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★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第13節 1.5 ★★★
※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

〈八一南昌 3−2 山東魯能〉

○樊振東 −7、−8、2、4、11−9 尚坤
 周愷 −11、−9、−7 閻安○
 周愷/趙剣彦 −7、9、4−7 尚坤/張超○
○樊振東 3、7、11 閻安
○趙剣彦 12、−5、7−3 張超

〈河北覇州海潤 3−2 四川長虹〉
 牛冠凱 −7、2、−11、5、5−7 匡励○
○王楚欽 −7、5、6、8 厳昇
 于何一/曹巍 7、−9、6−8 徐輝/頼佳新○
○王楚欽 4、7、6 匡励
○于何一 6、4 頼佳新

〈天津卓球 3−1 江蘇中超電纜・利永〉
○林高遠 −6、9、7、9 張煜東
○馬特 4、8、3 孫聞
 朱霖峰/任浩 5、−7、5−7 張煜東/林晨○
○林高遠 4、4、6 孫聞

〈上海中星 3−1 深圳宝安明金海〉
 劉吉康 −8、9、−8、11、3−7 鄭培峰○
○許シン 7、6、8 ハオ帥
○趙子豪/程靖チィ 7、9 徐晨皓/周雨
○許シン −6、4、9、4 鄭培峰

〈山東魏橋・向尚運動 3−1 安徽朗坤〉
 薛飛 −12、−7、−8 周啓豪○
○梁靖崑 10、6、−10、9 徐海東
○劉丁碩/薛飛 −9、6、9−7 徐海東/于子洋
○梁靖崑 −9、3、−9、5、7−3 周啓豪

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第13節 1.5 ☆☆☆

〈山東斉魯交通 3−2 鴻安牛業〉

○朱雨玲 9、−10、4、7 何卓佳
 李佳イ −10、−7、−7 劉詩ウェン○
 顧玉ティン/李佳イ −10、−11 何卓佳/銭天一○
○朱雨玲 −6、8、5、5 劉詩ウェン
○顧玉ティン 5、−10、7−5 銭天一

〈山東魯能 3−1 黒龍江中州電纜永剛〉
○王曼昱 −8、8、4、4 袁雪矯
○陳幸同 8、5、5 劉銘
 陳幸同/劉高陽 −7、−8 袁雪矯/馮天薇○
○王曼昱 −8、−10、3、3、7−4 劉銘

〈深圳大学 3−0 四川穹窿先鋒〉
○陳夢 −11、6、−7、6、7−5 楊惠菁
○王芸迪 3、8、4 郭艶
○陳夢/孫穎莎 5、5 袁媛/郭艶

〈八一南昌 3−1 北京首鋼〉
 木子 9、−9、−8、12、5−7 丁寧○
○陳可 7、−11、7、9 武楊
○陳可/劉㬢 7、6 丁寧/李佳原
○木子 3、−5、−4、11、7−5 武楊

〈山西大土河・華東理工 3−1 武漢安心百分百〉
○車暁㬢 10、−10、4、6 張繽月
 胡麗梅 −8、−10、5、−14 張瑞○
○王妹/穆静毓 9、6 張繽月/朱成竹
○車暁㬢 7、5、5 張瑞

 スーパーリーグ男女は1月5日(一部は6日)に男女第13節が進行。男子では八一が馬龍を欠く山東魯能に競り勝ち、10勝3敗で単独トップに立った。2位以下は上海・天津・深圳・山東魯能の4チームが9勝4敗で並び、さらに山東魏橋も8勝5敗で続く混戦模様だ。一方、ここまで男女を通じて唯一白星がない四川は、トップで右ペンドライブの匡励が牛冠凱に競り勝ち、ダブルスも制して河北を2−1とリードしたが、結局2−3で逆転負け。初勝利はまたもお預けとなった。

