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平成29年度全日本選手権速報

 4ゲーム目の中盤で大きくリードされ、敗色濃厚な展開から3−2と逆転して、勝利に王手をかけた永尾尭子。中盤まではプレーに迷いが出ていたが、徐々に自分のプレーを取り戻していった。早い打球点でストレートに放つバックドライブは抜群の決定率を誇り、長身を利したパワードライブも素晴らしい威力だった。以下は準決勝後の永尾のコメント。

 「格上の相手だし、全日本の本戦で当たるのは初めてで緊張しました。正直、ここまで競れるとは思っていなかったので、善戦できて自信になった。でも、あそこまでいったら勝ちたかった。3−2でリードしていたし、勝てる試合だったので今はすごく悔しいです。
 昨日、今日と早いピッチのラリーでの対策はしていたけど、やっぱりラリーになるとミスが多かった。ラリーになると不利なので、最初の1球、2球で攻めることと、平野さんはバックの打球点が早いので、フォアを攻めることを意識していました。サービスはミドルに出すと自分のパターンになっていたので、徹底してそこを突きましたが、最後は少し長くなった。
 今大会は、大会の中で成長していくことができたので、今後の自信にしていきたいです」(永尾)
●女子シングルス準決勝
平野(JOCエリートアカデミー/大原学園) −9、5、2、−9、−11、5、10 永尾(アスモ)

女子準決勝のもうひと試合は、平野美宇が勝利!
またしてもゲームオールの熱戦を制した!

予想だにしない展開だった。永尾の緩急に1ゲーム目を逆転で落としたものの、そこから快調に2ゲームを連取した平野。速いラリーになれば有利な平野は、あえて打球点を落とした回転量の多いバックドライブからラリーに入る「横綱相撲」で、永尾をがっちり受け止める。永尾は待ちを絞れず、予測も悪くなり、4ゲーム目も平野が9−4でリード。ゲームカウント3−1になれば、勝負はほぼ決したかと思われた。

しかし、ここで平野のプレーに迷いが生じ、守勢に回ってしまう。9−7まで挽回されたところでタイムアウトを取ったが、流れは変わらず。レシーブしにくいハーフロングサービスと、平野のミドルへ打ち込むバックハンド強打で、永尾が7点連取で逆転。ジュースにもつれた5ゲーム目も、12−11の3回目のゲームポイントを永尾が取り、3−2でリードを奪う。
6ゲーム目は中盤で平野がフォアストレートを思い切って攻め、11−5で奪取。勝負は最終ゲームへともつれる。

最終ゲームは平野が3−1でリードし、5−2とリードを広げたところで永尾がタイムアウト。下回転系のサービスでエースを2本取っていた平野が7−4から、アップ系のサービスで永尾のラケットを弾き飛ばし、8−4。8−7まで挽回されるが、またもアップ系のサービスで9−7。10−9で平野が最初のマッチポイントを握るが、10−10に並ばれる。

ここまでレシーブを置きにいって、永尾の3球目攻撃を浴びていた平野だが、ここで逆チキータ。最後は永尾のレシーブでのバックドライブがネットを弾いてオーバーし、平野が勝利!
相手だけでなく、最後まで自分との戦いだった平野。最後の最後の逆チキータで、薄氷を渡り切って勝利へとたどり着いた!
  • 平野、3年連続の決勝進出

●女子シングルス準決勝
伊藤美誠(スターツSC) -7、7、8、6、8 石川佳純(全農)

 1ゲーム目、石川が徹底してバックへ長いサービスを出し、伊藤がうまく対応できずに11-7で石川が先取。
 2ゲーム目、伊藤の逆襲が始まる。7本で取り返す。3ゲーム目は一進一退。石川の攻めを伊藤はカウンターとブロックで対応し、最後は伊藤の台上強打が決まり、11-8でゲームを連取。
 4ゲーム目、石川は流れを変えるために緩急をつけて崩しにかかる。6-6からの激しいラリーを伊藤が制し、7-6。伊藤が乗ってきて、カウンターが決まる。11-6で伊藤が3ゲーム連取。

