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速報・現地リポート

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2018世界ジュニア選手権大会

●男子団体
優勝:中国
準優勝:日本
3位:フランス、チャイニーズタイペイ

●女子団体
優勝:中国
準優勝:日本
3位:ロシア、韓国

●男子シングルス
優勝:徐海東(中国)
準優勝:宇田幸矢(日本)
3位:プレテア(ルーマニア)、向鵬(中国)

●女子シングルス
優勝:銭天一(中国)
準優勝:石洵瑶(中国)
3位:相馬夢乃(日本)、蘇珮綾(チャイニーズタイペイ)

●男子ダブルス
優勝:向鵬/徐海東(中国)
準優勝:グレブネフ/カッツマン(ロシア)
3位:馮翊新/黎シン陽(チャイニーズタイペイ)、ベルトラン/ド・ノドレスト(フランス)

●女子ダブルス
優勝:黄凡真/石洵瑶(中国)
準優勝:木原美悠/相馬夢乃(日本)
3位:長崎美柚/大藤沙月(日本)、郭雨涵/銭天一(中国)

●混合ダブルス
優勝:徐英彬/石洵瑶(中国)
準優勝:于何一/銭天一(中国)
3位:馮翊新/蘇珮綾(チャイニーズタイペイ)、徐海東/郭雨涵(中国)


 2018世界ジュニア選手権ベンディゴ大会、各種目のメダリストは上記のとおり。日本は男女団体と男子シングルスの宇田、女子ダブルスの木原/相馬と合計4枚の銀メダルを獲得。また、女子シングルスの相馬と女子ダブルスの長崎/大藤は銅メダルを獲得し、全部で「銀4・銅2」の6枚のメダルを獲得して大会を終えた。惜しくも金メダル獲得はならなかったが、男子シングルスでの宇田の活躍、また女子シングルスでは出場4選手が全員ベスト8に入るなど、健闘。中国のライバルとしても大いに存在感を発揮した。

今大会の模様は、今月21日発売の卓球王国2019年2月号に早くも掲載。ただ今、メルボルン空港で帰りの飛行機を待っていますが、帰国してからもうひと勝負。取材して速報に載せていないものも沢山ありますので、ご期待ください。世界ジュニアの速報をご覧いただき、ありがとうございました! 
  • 男子シングルス準優勝の宇田幸矢

  • 女子シングルス3位の相馬夢乃

  • 女子ダブルス準優勝の木原美悠(左)/相馬夢乃

  • 女子ダブルス3位の長崎美柚(左)/大藤沙月

 準々決勝・準決勝と中国選手を連破する破竹の進撃を見せながら、決勝で徐海東に惜しくも敗れた宇田幸矢。試合後、相手のサービスの変化への対応に苦しんだことを語った。以下は宇田のコメント。

 「前半は相手のサービスの回転も普通にわかって、レシーブで得点を取れていたんですけど、2ゲーム目あたりから相手がサービスを変えてきた。逆横回転なのであまり回転がわからなくて、上回転と下回転の差も大きくて、それにとまどったまま試合が進んでしまった。最後までわからないままで、チキータにいくしかなくて、そこからバックに詰められる展開で全然点が取れなかった。敗因はレシーブだと思います。

 4ゲーム目は9ー7で自分がサービスを持っていて、そのゲームの前半にバックのへのロングサービスがすごく効いていて、相手がチキータへ入れなかった。そこで9ー7でフォア前へ2本出して、相手はあまいレシーブが入ってきたんですけど、そこをしっかり決め切れなかったので、次のゲームで相手のペースになってしまった。中国選手も3人目になるとやはり対策を立てられていて、研究されているのをすごく感じました。

 準決勝の向鵬はフォアが強い選手で、バックには一発がなかったので、バックに連打して相手がフォアで回り込んだタイミングでフォアを突くか、回り込ませておいてフォアを突く作戦でした。前でのカウンタープレーを意識しました。後ろに下がるとフォア対フォアでは勝てないので、コースを狙って早い打球点で打ちました」(宇田)
  • 決勝後、取材に応えてくれた宇田。限りなく優勝に近づいていたが…

  • 徐海東のサービスに苦しみ、レシーブがチキータに偏ってしまった

●女子シングルス決勝
銭天一(中国) 8、ー5、ー9、5、ー9、9、8 石洵瑶(中国)

●男子シングルス決勝
徐海東(中国) 11、4、ー8、9、8 宇田

無念……! 大会のフィナーレ、男子シングルス決勝に臨んだ宇田は、徐海東に1ー4で敗れて銀メダル!