 なお、男子ではこの第13節から、天津権健がクラブ名を「天津卓球クラブ」に変更。第12節でタオル入れを蹴飛ばした方博の不祥事が原因かと思いきや、問題があるのはスポンサーである健康食品メーカーの権健自然医学集団公司だ。サッカー(2015〜)や卓球(2017〜)のスーパーリーグで天津チームのスポンサーとなり、サッカーではワールドクラスの選手や監督を巨額のオファーで獲得。中国のスポーツ界に名を馳せてきた権健集団だが、マルチ商法や虚偽広告などが問題視され、束昱輝CEOら幹部18名が拘留される一大スキャンダルに発展している。かつてはスーパーリーグの冠スポンサーにもなっていたのだが……。天津チーム、来年は新たなスポンサー探しを迫られることになる。

 女子は深圳大学が7連勝を飾り、山東魯能と並んでトップ。プレーオフ進出にまたひとつ前進した。19年1月発表の世界ランキングで1位に返り咲いた丁寧率いる北京は、ホームで八一と対戦し、1−3で惜敗。丁寧はランキング1位への復帰について、「1位の座に戻ることができてとてもうれしい。でもこれが初めてというわけではないし、それほど感慨はないです。このスーパーリーグも含めて、技術や戦術の面でさらに進歩していくことができれば、もっとうれしいですね」(出典:『中国体育報』)とコメントしている。

★第13節終了時点での男子順位
1   八一南昌        10勝3敗
2   上海中星        9勝4敗
3   天津卓球        9勝4敗
4   深圳宝安明金海     9勝4敗
5   山東魯能        9勝4敗
6   山東魏橋・向尚運動   8勝5敗
7   河北覇州海潤      5勝8敗
8   安徽朗坤        4勝9敗
9   江蘇中超電纜・利永   2勝11敗
10  四川長虹        0勝13敗

☆第13節終了時点での女子順位
1   深圳大学        11勝2敗
2   山東魯能        11勝2敗
3   山東斉魯交通      10勝3敗
4   八一南昌        9勝4敗
5   鴻安牛業        7勝6敗
6   北京首鋼        6勝7敗
7   山西大土河・華東理工  6勝7敗
8   黒龍江中州電纜永剛   2勝11敗
9   四川穹窿先鋒      2勝11敗
10  武漢安心百分百     1勝12敗
  • 権健集団が冠スポンサーだった15年シーズン、胸には大きく「権健」の文字

 すみません、こちらも貯めてしまったスーパーリーグの女子第10−12節の結果を掲載します。男女第13節の結果も引き続きアップします。
 女子第10−12節では、各チームの地力の差が徐々に明確に。第7節から12節まで6連勝と快進撃を続けるのが深圳大学だ。1・2番に陳夢と孫穎莎という強力ツートップを配し、後半にメンタルの強い王芸迪が控える布陣は穴がなく、10勝2敗で山東魯能とともに首位を並走する。山東魯能は王曼昱が確実に2点を取り、残りの1点を誰かが取るという勝利の方程式だ。

 下位の黒龍江、四川、武漢は低空飛行が続く。黒龍江の馮天薇と袁雪矯は、Tリーグとの二足のわらじでハードな戦いが続く。「エンちゃん」こと木下アビエル神奈川の袁雪矯の場合、12月19・21日に中国・黒龍江大学体育館でスーパーリーグの2試合を戦い、23日に東京・立川で行われたTリーグの日本ペイントマレッツ戦に出場。さらに26・27日と続けて兵庫・高砂でのTリーグの試合に出て、29日に再び中国に戻ってスーパーリーグの深圳大学戦をこなした。
 10日ほどの間に、ふたつのリーグで6試合をこなしたのだから、テーピングの数が多くなるのも無理はない。Tリーグでも苦しい試合が増えているが、「私は(Tリーグでは)格下の立場だから、周りの選手には向かっていくという気持ちで戦っている」と語るとおり、闘志満点のプレーを見せている。32歳になった馮天薇はさらに疲労の色が濃く、特にスーパーリーグではなかなか勝ち星が伸びないが、ここ一番での集中力は健在だ。