 あとがなくなった石川だが、5ゲームの1本目でサービスミス。しかし4-1と石川リード。5-4から伊藤が連続スマッシュで5-5に追いつく。6-6から伊藤のスマッシュで伊藤7-6、次を伊藤のドライブがフォアストレートに決め8-6で石川がタイムアウト。タイムアウトを取るのが遅かった印象がある。「本当は2-2とかで取りたかった……どうしようもなく取ったという感じ。それも気持ちが弱気になっている証拠。タイムアウトを取るのも勇気がいりますから」(石川)。
 次を伊藤はロングサービスから3球目スマッシュで9-6。9-8になったところで伊藤がタイムアウト。次のラリー戦で伊藤のスマッシュが決まり、10-8とマッチポイント。最後も伊藤はスマッシュで決め11-8で、初めての決勝進出を決めた。

★石川のコメント
「1ゲーム目を簡単に取ったことで、逆に2ゲーム目以降、『入れ』にいってしまった。弱気の虫がでてきて、守りになってしまったのが敗因。相手のミス待ちでは待てない、今日はとても勉強になりました。今回は準決勝がもっとも重要な試合になるのはわかっていて、それなのに1ゲーム目を簡単に取れたことで入れにいってしまった。4ゲーム目の5-2から挽回されて、焦ってしまった。弱気になったら絶対勝てない。もっと強くならなくてはいけない」
  • 石川に完勝し決勝進出を決めた伊藤

  • 伊藤は3冠に王手

  • 決勝進出ならなかった石川

●女子シングルス準決勝
伊藤(スターツSC) -7、7、8、6、8 石川(全農)

伊藤が王座返り咲きを狙う石川を4−1で破り、初の決勝進出!
3冠に王手をかけた!

★伊藤・試合後のコメント
「石川選手に勝てたことは本当にうれしいです。石川選手とは何度か対戦していて、お互いに知っていて、一発目から長いサービスを出されたり、すごく攻められたが、最後で粘りきることができた。ミックス、女子ダブルス、シングルスといい調子で来ているので、『三冠、三冠』と考えすぎないように、決勝は自分のプレーができたらいいかなと思います」
★大会最終日・1月21日のタイムテーブル

10:00〜
●女子シングルス準決勝 伊藤美誠(スターツSC) vs. 石川佳純(全農)
11:00〜
●女子シングルス準決勝 平野美宇(JOCエリートアカデミー) vs. 永尾尭子(アスモ)

12:00〜
●男子シングルス準決勝 水谷隼(木下グループ) vs. 松平健太(木下グループ)
13:00〜
●男子シングルス準決勝 森薗政崇(明治大) vs. 張本智和(JOCエリートアカデミー)

15:00〜 ●女子シングルス決勝
16:00〜 ●男子シングルス決勝

7日間に及んだ全日本選手権も、今日が最終日。男女シングルスの準決勝・決勝の6試合が、1台のみのセンターコートで行われる。

女子シングルス準決勝のひと試合目、伊藤対石川は大一番。すでに混合ダブルスと女子ダブルスを制した伊藤は、昨年までと比べると集中力の波が小さくなり、安定した強さを発揮している。ふたりは昨年8月のブルガリアオープンとチェコオープンの決勝で相次いで対戦。ブルガリアオープンでは石川に完敗した伊藤が、チェコオープンではフォア前へのサービスをバック面の表ソフトでレシーブしてうまくペースをつかみ、石川から初勝利を挙げた。互いに神経をすり減らす心理戦になりそうだ。

もうひと試合の平野対永尾は公式戦では初対戦。粘着性ラバーから強烈なパワードライブを放つ永尾だが、中国選手との対戦経験が豊富な平野には、簡単には通用しないだろう。平野のピッチの早さに、永尾がどこまで対応できるか。