 大きな勝負の分かれ目は1ゲーム目。出足からバックストレートへのロングサービスを連発し、宇田のチキータを牽制してきた徐海東に出足で離されたが、終盤で逆転して10ー8とゲームポイント。しかし、ここで3球目フォアドライブ、レシーブドライブにミスが出て、11ー13で落とす。現地は午後から強い雨。宇田本人は否定したが、湿気の影響も少なからずあったかもしれない。それでも宇田はゲームカウント0ー2から3ゲーム目を取り、4ゲーム目も8ー6、9ー7で自分のサービス。しかし、ここから4点連取を喫した。1ゲーム目と4ゲーム目の終盤、このふたつの逆転が痛かった。

 ベンチに入った田㔟監督は「徐海東の逆横の下回転サービスをツッツキでネットにかけて、それからレシーブの選択肢がだんだんなくなって、最後はチキータだけになってしまった」とコメント。個人戦に入ってからは、田㔟監督のアドバイスもあり、チキータ主体のレシーブからツッツキ・ストップを主体にしたレシーブに切り替え、中国選手を連破した宇田。多彩になった得点パターンが、この徐海東戦では封じられた。

 準々決勝・準決勝と中国選手を破ってきた宇田だが、一番戦いやすいと思われた徐海東戦での敗戦。「中国選手を3人破るのはキツいですよ、やっぱり」という田㔟監督の言葉に実感がこもった。しかし、この銀メダルは胸を張って良い成績。あの水谷隼でさえ、05年大会決勝でバウムに敗れ、苦杯をなめている。将来、宇田幸矢が過去を振り返った時、「あの世界ジュニアが自分のターニングポイントになった」と、そう語るような大会であってほしい。

 女子シングルス決勝はゲームオールの熱戦。序盤は湿気の影響で両選手ともイージーミスの連続だったが、徐々にラリー内容が良くなる。3ー2とリードして4冠に王手をかけた石洵瑶が、バッククロスに打ち抜くバックドライブで6ゲーム目も5ー0とリードしたが、銭天一がジワジワと逆転。最終ゲームも気迫のこもったプレーで勝利を手にした。
  • 宇田、10ー8とした第1ゲームを取りたかった

  • 敗戦後、ベンチ裏で動けず。この敗戦を乗り越えてほしい

  • 宇田を苦しめた徐海東の逆横回転サービス

  • ベンチに入った王建軍コーチと熱い抱擁

  • 女子シングルス初優勝の銭天一。6ゲーム目0ー5からの逆転は見事

●混合ダブルス決勝
徐英彬/石洵瑶(中国) 8、ー3、5、ー9、5 于何一/銭天一(中国)

●女子ダブルス決勝
黄凡真/石洵瑶(中国) 7、8、6 木原/相馬

●男子ダブルス決勝
向鵬/徐海東(中国) 9、8、3 グレブネフ/カッツマン(ロシア)

ただ今、会場に雷雨が襲来。雷の音が鳴り響き、男子ダブルス決勝の終了後、一瞬会場の明かりが落ちた。すぐに復旧したが、これは一体何の前触れか……??

 女子ダブルス決勝で木原/相馬を悩ませたのも、午後から降り始めた雷雨による湿気。バック表ソフトの木原は、どうしても湿気に影響を受ける。それを見抜いてか、黄凡真/石洵瑶は強い回転をかけながら、ひたすら木原のバックにボールを集めた。木原も回り込んでフォアで打球するなど、何とか状況を打開しようとしたが、残念ながらストレートで敗れた。石洵瑶のパワードライブはやはり強烈だ。

 ダブルスは3種目とも中国勢が優勝。石洵瑶はこれで団体と合わせて3冠を獲得し、4冠に王手をかけた。
  • 木原/相馬、木原のバックサイドを狙われた

  • 女子ダブルスを制した黄凡真(右)/石洵瑶

  • 混合ダブルス優勝の徐英彬(左)/石洵瑶

  • 男子ダブルスを制した向鵬/徐海東、笑顔の抱擁

●女子シングルス準決勝
石洵瑶(中国) 3、4、2、9 相馬
銭天一(中国) 10、5、ー8、7、8 蘇珮綾(チャイニーズタイペイ)

●男子シングルス準決勝
宇田 9、10、11、11 向鵬(中国)
徐海東(中国) 5、3、8、6 プレテア(ルーマニア)

宇田幸矢、向鵬を競り合いながらもストレートで下し、ついに決勝進出!

