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速報・現地リポート

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世界卓球ブダペスト大会

●女子シングルス4回戦(ベスト8決定)
平野美宇(日本) 8、6、ー8、ー7、4、7 蘇慧音(香港)
加藤美優(日本) 7、6、7、7 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
王曼昱(中国) ー9、4、9、ー8、4、9 佐藤瞳(日本)
劉詩ウェン(中国) 6、5、6、4 キム・ソンイ(北朝鮮)
丁寧(中国) 6、9、ー5、6、9 徐孝元(韓国)
杜凱琹(香港) 6、6、ー7、9、ー4、ー6、9 石川佳純
陳夢(中国) 10、6、6、ー11、7 馮天薇(シンガポール)
孫穎莎(中国) 7、3、3、7 チャ・ヒョシム(北朝鮮)

日本勢は平野美宇と加藤美優がベスト8進出。詳報は後ほど!
  • 平野美宇、3位になった前回大会に続いてベスト8進出

  • 劉詩ウェンはキム・ソンイに完勝。鉄壁のカットも苦にせず

  • 徐孝元は丁寧に食い下がるも、決定打は拾い切れず

●混合ダブルス準々決勝
フランチスカ/P.ゾルヤ(ドイツ) 11、8、-3、-11、13、8 森薗政崇/伊藤美誠(日本) 
吉村真晴/石川佳純(日本) -6、8、5、-8、7、8 ピスチェイ/バラゾワ(スロバキア)
許シン/劉詩ウェン(中国) -10、-9、7、8、-9、5、7  李尚洙/田志希(韓国)  
樊振東/丁寧(中国) 1、8、1、8  何鈞傑/李皓晴(香港)

 全日本優勝ペアの森薗/伊藤が大接戦の末にフランチスカ/P.ゾルヤ(ドイツ)に敗れた。6ゲーム目、7-6のカウントでフランチスカが左足を傷め、インジュアリータイムで中断。そこからフランチスカは動けないからだから強烈なバックドライブを決めて、試合を決めた。
 ドイツ人同士の混合ペアとしては1971年のE.シェラー/D.シェラー以来の48年ぶりのメダル獲得となった。

 前大会金メダリストの吉村/石川が3大会連続のメダルを決めた。出足から吉村のミスが目立ったが、石川がよくリカバーし、吉村の調子が戻るのを我慢するという展開だった。吉村も最後は何とかねじ込み、得点を重ねた。
 大会前に張本の指の不調で、張本/石川組を解消し、急きょ吉村真晴を招集し、その期待に応えた吉村も見事だった。明日は森薗/伊藤が負けたフランチスカ/ゾルヤと対戦し、決勝進出を狙う。

◎石川のコメント
「苦しい展開で、苦しい時こそ二人のコンビネーションが試されるので、『我慢だね』と励まし合ってプレーできた。同じペアで3大会のメダルは簡単なことじゃないし、このペアで出れたことに感謝しています。練習さえしっかり積めばメダルを獲る自信は持っていました」

◎吉村のコメント
「自分の凡ミスが多くて流れをつかめなかった。最後は気合で、どうにかしてつなげれば石川さんが何とかしてくれると思いました。パートナーを信頼して最後まで戦うことができた。身体やメンタルの準備という意味で、今まで経験した世界選手権やオリンピックの中でもっとも難しい大会でした。ただ出るからには絶対メダルを持って帰ろうと思ってました。石川さんのおかげでここまで勝ち切れている。世界卓球ではぼくらが戦い方を知っている、それを証明するためにこの舞台に戻ってきた。チャンスをくれた卓球協会にしっかりとした結果で応えたかった」
  • 吉村/石川、3大会連続のメダル確定!

  • 森薗/伊藤、全身全霊を懸けたプレーも及ばず。森薗の足はボロボロだった

  • フランチスカの左足の負傷で、森薗/伊藤との試合が中断

  • 中国ペアにあと一歩まで迫った李尚洙/田志希

●女子ダブルス3回戦
橋本帆乃香/佐藤瞳(日本) 8、7、2、8 田志希/李ジオン(韓国)
早田ひな/伊藤美誠(日本) 9、8、10、10 陳思羽/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

●男子ダブルス3回戦
梁靖崑/林高遠(中国) 6、7、11、ー9、2 張本智和/木造勇人

 女子ダブルス、日本の2ペアは3回戦で完勝して、ベスト8に進んだ。明日25日にメダルを掛けた準々決勝が行われる。早田ひな/伊藤美誠は北朝鮮のチャ・ヒョシム/キム・ナムヘ、 橋本帆乃香/佐藤瞳は鄭先知/劉馨尹(チャイニーズタイペイ)と準々決勝で対戦する。

