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 1月15日、ITTF(国際卓球連盟)・PTT(パラ・テーブル・テニス)は、リオデジャネイロ・パラリンピックの出場資格獲得者のリスト「2016リオ・プレセレクション」を発表。日本からは各クラスのパラ世界ランキングの上位者である、男子クラス3(車いす)の吉田信一選手、男子クラス9(立位)の岩渕幸洋選手、女子クラス5(車いす)の別所キミヱ選手が出場資格を獲得した。
 
 男子クラス3のパラ世界ランキングで15位の吉田選手は、国内のクラス3では無類の強さを誇る。昨年12月末のコパ・コスタリカ大会でシングルス・団体の2冠。パラ世界ランキングを上げ、出場権の獲得県内に入る勝負強さを見せた。フォア粒高・バック表ソフトの異質攻撃で、巧みなラリー展開で相手を翻弄する。

 男子クラス9・パラ世界ランキング11位の岩渕選手は、早稲田大卓球部で腕を磨く大学3年生。右シェークバック表ソフトの異質攻撃型。早稲田実業高時代からパラの国内大会で頭角を現し、バックハンドの強化などに取り組んで国際大会でも活躍。昨年11月の国際クラス別パラ選手権では全試合ストレート勝ちで優勝を果たしている。

 女子クラス5・パラ世界ランキング8位の別所選手は、ロンドンパラリンピックでは日本選手団最年長の64歳。それをさらに更新する68歳での出場で、リオパラリンピックでも最年長となる可能性が高い。積極的に国際大会に出場し、常に世界ランキングの上位をキープ。体幹トレーニングにも取り組み、身のこなしはまだまだ若い。

 代表資格を獲得した岩渕選手は、昨日の全日本選手権の会場で以下のようにコメントしてくれた。
 「ランキングで代表資格の獲得はほぼ確信していましたが、ホッとした気持ちです。ここで気を引き締めるとともに、9月のパラリンピックに向けて良い準備をしていきたい。目標はやはりメダル獲得です。
 世界の上位にも昨シーズンから少しずつ勝てているし、自分にもチャンスはあると思う。大学でもたくさんの方にお世話になっているので、期待に応えたいですね。サービスが慣れられてきているので、これからサービスをもっと強化して、世界ランキング1位の中国選手(馬麟選手)をはじめ、今まで勝ったことのない選手に勝てるよう頑張ります」。

 リオパラリンピックには、他にワイルドカード(推薦枠)で日本選手が出場資格を獲得する可能性がある。各国の強化が進む中で、2000年シドニーパラリンピックを最後にメダル獲得がない日本。2020年の東京パラリンピックに向け、メダル獲得で弾みをつけたい。
  • 男子クラス3の吉田信一選手

  • 男子クラス9の岩渕幸洋選手

  • 女子クラス5の別所キミヱ選手

 1月11〜17日まで行われた平成27年度の全日本選手権大会。17日(日)に水谷隼(beacon.LAB)と石川佳純(全農)のシングルス優勝で7日間の熱戦が幕を閉じた。各種目の入賞者は以下のとおり。

※詳細は「速報 全日本2016.1」(有料)をご覧ください。
http://world-tt.com/ps_info/ps_report_sokuhou.php?bn=168&md=1

★平成27年度全日本選手権大会・メダリスト一覧



●男子シングルス

優勝:水谷隼(beacon. LAB)

準優勝:張一博(東京アート)
3位:笠原弘光(協和発酵キリン)、吉村真晴(愛知工業大)


●女子シングルス

優勝:石川佳純(全農)

準優勝:平野美宇(JOCエリートアカデミー)
3位:加藤杏華(十六銀行)、伊藤美誠(スターツSC)



●男子ダブルス

優勝:水谷隼/吉田雅己(beacon.LAB/愛知工業大)

準優勝:松生直明/鹿屋良平(リコー)

3位:大島祐哉/上村慶哉(早稲田大)、山本勝也/平野晃生(早稲田大)