 団体戦が終わった時点では「日本は得点術が課題」と書いたが、どうしてどうして、この試合に関しては宇田のほうが試合巧者だった。強打できないボールは高い弧線のボールを送ったり、回転をかけずにフラットに返してミスを誘いながら、次のボールを待ち受けて冷静にプレー。チキータやバックハンドは相手のバックに送り、そこからフォアハンドで回り込んで相手のバックに連続で詰め、中陣で動き回ると調子の出る向鵬を封じた。将来性を感じる向鵬だが、まだ体ができあがっておらず、宇田の揺さぶりにミスが多くなった。

 4ゲーム目、「ここで決めるぞ!」と観客席の日本応援団から声援が飛ぶ。宇田が10ー9のマッチポイント、10ー10に追いつかれて次の1本がサービスミス。「このゲームを落としたら…」と一瞬ヒヤリとしたが、12ー11でマッチポイントを取り返し、最後は中陣からフォアドライブを一閃。鮮やかに勝利を決めた!

 宇田、決勝の対戦相手は徐海東。フォアドライブ、裏面ドライブともにそれほどパワーはなく、日本選手にとっては与しやすい相手だが、団体戦の雪辱に燃えている。油断なく、そして冷静に戦ってほしい。

 女子シングルス準決勝に挑んだ相馬は、石洵瑶にストレートで敗れた。石洵瑶は連続で放つスマッシュを武器に、相馬のバックのナックルカットを苦にせず。それでいて、時折ミドルに回転量の多いボールを混ぜてくるタイミングが絶妙だった。最終ゲームは相馬もバックハンドの反撃などで得点し、終盤まで競り合ったが、最後の2本だけは石洵瑶は強烈な回転をかけ、カットのオーバーミスを誘った。
 相当な経験値を感じさせる石洵瑶のカット攻略だった。相馬、残る女子ダブルスで金メダルを狙う。
  • 宇田、準決勝でのガッツポーズはまだ控え目。決勝では?

  • ベンチの田㔟監督に笑顔で迎えられた

  • まだ未完成の向鵬、宇田に封じられた

  • 徐海東は初の決勝進出。前々回は張本、前回はモアガルドに敗れたが、今回はどうか

  • 力を出し切った相馬。バックの反撃も随所に見せた

  • 石洵瑶、2年ぶりの優勝に王手

●混合ダブルス準決勝
徐英彬/石洵瑶(中国) ー8、ー9、7、7、6 馮翊新/蘇珮綾(チャイニーズタイペイ)
于何一/銭天一(中国) ー9、2、ー3、17、8 徐海東/郭雨涵(中国)

●女子ダブルス準決勝
黄凡真/石洵瑶(中国) 7、ー6、9、1 長崎/大藤
木原/相馬 4、ー6、ー8、7、5 郭雨涵/銭天一(中国)

●男子ダブルス準決勝
向鵬/徐海東(中国) 3、9、ー11、7 馮翊新/黎シン陽(チャイニーズタイペイ)
グレブネフ/カッツマン(ロシア) 6、8、6 ベルトラン/ド・ノドレスト(フランス)

いよいよ大会最終日、会場ではダブルス3種目の準決勝が行われ、木原/相馬が決勝進出!
同種目で日本勢初の優勝を懸けて、決勝で黄凡真/石洵瑶と対戦する。

木原/相馬は前半、相手ペアの郭雨涵が昨日に続いて相馬のカットを打ちあぐみ、1ゲーム先取。2ゲーム目、さらに1ゲーム目と同じパターンになった3ゲーム目を落とし、劣勢に立たされたが、木原が相手のカット打ちをスマッシュ、ブロック、カウンターと多彩なテクニックで返球。相手のストップにもバック表ソフトのツッツキで変化をつけ、相手のミスを誘う。終盤は木原の異質攻守と相馬のカットが見事にマッチし、5ゲーム目は5ー0とリードを広げ、そのまま押し切った!

長崎/大藤は中国ペアから1ゲームを奪うも敗戦。銅メダルが確定した。
  • 木原/相馬、笑顔の決勝進出だ!