 女子第10−12節の結果は下記のとおり。

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第10節 12.22 ☆☆☆

〈山東斉魯交通 3ー0 八一南昌〉

○朱雨玲 ー8、12、8、5 劉㬢
○顧玉ティン ー9、7、6、4 孫銘陽
○李佳イ/顧玉ティン 5、ー5、7ー4 木子/陳可

〈深圳大学 3ー0 山西大土河・華東理工〉
○陳夢 1、5、8 張薔
○孫穎莎 7、11、9 車暁㬢
○王芸迪/孫穎莎 8、ー8、7ー3 王妹/穆静毓

〈北京首鋼 3ー1 黒龍江中州電纜永剛〉
 郭雨涵 ー7、ー7、ー9 袁雪矯○
○武楊 11、ー9、5、3 馮天薇
○丁寧/李佳原 6、8 劉銘/馮天薇
○武楊 7、6、1 袁雪矯

〈山東魯能 3ー2 鴻安牛業〉
 陳幸同 ー9、7、10、ー9、4ー7 何卓佳○
○王曼昱 7、6、6 銭天一
 陳幸同/劉高陽 ー2、ー8 劉詩ウェン/銭天一○
○王曼昱 5、3、4 何卓佳
○劉高陽 8、ー7、10 劉詩ウェン

〈武漢安心百分百 3ー2 四川穹窿先鋒〉
 張瑞 ー5、ー5、ー10 楊惠菁○
 張繽月 ー2、ー9、9、ー3 郭艶○
○張繽月/朱成竹 ー5、9、7ー4 楊惠菁/袁媛
○張瑞 ー9、9、ー4、9、7ー5 郭艶
○朱成竹 8、ー7、7ー3 袁媛

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第11節 12.26 ☆☆☆

〈深圳大学 3−0 山東斉魯交通〉

○陳夢 5、5、7 李佳イ
○孫穎莎 −12、10、−6、6、7−5 朱雨玲
○孫穎莎/王芸迪 5、7 李佳イ/顧玉ティン

〈八一南昌 3−0 黒龍江中州電纜永剛〉
○木子 1、−7、3、4 李依真
○孫銘陽 9、−5、10、−9、7−3 劉銘
○陳可/劉㬢 7、6 劉銘/肖函栩

〈山東魯能 3−1 山西大土河・華東理工〉
 劉高陽 −8、−10、7、−9 車暁㬢○
○王曼昱 5、2、−9、6 王妹
○劉高陽/陳幸同 11、7 王妹/穆静毓
○王曼昱 −8、3、7、8 車暁㬢

〈北京首鋼 3−1 四川穹窿先鋒〉
○武楊 7、2、4 楊惠菁
 郭雨涵 −5、11、−8、6、3−7 郭艶○
○李佳原/郭雨涵 9、6 楊惠菁/袁媛
○武楊 8、9、6 郭艶

〈鴻安牛業 3−0 武漢安心百分百〉
○劉詩ウェン 6、4、6 張繽月
○馮亜蘭 8、5、9 朱成竹
○劉詩ウェン/銭天一 キケン 朱成竹/張瑞

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第12節 12.29 ☆☆☆

〈深圳大学 3−0 黒龍江中州電纜永剛〉

○孫穎莎 5、2、8 馮天薇
○陳夢 8、9、10 劉銘
○王芸迪/孫穎莎 8、7 袁雪矯/劉銘

〈山東魯能 3−1 山東斉魯交通〉
 王曼昱 10、−12、5、−10、5−7 李佳イ○
○陳幸同 −8、7、9、10 朱雨玲
○陳幸同/劉高陽 5、6 顧玉ティン/李佳イ
○王曼昱 5、7、6 朱雨玲