●女子ダブルス

優勝:天野優/中島未早希(サンリツ)

準優勝:土井みなみ/土田美紀(中国電力)

3位: 平野早矢香/石川佳純(ミキハウス/全農)、池田好美/北岡エリ子(日立化成)



●混合ダブルス

優勝: 田添健汰/前田美優(専修大/日本生命)
準優勝:宮本幸典/高橋真梨子(中央大/同志社大)
3位:千葉悠平/平真由香(埼玉工業大/正智深谷高)、平野友樹/鈴木李茄(協和発酵キリン/専修大)



●ジュニア男子

優勝:木造勇人(愛工大名電高)

準優勝:緒方遼太郎(JOCエリートアカデミー/帝京) 

3位: 伊丹雄飛(野田学園高)、張本智和(仙台ジュニアクラブ)

●ジュニア女子

優勝:浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)
準優勝:橋本帆乃香(四天王寺高)
3位:梅村優香(四天王寺高)、平野美宇(JOCエリートアカデミー)
  • 男子シングルス優勝:水谷隼

  • 女子シングルス優勝:石川佳純

  • 男子ダブルス優勝:水谷隼/吉田雅己

  • 女子ダブルス優勝:天野優/中島未早希

  • 混合ダブルス優勝:田添健汰/前田美優

  • ジュニア男子優勝:木造勇人

  • ジュニア女子優勝:浜本由惟

 村上恭和・女子NT監督の若宮三紗子選手を推薦した理由
「5番目の選手は若宮です。女子NTでは勝利ポイント制というものを作り、世界ランキング50位以内を破った選手をポイント制で評価することになっています。これをきっかけになったのは前回の蘇州大会で選手選考のことで一部の方から指摘されたからです。
 次の世界大会では明確に説明できるように、事前に選手、母体チームに選考基準の内規を伝えて、この内規をクリアした人を理事会に推薦しますという形を4月21日のコーチ会議で決めて、5月から運用しています。ワールドツアーに参戦し、毎月集計したものをNT選手と母体チームに毎月送信しています。
 その結果を踏まえて選手を推薦し、この理事会で認めてもらえなければ今後強化活動はできないと思っておりました。それ(勝利ポイント制)を理事会でかみ砕いて説明し、若宮を推薦し、承認され、決定しました。
 ただ、みなさんは平野美宇のイメージが強いです。大会を見た直後ですから。ただし、勝利獲得ポイントでは以下の通りです」

1位 福原愛   80ポイント
2位 石川佳純  77ポイント
3位 若宮三紗子 45ポイント
4位 伊藤美誠  43ポイント
5位 佐藤瞳   13ポイント
6位 森薗美咲  10ポイント
7位 平野美宇  9ポイント
8位 石垣優香  7ポイント

 「直前の全日本選手権で頑張った平野美宇でいいいんじゃないかと言われる方も理事会で多くいました。しかし、全日本選手権はチャンピオンのみが世界大会に推薦される。これのみです。大会のイメージが残っているから、その選手にしようというのではなく、1年間の戦いを考えて自信を持って推薦しました。1年前も森薗美咲が全日本選手権2位でも代表からははずれています。若宮はあくまでも勝利ポイントで選ばれた。特別なお思い入れはありませんが、上の3人に次ぐ選手として期待しています。
 平野美宇は男性のコーチに変わり、本当に中国に勝ちたかったら入れるだけのコントロールショットでは勝てないと常々言ってました。自分から仕掛けて早い打球点でパワーをつけていくしかないと。それで一時、取りこぼしもしていた。そこを上手く修正して、この大会は活躍しました。本当は選んでやりたい。平野は成長している。ただ、この勝利ポイント制を設けたのに、それを破棄して選ぶことは立場上できません」

