シングルス準決勝
孫穎莎(中国) −5、8、7、12、6 陳夢(中国)
劉詩雯(中国) −9、5、4、3、10 平野美宇

●女子シングルス決勝
孫穎莎(中国) 4、9、−4、−6、−7、8、3 劉詩雯(中国)

●男子シングルス準決勝
林昀儒(チャイニーズタイペイ) −6、2、4、9、4 孫聞(中国)
許昕(中国) −5、4、7、−5、−6、8、3 樊振東(中国)

●男子シングルス決勝
許昕(中国) 9、12、−8、3、8 林昀儒(チャイニーズタイペイ)

●女子ダブルス決勝
陳夢/劉詩雯(中国) 9、6、−7、9 孫穎莎/王曼昱(中国)

●男子ダブルス決勝
樊振東/許昕 10、9、7 ドゥダ/チウ(ドイツ)
  • 徹底的にフォア前を突かれた平野

  • 威力・スピードともに成長した孫穎莎が優勝

  • 曲がって跳ね上がる。許昕のドライブが唸る!

  • 恐ろしい存在になった林昀儒。日本にとっても怖い存在だ

LIONジャパンオープン荻村杯
●女子シングルス準々決勝
平野美宇 10、6、5、8 佐藤瞳

なんと見事なカット打ちなのか。力をつけた平野が地元の声援を受けて勝ち上がってきた佐藤を力でねじ伏せて完封。
まるでカット打ち名人・劉詩雯を彷彿とさせる鋭い打球を連発し、佐藤の粘りを封じた。

昨日の丁寧戦は相手がループから入ってきて、ラリーの展開にしてくれたから佐藤は自分の得意のフィールドに持ち込めた。しかし、今日の平野は打球点の早さで、一発目から強烈な打球を打ち込んできた。

「相手の打球タイミングが早くて、十分な体勢でのカットができなかった。カットが浅く入ってしまい、そこからワイドに打たれた。パワーとタイミングの早さに圧倒されて、何もできずに終わってしまいました」と佐藤は悔しさあふれるコメント。

早い打球点でとらえるには、打つ方にもリスクがある。打球点が落ちて持ち上げるほうが安定し、ラリーの起点は作りやすい。しかし、平野はリスクをおかしてもスピードを追求した。1ゲーム目こそ平野に打ちミスがあったが、その後は打球点を譲らず。「手も足も出なかった」と佐藤は完敗の弁。

また、中国選手との用具の違いにも戸惑ったという。「中国選手とは違った威力がありました。用具が違うので、平野選手のほうが重くて台についてから伸びるというか浮き上がる打球なって対応できなかった」(佐藤)

ミキハウスの選手は中国ラバーとドイツラバーが多いので、平野が使うテナジーのボールを受ける機会が減っていることもあるだろう。強烈な回転量で台についてからホップするような打球にラケット角度が合わない場面も多く見た。
プレーの対策はもちろんだが用具の対策も必要になるだろう。

勝利した平野は明日の準決勝で劉詩雯と対戦予定だ。
最終日に大きな花火をあげてほしい。

大会4日目の後半戦結果は以下の通り

●女子シングルス準々決勝
平野美宇 4−0 佐藤瞳
孫穎莎(中国) 4−0 王曼昱(中国)

●男子シングルス準々決勝
樊振東(中国)4−1 馬龍(中国)
許昕(中国)4−0 張禹珍(韓国)
  • 一発目から打ち込まれて、粘りが活かせなかった佐藤

  • 平野のカット打ちは目に見えて進化していた

  • 馬龍は樊振東のバックに押され、力なく敗れる

  • 次世代女王対決は孫穎莎が圧倒した