〈八一南昌 3−2 四川穹窿先鋒〉
 木子 −9、−8、−5 郭艶○
 劉㬢 6、−8、5、−9、7−9 楊惠菁○
○陳可/劉㬢 7、9 郭艶/袁媛
○木子 2、4、3 楊惠菁
○陳可 −9、9、7−0 袁媛

〈鴻安牛業 3−1 山西大土河・華東理工〉
○劉詩ウェン 9、9、9 張薔
○何卓佳 −8、6、2、5 穆静毓
 劉詩ウェン/銭天一 −8、7、3−7 王妹/穆静毓○
○何卓佳 11、−5、8、9 張薔

〈北京首鋼 3−0 武漢安心百分百〉
○武楊 10、−7、4、9 張繽月
○丁寧 −10、−8、4、8、7−2 張瑞
○丁寧/李佳原 −7、5、7−0 張繽月/朱成竹
  • テーピングの数が増えても全力プレーを見せる袁雪矯(写真はTリーグ出場時)

 ……新年早々、すみません。また結果のアップを貯めてしまった中国卓球クラブスーパーリーグ。まず12月に行われた第10〜12節の結果から掲載します(汗)。

 この男子第10〜12節で最大のトピックスになってしまったのは、第12節で方博(天津権健)が起こした残念な「事件」だ。第12節の八一南昌戦トップで出場した方博は、趙剣彦と対戦。1−2とゲームをリードされた第4ゲーム4−7の場面で、方博のサービスに対して趙剣彦のレシーブドライブがオーバーミス。しかし、趙剣彦は「サービスがネット」と主張し、審判もそう判定した。4−7という重要な局面でのこの判定に、方博は審判と口論になり、やり直したサービスからのラリーで失点すると怒りが収まらない。4−8でタオルを取る際、副審の横にあるタオルの台を蹴り倒し、主審からレッドカードを提示されて趙剣彦に1点が入った。方博はこのまま1−3で敗れ、審判との握手を拒否。チームも0−3で完敗を喫した。

 中国卓球協会はこの方博の行為に対し、2試合(第13・14節)の出場停止処分を発表。所属クラブの天津権健から、ホームでの開催費となる5万元(約79万円)を没収した。さらに国家チームで方博の担当コーチである劉志軍に対しても、警告と1万元(約16万円)の罰金を課すという、異例の事態となった。

 CCTV(中国中央電視台)のスポーツニュースに出演し、「試合のあとで自分の行為をとても後悔した。クラブにも中国卓球協会にも悪影響を与えてしまったし、ファンや子どもたち、観戦していた観客の皆さんにもネガティブな印象を与えてしまった。本当に申し訳なく思います」と語った方博。スーパーリーグでは昨年の男子第9節でも、ハオ帥と張煜東が試合中に口論になり、暴言を吐いたハオ帥に3試合、張煜東に1試合の出場停止処分が下されている。

 その他の試合では、エース馬龍の欠場が続く山東魯能が苦戦。馬龍は中国男子が揃って出場するハンガリーオープン(1月15〜20日)にもエントリーされておらず、故障による離脱が長引いている。予想外の活躍を見せているのが深圳で、周雨・徐晨皓・鄭培峰のトリオが「日替わりヒーロー」となり、渋く勝ち星を積み重ねている。男子第10〜12節の結果は下記のとおり。

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第10節 12.22 ★★★

〈天津権健 3ー1 深圳宝安明金海〉
 林高遠 7、ー9、ー5、ー7 徐晨皓○
○方博 13、7、ー6、5 周雨
○方博/朱霖峰 ー12、10、7ー4 ハオ帥/徐晨皓
○林高遠 9、8、8 周雨

〈安徽朗坤 3ー2 河北覇州海潤〉
○周啓豪 ー7、9、9、7 賽林威
 于子洋 ー6、ー7、8、ー6 王楚欽○
○于子洋/徐海東 11、5 于何一/曹巍
 周啓豪 ー7、12、ー6、ー5 王楚欽○
○徐海東 ー9、8、7ー3 牛冠凱