  • 記者会見で説明する村上恭和・女子NT監督

 昨日、全日本選手権大会終了後に倉嶋洋介・男子NT監督と村上恭和・女子NT監督が世界選手権クアラルンプール大会の日本代表を発表した。すでに五輪代表内定選手3人と選考会からのひとりで、男女4人ずつは決まっていた。
 昨日の日本卓球協会理事会で強化本部推薦の5人目を含めて日本代表選手が承認された。両監督が5人目の選考理由をメディアに説明した。

 倉嶋洋介・男子NT監督の大島祐哉選手を推薦した理由
「大島は現在、男子において水谷・丹羽に次ぐ世界ランキング18位で3番目の選手で、ボーナスポイントを除いたレーティングポイントでは水谷に次ぐ2番目の選手である。15年の世界ランキング30位以内の選手に対する勝利は、日本人で3番目の5勝をあげている。またITTFワールドツアー・グランドファイナル(12月)でU21(21歳以下)優勝、男子ダブルス優勝、一般では日本人として最高の成績のベスト8の成績をあげている。昨年8月の中国オープンでは、ドイツ(オフチャロフ)、チャイニーズタイペイ(荘智淵)のエース級を破り3位に入っている。15年の1年間の国際的な評価をもとに理事会で承認をいただきました」
  • 記者発表での倉嶋洋介・男子NT監督

 昨日1月17日まで行われた卓球界の祭典、全日本選手権。たくさんの卓球人が会場に足を運ぶ中、大会第4日目にはこんなお客さんも観戦に訪れていた。グラビアアイドルとして活躍する紗綾(さあや)さんだ。
 彼女が全日本会場を訪れた理由は、2月20日に行われるパラ(肢体不自由)の選手と健常者の交流イベント「オンリーワン選手権」で、MC(司会)を担当するからだ。紗綾さんと同じ福岡県出身で、パラの日本代表選手の海外遠征ではコーチも務めている立石イオタ良二さん(元全日本複ベスト8/専修大卒)が、彼女を卓球の世界に招待した。

 初めて生で見る卓球の感想を聞いてみると、「ラリーがすごく速いなと感じました。それに、実物の福原愛さんを見られたのはめっちゃ興奮しました。オーラが違いますね。応援もにぎやかだし、入ってきたら会場が満席で、卓球人口の多さに驚きました」とのこと。ちなみに彼女は小さい頃から、おじいちゃんの家の食卓を台にして、ネットを張ってピンポン球を打ち合っていたのだとか。「おじいちゃんは卓球が大好きなので、私が卓球大会のMCをやると聞いたら、とても喜ぶと思います」。

 卓球王国ではパラの選手の全日本選手権と言える、国際クラス別パラ選手権を5年前から取材しているが、選手たちのプレーには本当に感動する。自由に動かせる体で、気の抜けた適当なプレーをするより、持てる力と能力をすべて出し尽くして戦う姿のほうが、ずっと心に響く。
 「子どもの頃、ダンスをやっていた時に車いすのバスケ大会で演技をして、プレーを見たことがあるんです。体に不自由なところがあっても頑張っている人たちを見ると、自分ももっと頑張ろう、もっとできることがあるんじゃないかと思える。パラの卓球選手の方にも、もっと注目されて、輝いてもらいたいです」(紗綾さん)。

 「遊び程度の卓球しかしていないので、これから勉強していきたい。卓球部とか作りたいですね!」(紗綾さん)。紗綾さんがMCを務めるオンリーワン選手権は、まだ大会参加の申し込みを受付中。2020年の東京パラリンピックに向けて、卓球界全体でパラ卓球ももっと盛り上げていきたい。

●facebook オンリーワン卓球選手権大会【Vol.1東京大会】
https://www.facebook.com/events/186783011667022/
  • ちょっとグラビア風に撮らせていただきました!