 男子ダブルスの張本/木造は3回戦で、中国ペアのパワーと回転量に屈した。試合後、張本は「相手のストップは台から出ないけど、逆に自分たちのストップは台から少し出て、先に攻められてしまった」とコメント。

★早田ひなの試合後のコメント
「今日はサービス、レシーブから、ラリーになっても良い流れで試合ができた。伊藤選手はシングルスで負けて気持ちが落ち込んでいるかと思ったけど、気持ちを切り替えていた。試合前もいつも通りでした」

★橋本帆乃香の試合後のコメント
「韓国選手はカット型が多いので、カット打ちがうまいイメージがありました。まさか4ー0で勝てるとは思いませんでした。次はメダルがかかっているけど、何も考えずに1本1本無心で頑張りたいです」
  • 伊藤/早田、抜群のコンビネーションでタイペイペアを下す

  • 橋本/佐藤、次はいよいよ準々決勝だ

  • 張本/木造はベスト16で大会を終えた

●男子シングルス3回戦
ボル(ドイツ) 3、9、7、8 森薗政崇
丹羽孝希 7、8、9、ー1、12 ディヤス(ポーランド)

男子シングルス3回戦、水谷・張本に続いて登場した森薗は、今まで勝ったことのないボルにストレートで敗れた。

バックハンドでカウンターを狙い、時にフォアハンドで意地を見せつけるように全力で引き合った森薗。敗れたとはいえ、最後まで死力を尽くした戦いぶり。しかし、どうしてもボルには苦手意識があったのではないか。常に1ゲーム目から全力投球で、ありったけの気迫を相手にぶつける森薗だが、ボル戦の1ゲーム目にはそれがなく、ボルのコースの読みにくい攻撃に後手に回った。森薗は残る混合ダブルスで頂点を狙う。

一方、丹羽はポーランドのディヤスを4ー1で破った。ディヤスのバッククロスの強烈なバックドライブ、カウンターのシュートドライブで何度もフォアサイドを抜かれたが、丹羽は意に介さず。隣のコートでゴーズィが許シンを破り、場内が騒然とした4ゲーム目を除けば、集中力の高いプレーを保ち続けた。

「サービスが思った以上に効いたので、レシーブも思い切ってやれました。向こうが途中でサービスを縦回転系に変えてからちょっと展開が悪くなったけど、何とか勝つことができた。毎回ここまでは来ている(4大会連続のベスト16)ので、まだまだ満足はしていない」(丹羽)。
  • 丹羽、今大会の充実ぶりは光る

  • バックドライブは強烈だったディヤス

  • 森薗、連戦の疲労の中で戦い抜いた

  • ボル様、貫禄のプレーを披露

●男子シングルス3回戦
ゴーズィ(フランス) 8、-6、-11、6,9、9  許シン(中国)

 3回戦で大番狂わせが起きた。優勝候補の一人、世界2位の許シン(中国)が世界34位のゴーズィ(フランス)に敗れた。「楽しんでやることができた。許は世界でもNo.1のフォアハンドを持っていて、威力もあるし、回転量もある。レシーブに変化をつけて十分にフォアハンドを打たせないようにして、カウンターを狙っていった。でも本当に勝てるなんてすごいことだと思う。信じられないよ」(ゴーズィ)。
 去年1年間は故障で苦しんだゴーズィ。世界ランクの最高位は8位。強い時のゴーズィが戻ってきた。前・中陣でのトリッキーなショットを有効に使い、許のタイミングを外し、フォアドライブの連打を封じた。

 これで第2シードのブロックから中国選手がいなくなり、決勝は中国以外の選手が進むことが確定した。これは2003年パリ大会以来の出来事。この時は、決勝はシュラガー(オーストリア)対朱世爀(韓国)だった。
 勝ち上がっていけば張本と許シンが準決勝で対戦する組み合わせだったが、張本の前からまずは許シンの姿が消えた。
  • ゴーズィ、許シンから大金星!