男子シングルスの準決勝は水谷対松平健、森薗対張本。水谷対松平健は、5年ぶりに準決勝に進出した松平が、王者・水谷に対してどのようなプレーを見せるか。今大会の松平はラリー戦でも勝負が早く、リスキーなコースにも思い切って打ち込んでいる。ボールへの不安を一掃する活躍を見せている水谷を崩すのは容易ではないが、初の栄冠をつかむには避けては通れない相手だ。

史上最年少でベスト4入りした張本は、森薗と対戦。張本の打球点が早く、サイドを切るバックハンドをフォアサイドに打たれ、台から下げられると左腕の森薗は苦しい。ラリー戦になれば森薗のカウンターと、意外性あるコース取りが生きてくるが、そこまで持ち込めるかどうかがだ。マスコミの報道は水谷対張本の決勝をあおるが、それが森薗の闘志に火をつけるのか。

さあ、役者は揃った!
今年の全日本劇場も、いよいよフィナーレを迎えようとしている。
  • 会場の裏まで続く、開場を待つ観客の長い列

●男子ダブルス決勝
水谷隼/大島祐哉(木下グループ) 9、−12、9、4 上田仁/吉田雅己(協和発酵キリン)

男子ダブルス優勝は水谷隼/大島祐哉、初優勝!
1〜2ゲーム目は、水谷/大島が先行し、上田/吉田が粘り強く挽回するという展開。上田/吉田は吉田が快調なプレー。相手ペアの2回のゲームポイントをしのいだ2ゲーム目は、13−12でレシーブから鮮やかなチキータで打ち抜き、ゲームカウント1−1とする。
3ゲーム目も競り合いになったが、水谷/大島が10−9で迎えたゲームポイントで、上田の3球目フォアフリックがオーバーミス。正確で質の高いプレーを身上とする上田の調子が、もうひとつ上がってこない。

4ゲーム目は水谷/大島が3−0、4−1として上田/吉田がタイムアウト。しかし流れは変わらず、水谷/大島が6−3、10−3でチャンピオンシップポイント。10−4で連続パワードライブを打ち込んだ水谷/大島が優勝を決めた。水谷は岸川とのペアで5回、今回決勝で対戦した吉田とのペアで1回、そして大島とのペアでの初優勝で男子複では計7回の優勝。恐るべき記録だ。

★水谷/大島ペアの優勝インタビュー

水谷:今回初めて大島選手と組んだんですけど、初出場・初優勝で最高の気持ちです。練習試合の時から一度も負けたことがなかったので、勝つ自信はありました。

大島:ダブルスで優勝できたことは本当にうれしく思いますし、苦しい試合も水谷さんと乗り越えて優勝できたのですごくうれしいです。水谷さんは勝負所での思い切ったプレーというのがすごく入っていたので、勝負所での強さを感じました。国際大会でのダブルスの活躍というのは森薗くんとのペアで、今回は水谷さんと組めて優勝できたのは大きかったです。

(明日のシングルスに向けての抱負は?)
水谷:今年は非常に良い準備ができたし、コンディションも最高なので、明日は悔いのない試合がしたいです。
●女子ダブルス決勝
早田ひな/伊藤美誠(日本生命/スターツSC) −5、7、9、5 梅村優香/塩見真希(四天王寺高)

女子ダブルス優勝は早田ひな/伊藤美誠!
伊藤はダブルス2種目優勝を達成!

早田、伊藤、塩見は高校2年生、梅村は高校3年生という「女子高生対決」となった女子ダブルス決勝。異質同士のペアで守備力が高い梅村/塩見の前に、1ゲーム目は連続攻撃のミスが目立ち、5−4のリードから7点連取を許して5−11で落とした早田/伊藤。しかし、2ゲーム目以降は強引な力攻めを避け、特にフォア粘着ラバーの早田のループドライブをうまく使って梅村/塩見のミスを誘った。3ゲーム目は10−5から10−9まで挽回されたが、ツッツキ対ツッツキのラリーから早田がブロックで得点。強打だけに頼らず、冷静にプレーした。