全日本選手権全日程終了後、日本卓球協会の臨時理事会の承認を経て、『2016世界選手権クアラルンプール大会(団体戦)』(2月28日〜3月6日・マレーシア)の日本代表選手(男女各5名)が発表された。


【男子日本代表】※WR=世界ランキング(1月)
水谷隼(beacon.LAB)WR6
丹羽孝希(明治大)WR13
吉村真晴(愛知工業大)WR21
松平健太(JTB)WR26
大島祐哉(早稲田大)WR18


【女子日本代表】
福原愛(ANA)WR4
石川佳純(全農)WR7
伊藤美誠(スターツSC)WR12
浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)WR48
若宮三紗子(日本生命)WR24


 日本代表選手については、全日本選手権前に、すでにオリンピック日本代表内定者と国内選考会優勝者の男女4名ずつが決まっていた。5人目については、全日本選手権優勝者が選考基準になっていたが、代表に内定していた水谷と石川が優勝したため、強化本部推薦選手として、男子は大島祐哉(早稲田大)、女子は若宮三紗子(日本生命)が選出された。
  • 代表に選ばれた大島(写真は全日本)

  • 昨年の蘇州に続く代表入り、若宮(写真は全日本)

 世界選手権クアラルンプール大会(団体)のグループドローがマレーシアで行われた。男子は、ポルトガルが、女子は北朝鮮が同じ組に入ってきた。本大会は2月28日から始まる。

男子
A組 中国・オーストリア・チャイニーズタイペイ・ギリシャ・チェコ
B組 ドイツ・スウェーデン・フランス・デンマーク・イングランド・マレーシア
C組 日本・ポルトガル・ポーランド・ベラルーシ・ウクライナ・シンガポール
D組 韓国・香港・ロシア・クロアチア・ルーマニア・イタリア

女子
A組 中国・チャイニーズタイペイ・ルーマニア・ハンガリー・スペイン・マレーシア
B組 日本・ドイツ・北朝鮮・チェコ・タイ・ブラジル
C組 オランダ・シンガポール・ポーランド・ウクライナ・フランス・ベラルーシ
D組 香港・韓国・オーストリア・ロシア・アメリカ・スウェーデン

 ITTF(国際卓球連盟)の動画チャンネル「Off the Table」に我らが水谷隼選手が登場。卓球を始めたきっかけや、卓球の魅力など、やさしい口調で語っている。


【Off the Table-Jun Mizutani】(日本語/約4分)↓


https://www.youtube.com/watch?v=nRmMJx1GU5g
 シャンプーの「いち髪」やスイーツの「甘栗むいちゃいました」など、生活用品や食品でおなじみのKracie(クラシエ)が、福原愛選手とスポンサー契約を結んだことが本日、1月14日に発表された。

 「たいせつなこと。」をキャッチフレーズにしているKracieは、今後、福原選手の親しみやすいキャラクターと、努力を惜しまず確実に実力をつけている(世界ランキング4位:1月現在)姿を通じて、キャッチに込めた思いを広く世の中に伝えていきたいとのこと。

 福原選手は現在行われている全日本選手権をはじめ、国内で開催される試合において、「Kracie」のロゴ入りのウェアを着用して出場するほか、クラシエのホームページをはじめ、新聞や雑誌などの媒体でクラシエの企業広告への出演などが予定されている。

写真提供:クラシエホールディングス株式会社
【インターネットストリーミング放送の試験運用】
将来的に、テレビで放映されない競技の映像を配信することを目指し、そのための各種検証を行うための[試験放送]を行っています。
全日本卓球の期間中、第10コート(月曜日から木曜日まで)および第8コート(金曜日)で行われる競技の動画をインターネットで試験配信します。土曜日・日曜日の配信はありません。

全日本卓球の特設サイトでインターネットストリーミング(ライブ配信)を試験的に流しています。コートは10コート(金曜日から8コート)のみ。
http://japantabletennis.com/zennihon2016/information/

 また会場に足を運ばれる方はぜひ「全日本卓球観戦ガイドブック(プログラム)」(1000円)を購入されると、観戦が10倍楽しめますよ。
  • 会場で購入できる「全日本卓球観戦ガイドブック」