  • 実に多彩な球種を繰り出し、中国ペアを攻略した

 男子シングルス準々決勝、4試合がそれぞれのコートで行われる中、一番最初に終わった試合がコートの雰囲気を変えた。直前の男子ダブルス準々決勝で、あと一歩のところでメダルを逃したプレテア(ルーマニア)が奮起。時折3球目の一発ドライブも交えながら、于何一のパワードライブを中陣で何本でも受け止め、反撃の機会をうかがう。

 最も会場を沸かせたのは、プレテアが2ゲームを先取した3ゲーム目、10ー9でのラリー。于何一の左右へのドライブ攻撃に、時に倒れ込みながらもフィッシュでひたすらしのぐ。最後は根負けした于何一が打ちミス。両手を大きく広げたプレテアはまるで勝者のようで、「ここからが大変だぞ」と思ったのだが、なんとこのまま押し切ってしまった。フェンスを跳び越えてコーチに抱きつくプレテア、観客席からダッシュするチームメイトたち。まさにお祭り騒ぎだった。

 プレテアの攻めは打球点はそれほど早くないし、中陣でのしのぎは冷静に前後に揺さぶれば、十分に打ち抜けたはず。しかし、于何一はプレテアが作り出した場の雰囲気に呑まれ、真っ向勝負をしてしまった。試合のたびにイエローカードをもらう「悪童」だが、中国選手の気迫とオーラに圧倒される選手が多い中、「中国にはこういう勝ち方もあるのか」と感じた。技術や戦術以外の部分で揺さぶりをかけるのだ。

 向鵬に何度突き放されても追いすがり、最終ゲーム終盤まで追いつめたタッカルのプレーもすごかった。驚異的に堅いバックのブロックでひたすら粘り、フォアに回されると鮮やかなカウンターで打ち抜く。驚異的な守備力を披露していた。
  • 後陣に下がっても粘りに粘ったプレテア

  • 3ゲーム目の9ー10、于何一はついに根負け

  • コーチに抱きついて歓喜を爆発させた

  • チームメイトも観客席からダッシュ、もう収拾がつきません

  • とにかくよく止めるタッカルのバックブロック

●男子シングルス準々決勝
プレテア(ルーマニア) 10、11、9、7 于何一(中国)
徐海東(中国) ー9、9、ー5、5、9、7 田中
宇田 ー9、ー7、7、11、5、ー9、9 徐英彬(中国)
向鵬(中国) 6、5、ー7、ー14、4、ー8、8 タッカル(インド)

男子シングルス準々決勝、会場は異様な空気に包まれた。中国がベスト4にひとりも残れない可能性すらあったからだ。プレテアが先陣を切って、優勝候補の一角である于何一を連続ドライブとロビングで粘り倒して勝利。徐海東と向鵬は辛くも勝利を収めたが、最後に宇田が徐英彬を破り、中国のツートップがここで敗れた!

宇田が対戦した徐英彬は、アジアジュニアの団体とシングルスで敗れ、今大会の団体2番でも1ー3で敗れた因縁の相手。宇田は回転量の多い徐英彬のサービス・レシーブに対し、3球目やレシーブからの4球目では早打ちによるミスを避けて回転重視のボールで攻め、ラリー戦ではミドルをうまく突きながらチャンスボールを強打していく。2ゲームを先取されながら、決してあわてなかった。

最終ゲームも終盤まで7ー7、8ー8とスコアの離れないシーソーゲーム。宇田が10ー8でマッチポイントを握り、10ー9。それまでベンチの田㔟監督から、構える位置や待ち位置まで細かい指示が出ていたが、最後は伝家の宝刀、チキータでのレシーブにGOサイン。鮮やかにチキータを決め、宇田は大きく吠えた。素晴らしい勝利だった。

田中は右ペンドライブの徐海東から1ゲームを先取し、押し気味に試合を進めた。互いにロングサービスを多用し、バック対バックでは完全に田中が優位に立っていたが、不利を悟った徐海東がフォアの手数を増やして逆転した。田中も勝利のチャンスは十分にあったが、団体決勝でメンバーを外された徐海東の意地を見た。
  • 宇田、ついに徐英彬にリベンジ!

  • 丁寧に攻めながら、最後はチキータにすべてを込めた

  • 徐英彬も全力のプレーを見せたが、ついに敗れる

  • 田中、徐海東戦は惜しい内容だった

  • 団体準々決勝で敗れた徐海東、名誉挽回とばかりに奮闘した

●女子シングルス準々決勝
石洵瑶(中国) 8、6、5、8 大藤
相馬 6、4、7、ー12、9 郭雨涵(中国)
蘇珮綾(チャイニーズタイペイ) 8、6、ー5、ー8、12、11 長崎
銭天一(中国) ー6、7、5、ー9、5、ー10、7 木原

女子シングルス準決勝で、相馬が明日の準決勝に進出。こちらもメダルが確定した!