4ゲーム目は伊藤のフォアハンドが次々に決まって3−3から8−3、9−5と突き放し、10−5でチャンピオンシップポイント。最後は早田のチキータレシーブが決まり、一瞬間をおいて、早田と伊藤は笑顔で抱き合った。さすがの強さ、納得の戴冠だ。

★早田/伊藤ペアの優勝インタビュー

伊藤:早田選手と全日本に初めて出させてもらって、うれしいというよりホッとしたというのが一番です。1ゲーム目の最初はすごく良い状態で入ったんですけど、後半は相手が良いプレーを出してきて、自分たちがちょっと凡ミスが多くて落としてしまった。2ゲーム目からしっかり調整できたので良かったと思います。まずは自分たちが最後まで攻め切ることを第一に考えて、4ゲーム目は全部攻めていきました。

早田:決勝でこの舞台に立つことができて、美誠と組んで優勝できたので本当にうれしいです。最初のほうはちょっとフォアでいきすぎて、無理して打ってしまうボールがあったんですけど、後半はしっかり両ハンドを振っていけば自分のボールは通用すると確信してプレーできたので、それが良かったと思います。

伊藤:自分たちから挑戦者のつもりでプレーすると、全日本が始まる前から決めていたので、向かっていけたと思います。

早田:今日も「みまパンチ」が決まったり、自分のドライブがしっかり決まったりしていた。自分たちらしいプレーが決勝でできるのは自分たちの強み。また組ませてもらえる機会があったら、そういうところを伸ばしていきたい。
  • 梅村/塩見をくだし優勝を決めた早田/伊藤

  • 梅村/塩見は敗れるも準優勝

  • 優勝を決め抱き合う早田/伊藤

●男子ダブルス準決勝
水谷隼/大島祐哉(木下グループ) 6、9、ー10、7 宇田幸矢/張本智和(JOCエリートアカデミー・大原学園/JOCエリートアカデミー)
上田仁/吉田雅己(協和発酵キリン) 4、−8、8、−11、8 藤村友也/吉村和弘(日鉄住金物流/愛知工業大)

男子ダブルス準決勝は、水谷/大島と上田/吉田が勝利!
水谷/大島は3ゲーム目10−9のマッチポイントを逆転されたが、4ゲーム目もラリーでは積極的にフォアハンドで攻めた。宇田/張本はレシーブでのチキータのミスが多く、思うように先手を取れなかった。
上田/吉田は4ゲーム目に3回のマッチポイントを逃し、最終ゲームも9-5から9-8まで挽回されたが、吉田がフォアストレートへ鮮やかに抜くチキータと、強烈なバッククロスのパワードライブを決めて勝負あり。

★水谷/大島コメント
水谷:相手はすごく早い打球点で攻めてくるので、こっちが打ち負けないように、自分たちから積極的に攻めていきました。
大島:シングルスは負けてしまったけど、ダブルスは水谷さんと組ませてもらっているのでなんとしても勝たないといけないということで、うまく気持ちを切り替えられた。決勝はもちろん緊張はすると思うけど、水谷さんと頑張って優勝したいと思います。
水谷:張本はもちろんシングルスも強いですけど、今日やったダブルスも非常に強くて、今後すごく楽しみです。久しぶりのダブルスの決勝なので、楽しくやりたいです。
  • 宇田/張本を退けた水谷/大島

  • 水谷/大島に1ゲームを奪うに留まった宇田/張本

  • 昨年2位の藤村/吉村は3位で終わる

●女子ダブルス準決勝
早田ひな/伊藤美誠(日本生命/スターツSC) 6、−9、10、6 田代早紀/前田美優(日本生命)
梅村優香/塩見真希(四天王寺高) 11、8、8 佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)

女子ダブルス決勝の対戦カードは、早田/伊藤vs梅村/塩見に決定!