〈上海中星 3ー0 山東魯能〉
○許シン 8、6、9 張超
○劉吉康 7、8、10 閻安
○趙子豪/程靖チィ ー8、10、7ー3 張超/尚坤

〈八一南昌 3ー1 江蘇中超電纜・利永〉
○趙剣彦 ー5、8、ー7、5、8ー6 オフチャロフ
 樊振東 ー10、ー9、7、5、3ー7 孫聞○
○周愷/趙剣彦 8、11 張煜東/林晨
○樊振東 9、ー10、9、ー9、7ー3 オフチャロフ

〈山東魏橋・向尚運動 3ー1 四川長虹〉
 梁靖崑 1、ー9、4、ー12、4ー7 厳昇○
○劉丁碩 7、8、7 匡励
○薛飛/夏易正 9、6 許鋭鋒/厳昇
○梁靖崑 8、5、10 匡励

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第11節 12.26 ★★★

〈天津権健 3−2 河北覇州海潤〉
 林高遠 −4、5、−8、9、3−7 牛冠凱○
○馬特 7、6、−4、7 王楚欽
 方博/朱霖峰 −9、−3 于何一/曹巍○
○林高遠 2、10、−9、6 王楚欽
○方博 5、6 賽林威

〈深圳宝安明金海 3−1 山東魯能〉
○周雨 −4、9、8、9 尚坤
○徐晨皓 −7、2、9、8 閻安
 鄭培峰/ハオ帥 −10、−9 張超/閻安○
○徐晨皓 6、10、8 尚坤

〈八一南昌 3−1 安徽朗坤〉
 趙剣彦 −7、12、−8、14、4−7 周啓豪○
○樊振東 10、7、3 于子洋
○周愷/趙剣彦 −8、11、7−4 于子洋/徐海東
○樊振東 6、10、6 周啓豪

〈上海中星 3−0 四川長虹〉
○劉吉康 10、−13、8、4 頼佳新
○許シン 2、7、−7、11 厳昇
○趙子豪/程靖チィ −10、1、7−5 厳昇/徐輝

〈山東魏橋・向尚運動 3−2 江蘇中超電纜・利永〉
 梁靖崑 −7、8、−10、−7 張煜東○
 劉丁碩 −7、8、−5、10、3−7 劉丁碩○
○薛飛/夏易正 9、9 孔令軒/楊碩
○梁靖崑 −9、3、7、8 孫聞
○薛飛 7、7 孔令軒

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第12節 12.29 ★★★

〈山東魯能 3−1 河北覇州海潤〉
 尚坤 −10、−9、−8 王楚欽○
○閻安 9、−11、9、6 牛冠凱
○張超/尚坤 8、9 于何一/曹巍
○閻安 4、10、13 王楚欽

〈八一南昌 3−0 天津権健〉
○趙剣彦 9、−9、8、4 方博
○樊振東 −4、4、3、−9、7−3 林高遠
○周愷/趙剣彦 8、−9、7−5 林高遠/任浩

〈深圳宝安明金海 3−1 四川長虹〉
○周雨 9、8、4 頼佳新
 鄭培峰 8、−9、13、−9、6−8 匡励○
○徐晨皓/ハオ帥 7、7 厳昇/頼佳新
○周雨 11、13、−9、10 匡励

〈江蘇中超電纜・利永 3−2 安徽朗坤〉
 孫聞 −4、7、−7、−8 徐海東○
 楊碩 −9、−5、8、9、5−7 周啓豪○
○張煜東/林晨 10、8 徐海東/于子洋
○孫聞 −16、−8、9、3、7−4 周啓豪
○張煜東 6、3 于子洋
〈山東魏橋・向尚運動 3−1 上海中星〉
○薛飛 7、6、9 許シン
○梁靖崑 7、−10、2、6 劉吉康
 薛飛/夏易正 13、−6、2−7 趙子豪/程靖チィ○
○梁靖崑 −9、9、4、8 許シン
  • 近年は目立った活躍がない方博、不名誉な面で目立ってしまった(写真は17年全中国運動会)