日本勢4人が揃って登場した女子シングルス準々決勝、相馬は中国の郭雨涵と対戦。「小塩さん(遥菜/JOCエリートアカデミー)とペアを組んだアジアジュニア選手権の女子ダブルスで勝っている。その時は全然カットの変化がわかっていなかったので、少し自信はありました」と精神的に優位に立って試合に臨んだ。

いざ試合が始まると、郭雨涵もドライブで深追いせず、ドライブとツッツキを交互に繰り返して粘るが、最後に強打のミスが出る。相馬が3ゲームを連取し、4ゲーム目も10ー9、11ー10とマッチポイントを2回握るが、ここは決めきれず。1ゲームを返される。

 「5ゲーム目は競った場面でも、(ゲームカウント)3ー3になる心構えはしていた」と相馬。一方で、促進ルールに持ち込まれると展開が苦しくなるので、ツッツキやカットに横回転の変化を加えたり、タイミングをずらして郭雨涵を揺さぶる。最後は11ー9で相馬が勝利を決めた。明日の準決勝の対戦相手は石洵瑶。「アジアジュニアの団体とシングルスで二度負けている相手なので、リベンジしたいです」(相馬)

 大藤は石洵瑶にストレートで敗れたが、ハイレベルなラリー戦の連続。コース取りや緩急のつけ方で石洵瑶に貫禄を見せられたが、貴重な経験を積んだ。大藤と同じ中学2年生の木原は、銭天一をあと一歩まで追いつめる大健闘。左右の揺さぶりへの対応、バックの表ソフトの球質の幅など、昨年よりはるかにスケールアップしたプレーに驚かされた。強い相手を前に、一気にポテンシャルが引き出された感じがした。

 2回戦で黄凡真を倒した長崎は、蘇珮綾戦はメンタルのコントロールが難しい面があったかもしれない。蘇珮綾は自分から積極的に仕掛けるよりも、相手に攻めさせてからコースを突くタイプ。その蘇に対し、長崎もやや焦りがあったのか、打球点が早くなりすぎ、バックハンドのミスが増えたように見えた。試合後、涙を見せた長崎だが、この悔しさを明日の女子ダブルスにぶつけてほしい。
  • 相馬は予選グループの不調を振り払い、一気に調子を上げてメダル獲得

  • 勝利を決め、ベンチの渡邊監督と握手

  • 相馬に敗れた郭雨涵は、粘りのカット打ちも実らず

  • 快進撃の大藤は、石洵瑶に敗れる

  • バック表ソフトの多彩な球質を披露した木原

  • 長崎、思わぬ敗戦。これが卓球の難しさか…

●混合ダブルス準々決勝
徐海東/郭雨涵(中国) 8、5、4 シドレンコ/タイラコワ(ロシア)
于何一/銭天一(中国) ー9、7、6、ー11、8 宇田/木原
馮翊新/蘇珮綾(チャイニーズタイペイ) 7、ー8、5、ー2、12 向鵬/黄凡真(中国)
徐英彬/石洵瑶(中国) 7、ー10、9、ー8、8 ド・ノドレスト/ゴーティエ(フランス)

●女子ダブルス準々決勝
長崎/大藤 ー9、11、3、8 ヨキッチ/スルヤン(セルビア)
黄凡真/石洵瑶(中国) 6、7、2 コリシュ/タイラコワ(ロシア)
郭雨涵/銭天一(中国) ー8、6、6、4 エイミー・ワン/クリスタル・ワン(アメリカ)
木原/相馬 10、8、ー6、ー7、9 陳亭ティン/蘇珮綾(チャイニーズタイペイ)

●男子ダブルス準々決勝
向鵬/徐海東(中国) 6、9、7 曽根/田中
馮翊新/黎シン陽(チャイニーズタイペイ) 9、9、7 シャー/タッカル(インド)
ベルトラン/ド・ノドレスト(フランス) 9、9、ー6、4 戸上/宇田
グレブネフ/カッツマン(ロシア) 6、ー7、9、ー7、8 プレテア/シポシュ(ルーマニア)

混合ダブルス、女子ダブルス、男子ダブルスの3種目で準々決勝が一気に進行。日本勢では女子ダブルスの長崎/大藤、木原/相馬が準決勝進出を決め、メダルが確定した。
男子ダブルス準々決勝は、残念ながら2ペアとも敗れてメダルはならず。戸上/宇田は「左腕王国」フランスのサウスポー同士のペア、ベルトラン/ド・ノドレストに敗れた。
  • 長崎/大藤、ラリーに強いセルビアのペアを下した

  • 木原/相馬は2ー0から追いつかれながらも振り切った

  • 戸上/宇田を破ったベルトラン(右)/ド・ノドレスト。左腕からのチキータも厄介だ