早田/伊藤は日本生命ペアと接戦になったが、3ゲーム目を逆転で奪ったのが大きかった。「3ゲーム目を取れていれば、4ゲーム目もこちらの流れになっていたと思う。世界3位のペアだから思い切ってプレーしようとして、そのとおりのプレーはできたけど、細かい部分で相手のペアのほうが上だった」と試合後の田代/前田ペア。世界3位の早田/伊藤ペア、優勝まであとひとつだ。

梅村/塩見は「サァ!サァ!サァ!」とよく声を出し、先輩ペアに対しても積極的なプレー。「やり慣れている相手で、戦術はあまり関係ない。気持ちの勝負だと思っていたけど、相手のほうが強気で向かってきた。攻撃が効かなかったです」(佐藤/橋本)。攻められても強い梅村/塩見ペア、大躍進の決勝進出となった。
  • 梅村/塩見、先輩の佐藤/橋本をストレートで下して決勝へ

  • 佐藤/橋本は敗れるも初の表彰台

●男子シングルス準々決勝
森薗政崇(明治大) -10、8、7、13、-11、5  渡辺裕介(明治大)

 明治大の先輩後輩であり、ダブルスパートナー対決。1ゲーム目から競り合いの展開。この場合、やりにくいのは森薗のほうだろう。1ゲーム目を渡辺がジュースで取った。
 2ゲーム目は要所で森薗の攻撃が決まっていく。森薗は中盤からリードし、11-8でゲームを奪い返した。3ゲーム目も中盤から森薗が突き放し、ゲーム連取した。
 4ゲーム目、9-7から森薗のエッジが入り、10-7。10-8から森薗のチキータを渡辺がカウンターで10-9。渡辺がドライブで押し切り10-10と追いついた。結局15-13で森薗が押し切り、ベスト4入りに王手をかけた。
 5ゲーム目、8-6で渡辺がリード。9-7から10-10。13-11で渡辺が取り返すも、6ゲーム目はようやく森薗らしい速い攻めがでて、11-5で勝利した。

★森薗コメント
「今まで内容がすごく良くて、満足していたけど、今日は緊張して、前のぼくに戻って、サービスが単調、台から下がる、視界が狭まるという、内容は良くなかった。悪い中で勝てたことは1年間の成長かもしれない。
 相手が裕介で、ダブルスのパートナーで、次の明治のキャプテンで、一番近くにいる後輩なので、意識しないでやるのは難しかった。ぼくのチキータは全く効かなかった。フォアに横に切るアップサービスを出され、チキータを詰まらされて、思い切り回り込まれた。今回は集中力と凡ミスが少ないことが良かった。
 ベスト8以上に来たのは初めて。全日本ではダブルスとミックスでは結構上に来ていたけど、シングルスで勝たないと卓球は評価されないから、この結果はうれしい。次の張本と対戦するのはすごく楽しみです。去年の夏の中国オープンで0-4でやられている。スピード感やボールの質が違っている。すごく強い印象がある。中国オープンの時には自滅したので、今回は自分ができることを、いつも通りにやる。
 相手はぼくより世界ランキングも上だし、当然向かっていく相手です。
 アジア選手権で平野美宇ちゃんが中国を倒して優勝したのを横で見ていて、これしかないな、とピーンときて、それからは多球練習でのメニューや動き方を参考にして、それから自分の卓球も良くなった。ユニバーシアードで優勝した頃から、卓球も楽しくなったし、何でもポジティブに考えるようになった。
 プラボールに変わってからは速さが卓球のトレンドになると思った。足が速い自分らしい卓球を出していきたい」
 
★渡辺コメント
 「最初相手は緊張していて、ここはチャンスだと思い、出足から声を出してやっていきました。手の内を知っているので、やりにくさは全然なかった。自分の力を全部出しきれたけど、相手の方が実力が上だった。チキータ処理は良かったと思うが、ラリー戦で全然得点できなかったのが勝てなかった原因。
 年末から合宿で厳しい練習をしてきたので、大会前に調子も良くて自信があった中で、木造選手、吉田選手にも勝てたので、シングルスに関しては良かった大会だったと思います。ダブルスは去年ベスト8だったので、表彰台には行きたかった」
  • 大学の後輩となる渡辺を退け、4強入りを決めた森薗

  • 渡辺はベスト8に終わる