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第9節 12.20 ★★★

〈深圳宝安明金海 3ー2 安徽朗坤〉

○周雨 ー7、4、7、ー8、7ー3 于子洋
 鄭培峰 ー9、11、ー9、ー7 周啓豪○
 ハオ帥/徐晨皓 ー9、ー7 于子洋/徐海東○
○周雨 7、ー6、12、7 周啓豪
○徐晨皓 5、8 朱誠

〈上海中星 3ー1 天津権健〉
○許シン 3、ー4、6、ー9、7ー5 方博
○趙子豪 9、ー8、8、7 林高遠
 趙子豪/程靖チィ ー10、ー3 方博/朱霖峰○
○許シン ー6、9、13、10 林高遠

〈河北覇州海潤 3ー2 江蘇中超電纜・利永〉
 曹巍 ー0、ー11、ー3 オフチャロフ○
○王楚欽 4、10、8 孫聞
 于何一/曹巍 ー8、ー9 林晨/張煜東○
○王楚欽 3ー0 オフチャロフ
○牛冠凱 8、3 楊碩

〈山東魯能 3ー0 四川長虹〉
○閻安 9、3、9 厳昇
○尚坤 3、7、2 匡励
○張超/尚坤 4、5 徐輝/頼佳新

〈山東魏橋・向尚運動 3ー1 八一南昌〉
 夏易正 ー7、9、ー2、ー9 樊振東○
○梁靖崑 4、8、7 趙剣彦
○薛飛/夏易正 6、8 周愷/趙剣彦
○梁靖崑 ー5、8、7、9 樊振東

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第9節 12.20 ☆☆☆

〈山西大土河・華東理工 3ー1 八一南昌〉

 張薔 ー7、ー7、9、ー7 孫銘陽○
○車暁㬢 7、10、ー5、5 陳可
○王妹/穆静毓 8、10 陳可/劉㬢
○車暁㬢 ー9、6、4、ー9、7ー3 孫銘陽

〈山東斉魯交通 3ー0 北京首鋼〉
○顧玉ティン 6、6、9 李佳原
○李佳イ ー7、10、ー8、9、7ー3 丁寧
○文佳/李佳イ 9、10 李佳原/郭雨涵

〈深圳大学 3ー0 鴻安牛業〉
○孫穎莎 7、9、ー9、ー7、7ー5 劉詩ウェン
○陳夢 1、6、9 馮亜蘭
○孫穎莎/王芸迪 6、3 馮亜蘭/銭天一

〈黒龍江中州電纜永剛 3ー2 四川穹窿先鋒〉
 袁雪ジャオ ー6、7、ー9、ー9 郭艶○
○馮天薇 5、ー3、6、ー8、7ー3 楊惠菁
 劉銘/馮天薇 ー9、5、5ー7 郭艶/袁媛○
○袁雪ジャオ 6、ー12、1、ー6、9ー7 楊惠菁
○劉銘 11、4 袁媛

〈山東魯能 3ー0 武漢安心百分百〉
○陳幸同 5、8、ー6、3 張瑞
○王曼昱 6、7、5 朱成竹
○陳幸同/劉高陽 13、4 朱成竹/張繽月

 12月19日、中国卓球クラブスーパーリーグは11月28日の第8節以来となる第9節が開催。再開と同時に、第1ステージ・全18節の折返し地点を迎えた。

 男子では山東魯能がここまで8戦全敗の四川に完勝し、単独首位を堅持。しかし、エースの馬龍はまたも欠場となった。ひざの故障のため、11月のスウェーデンオープンとオーストリアオープン、そして12月のITTFワールドツアー・グランドファイナルを連続で欠場している馬龍。9月の全中国選手権の時点で、北京市チームの張雷総監督は「馬龍は故障が多く、治療にも十分な効果が見られない」と語っているが、これ以上長引くようだと、3連覇がかかっている来年4月の世界選手権個人戦への出場にも暗雲が漂ってくる。馬龍に無理はさせられないというのが実情か。