  • 逆チキータ「ヴィアグロ」をはじめ、レシーブでの変化が効いた

  • 許シン、まさかのベスト32での敗退

●男子シングルス3回戦
張本智和 8、12、7、7 フレイタス(ポルトガル)
プツァル(クロアチア) 9、ー8、8、ー8、ー2、5、7 オフチャロフ(ドイツ)
馬龍(中国) 6、ー7、6、3、8 サムソノフ(ベラルーシ)

男子シングルス3回戦、張本は国際大会で過去0勝2敗のフレイタスをストレートで破り、ベスト16進出!
過去の対戦では、中陣からフレイタスに粘られたボールに深追いし、ミスが出ることが多かった張本。しかし、今回の対戦では両ハンドの強打をフレイタスに返球されても、次球への準備がしっかりできていた。フレイタスに反撃されないコースを突くか、スピードを落としても回転をかけて攻め、うまく打ち気を誘ってくるフレイタスの「誘惑」に乗らなかった。勢いに乗ってベスト8入りした前回とは違う、成熟したプレーで勝利をつかみとった。

また、同じ3回戦でオフチャロフがクロアチアの新鋭プツァルに敗れ、丹羽が3回戦を勝ち進んだ場合、プツァルと対戦することが決まった。タイミングのつかみにくいハイトスのロングサービスを駆使し、パワフルなフォアドライブにバックの速攻連打があるプツァル。アジアにも対抗できる強さをもった若手だ。
  • 張本、警戒していたフレイタスから初勝利

  • 4ゲーム目は10ー3から10ー7とされたが、しっかり締めた

  • オフチャロフを破った長身のプツァル

  • オフチャロフ、やはり世界選手権とは相性が悪い…

  • 馬龍から1ゲームを奪ったサムソノフだが、後が続かず

 本人は「自分の実力不足」と語ったが、百戦錬磨の水谷隼でさえ、世界戦の中でのわずかな流れをつかめずに勝機を逃す。
 1、2ゲーム目に完璧な出足を見せたのは水谷だった。警戒していた 鄭栄植のサービスをコントロールし、ブロックからのカウンターが決まっていた。3ゲーム目の4-1でリード。そこから5-5となるが、6-6からのカウンターが決まり、7-6とした。しかし、そこから3本連取され、試合の流れは変わっていく。
「2-0でリードしていて、3ゲーム目も4-1でリードしていて、序盤でリードして『これは勝てるな』という手応えがあったのに、そこから逆転負けしてしまったのが悔やまれる。 3ゲーム目を逆転で落として、まだ2-1なのに0-3で負けているような心境になった」(水谷)

 続く4、5ゲーム目は防戦一方になり、ブロックもカウンターもミスが出る。相手の鄭は絶好調に近い感じで、当たりまくった。特にラリーが鄭のバックドライブから始まると水谷はなかなか得点できない。6ゲーム目を水谷が取り、最終ゲームに水谷が流れを引き寄せるかと思ったが、出足で鄭がリード。5-10から8-10まで追い上げるのが精一杯だった。落としたゲームではすべて出足でリードされてしまった。
 
 「最初から最後まで相手のサービスには苦労したし、6ゲーム目、相手のサービスが台から出て、自分のパターンになったけど、7ゲーム目にも相手サービスが台から出ると思ったら、しっかり短く出してきた。序盤でリードできなかったのが悔やまれる。もう1試合はしたかった。ベスト16は自分の最低目標だったので悔やまれる。
 今は試合が終わったばかりで先のことは考えられないけど、この敗戦は後で生きてくると思う。3、4ゲーム目は無理してしまった。自分が押されている中で、無理してカウンターをして、ミスをしてしまったけど、1本ブロックして自分のラリーになるまで我慢をするべきだった。
 シングルスでメダル獲得できなかったのは心残りだけど、それも自分の実力で世界のレベルは高い。今大会、身体がついていかなかった。打った後の戻りも全然ダメだった」(水谷)

 すべては3ゲーム目だった。リードしながら逆転で落としたことで、水谷は心理的に動揺し、試合の流れは完全に鄭に傾いていった。

 水谷自らが「最後の世界選手権個人戦」と位置づけたブダペスト大会。シングルスのみ出場の水谷の世界戦はこれで終わった。
 流れをつかめなかったことも実力かもしれないし、本人は身体のキレがなかったことを認めているが、水谷の力が極端に落ちているわけではない。来年の東京五輪の代表が決まるまで8カ月ある。ワールドツアーも、T2ダイヤモンドもある。丹羽孝希とのシングルス枠を巡る戦いは今回の敗戦で終わったわけではない。
 日本の卓球史に名前を残し、「日本卓球の顔」である水谷隼の集大成は東京五輪ではないのか。敗戦による心のダメージと身体の復調があれば、この男はまだまだ戦える。
 水谷が戦うべき相手は、自分に限界を作ろうとする彼自身だ。(今野)
●男子シングルス3回戦
鄭栄植(韓国) -7、-5、9、4、4、-8、8  水谷隼(日本) 

 水谷隼、ゲームカウント2ー0のリードから鄭栄植に逆転負け……!