 一方、女子は山東斉魯が北京を3ー0で下し、こちらも8勝1敗で単独首位。北京の丁寧は、これで今シーズンのシングルスの通算成績は5勝6敗。第8節で車暁㬢、第9節で李佳イと格下に競り負けている。
 劉国梁の(中国卓球協会)会長就任でリスタートを切った中国だが、開催まで2年を切った東京五輪での陣容を考えてみると、決して楽観はできない。男子は林高遠が世界ランキング4位まで成長してきたものの、ダブルスのペアリングや対外的な強さを考えても3番手はやはり許シン。東京五輪を迎えた時、23歳の樊振東は働き盛りだが、31歳の馬龍と30歳の許シンはプレーヤーとしては下降期に入っている。女子もダブルスのペアリングを考えると、丁寧/劉詩ウェンと朱雨玲/劉詩ウェンというふたつのペアが作れる丁寧・劉詩ウェン・朱雨玲の3人を選ぶのが既定路線だが、平均年齢28歳とかなりのベテランチームだ。

★第9節終了時点での男子順位
1   山東魯能        8勝1敗
2   深セン宝安明金海    7勝2敗
3   上海中星        6勝3敗
4   八一南昌        6勝3敗
5   天津権健        6勝3敗
6   山東魏橋・向尚運動   4勝5敗
7   河北覇州海潤      4勝5敗
8   安徽朗坤        3勝6敗
9   江蘇中超電纜・利永   1勝8敗
10  四川長虹佑康      0勝9敗

☆第9節終了時点での女子順位
1   山東斉魯交通      8勝1敗
2   深セン大学       7勝2敗
3   山東魯能        7勝2敗
4   八一南昌        6勝3敗
5   鴻安牛業        5勝4敗
6   山西大土河・華東理工  5勝4敗
7   北京首鋼        3勝6敗
8   四川穹窿先鋒      2勝7敗
9   黒龍江中州電纜永剛   2勝7敗
10  武漢安心百分百     0勝9敗
  • 18年荻村杯での馬龍のプレー。戦線への復帰はいつになるのか?

 12月1日、中国卓球協会は北京で第9回全国代表大会を開催し、現会長の蔡振華に代わり、全会一致で劉国梁が中国卓球協会の新会長に選出された。

 中国卓球協会は1955年に誕生し、初代会長の陳先(1955〜1979)、第2代会長の徐寅生(1979〜2009)、第3代会長の蔡振華(2009〜2018)と会長職が受け継がれてきた。劉国梁は42歳の若さで第4代会長に就任したことになる。

 その他の役職でもメンバーの入れ替えが行われ、中国卓球協会の副会長として、王励勤・張雷・柳屹・高亜翔・李一冰らが選出。また、中国卓球協会の秘書長として、元中国男子チーム監督の秦志戩が選出された。秘書長は実務上のトップに当たる役職だ。

 国家チーム内での選手とコーチの双方向の選択制、選手たちの声を拾い上げるための運動員委員会(選手委員会)の設立など、様々な施策について語った劉国梁。詳細は後ほどお伝えするとして、会長就任に際してファンに送ったスピーチが名文なので、ここに紹介したい。長くて少し読みにくいが、中国卓球界の「リスタート」を強く印象づけている。やはりこの男、ただ者ではない。

 「私はまず、我々の最も愛すべきファンの皆さんに対して「ありがとう」と言いたい。皆さんの情熱と激励が、我々にとって最大の原動力になるのです。あなたがたの数十年に渡る無私のサポート、全力での応援なくして、『国球』の今はありません。