 前日、鄭栄植戦について「相性は良くないけど、キーになるのは自分のレシーブ。いつも相手のサービスに苦しんでしまうので、レシーブに全て集中したい」と語っていた水谷。1ゲーム目、5-7から6本連取で11-7で先取。鄭のサービスを徹底して小さく止めている水谷が試合の主導権を握った。
 2ゲーム目も4-1、5-3、7-3とリード。相手の攻撃をブロックしてからの反撃が冴えて、11-5でゲームを連取した。

 3ゲーム目は4-1から5-5、7-6。しかし、そこから鄭が3本連取して7-9となる。9-10から鄭のバックカウンターが決まり、9-11で落とし、ゲームカウント1-2となった。4ゲーム目、いきなり0-5とリードされ、流れは鄭に傾き、4-11でゲームを連取された水谷。

 5ゲーム目も0-4と離される。次の打ち合いのラリーを落として0-6。リズムに乗れない水谷が4-11で落とし、後がない状態になる。守勢になることが多く、鄭のバックハンドが水谷のコートに突き刺さっている。

 6ゲーム目、出足で0-3とまたもやリードされるが、そこから6-4と逆転。6-5で中陣からのカウンターバックハンドが決まり、7-5。10-8からの次の鄭のサービスがサイドを切ると、ドライブレシーブで11-8として、試合は最終ゲームにもつれ込んだ。

 最終7ゲーム目、相手のサービスで0-2とされるも、2-2と追いつく。4-6から4-8、5-9、5-10でマッチポイントを奪われる。8-10まで追い上げるが、最後は鄭のフォアドライブに対してブロックがオーバーミスして、水谷は敗れ、最後の世界個人戦が終わった。3ゲーム目の4-1、7-6から落としたゲームが悔やまれる。
  • 水谷、2ゲームを先取するも勝機を逸した

  • 鄭栄植、強烈なバックハンド

●女子シングルス3回戦
加藤美優 12、ー8、4、ー8、9、5 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

女子シングルス3回戦、日本勢で最後に登場した加藤は、世界ランキング8位の鄭怡静に勝利!
これで日本勢は4人がベスト16入りだ。

加藤は持ち味であるバック対バックの緩急、相手の打ち気を逸らすようなフォアのループドライブで、「カミソリドライブ」の鄭怡静のミスを誘った。ゲームカウント3ー2の6ゲーム目は、6ー4から強烈な3球目スマッシュを2発たたき込み、そのまま一気に決着をつけた。
  • 粘りと闘志で、鄭怡静を破った加藤

  • 前回大会に続くベスト16進出を決めた

●女子シングルス3回戦
平野美宇 6、11、ー11、ー7、4、4 チャン・モー(カナダ)
佐藤瞳 7、7、7、12 ウー・ユエ(アメリカ)
孫穎莎(中国) 6、9、9、ー13、2 伊藤
石川佳純 7、12、3、4 リー・チェン(ポーランド)

女子シングルス3回戦、最大の注目カード。伊藤対孫穎莎は1ー4で孫穎莎……!

伊藤の必殺の巻き込みロングサービスや、切れ味を増したアップダウンサービスを低く正確にレシーブしてきた孫穎莎は、相当な伊藤対策を感じさせた。そして、ラリーでは徹底してバック対バックに誘い込み、パワフルでコースの厳しいバックドライブを連打する。伊藤のバック表ソフトの強打に対し、並の選手ならミスが続出するところだが、孫穎莎のボールタッチは正確だった。

伊藤も3ゲーム目に思い切って相手のフォアへボールを送り、一度は11ー12でマッチポイントを奪われながら15ー13で1ゲームを返したが、最後まで展開は変わらず。思い切って回り込んで強打したボールもブロックにつかまり、5ゲーム目は大量リードを許した。

平野はシェークフォア表ソフトのチャン・モーに4ー2で勝利。佐藤は決定打のないウー・ユエ(アメリカ)に対してきっちり守り切り、3試合連続のストレート勝ちを収めた。

そして石川は、カットのリー・チェンに対して2ゲーム目1ー6のビハインドから逆転し、そこからは一方的な展開。軽打からフォア強打へのコンビネーションが冴えて、リー・チェンの堅陣を打ち抜いた。
  • 伊藤、孫穎莎に悔しい敗戦

  • 水平に振りぬく孫穎莎のパワードライブは強烈だった

  • 石川、2ゲーム目を逆転するとあとは一気に走った

  • 石川に敗れたリー・チェン

  • 平野、やや苦しみながらもチャン・モーを振り切る