 私はよく思い出すのです。これほど長い間、中国チームに大きな声援を送ってくれたファンのことを。あのオリンピックイヤーの素晴らしい夏の日、あれほど多くのファンが我々とともに歩み、熱狂し、私たちと一緒に戦ってくれた。あの純粋な愛情と温かみに触れた時、私は感動で熱い涙があふれ出すのを抑えられないのです。

 私は心の奥底でこう感じています、中国チームとファンはまさにひとつのファミリーなのだと。そして私の最大の願いは、中国チームが参加するすべてのビッグゲームが、中国の卓球ファンにとっての記念日となり、我々すべての卓球人にとっての「ビッグ・パーティー」になることです。

 この「ありがとう」のひと言ではとても表しきれない思いを伝えるために、我々にできるのはさらなる努力を続けていくことです。ファンの皆さんとより積極的にコミュニケーションを取り、よりすぐれた公式のホームページを作り、微博や微信などのSNSを通じて、皆さんの声に真剣に耳を傾けたい。そしてファンの皆さんには、我々の行うことについて、ぜひ貴重な意見を寄せてくださるようお願いします。我々は必ずや検討し、その意見を汲み取り、皆さんの厚情に報いていきたいと思います。ありがとう皆さん!」

  • 10月のTリーグ開幕戦に訪れた際の劉国梁氏

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第8節 11.28 ★★★

〈上海中星 3−1 安徽朗坤〉

 劉吉康 −8、−8、15、7、2−7 于子洋○
○許シン 4、2、7 朱誠
○趙子豪/程靖チィ −9、6、8−6 周啓豪/朱誠
○許シン −10、4、9、4 于子洋

〈深セン宝安明金海 3−1 江蘇中超電纜・利永〉
 鄭培峰 −8、2、−3、−8 楊碩○
○周雨 12、−11、9、8 オフチャロフ
○徐晨皓/ハオ帥 −8、10、7−2 孫聞/張煜東
○周雨 9、6、3 楊碩

〈天津権健 3−1 四川長虹〉
○林高遠 7、3、6 厳昇
○方博 8、6、6 匡励
 方博/朱霖峰 3、−6、2−7 厳昇/頼佳新○
○林高遠 3、8、9 匡励

〈八一南昌 3−1 河北覇州海潤〉
 趙剣彦 7、−4、−9、−5 王楚欽○
○樊振東 10、7、9 曹巍
○周愷/趙剣彦 −18、10、7−1 賽林威/曹巍
○樊振東 7、9、9 王楚欽

〈山東魯能 3−0 山東魏橋・向尚運動〉
※詳細なスコアは確認中

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第8節 11.28 ☆☆☆

〈山西大土河・華東理工 3−1 北京首鋼〉

 穆静毓 −4、−7、−7 武楊○
○車暁㬢 −9、8、11、6 丁寧
○王妹/穆静毓 5、9 丁寧/李佳原
○車暁㬢 −6、9、5、−11、10 武楊

〈山東斉魯交通 3−1 四川穹窿先鋒〉
○朱雨玲 4、6、3 袁媛
○文佳 8、4、−10、7 郭艶
 李佳イ/顧玉ティン −9、−9 袁媛/楊惠菁○
○朱雨玲 9、9、11 郭艶

〈深セン大学 3−1 山東魯能〉
○陳夢 −7、9、4、7 陳幸同
○孫穎莎 −5、6、3、9 王曼昱
 王芸迪/孫穎莎 12、−3、5−7 陳幸同/劉高陽○
○陳夢 6、5、3 王曼昱

〈黒龍江中州電纜永剛 3−1 武漢安心百分百〉
○袁雪ジャオ 3、−7、6、8 張繽月
 馮天薇 9、−12、−4、11、2−7 張瑞○
○劉銘/馮天薇 −7、3、7−5 張繽月/朱成竹
○袁雪ジャオ −11、8、−7、8、7−3 張瑞

〈八一南昌 3−2 鴻安牛業〉
 孫銘陽 7、7、−10、−7、−11 劉詩ウェン○
 木子 −4、−3、−9 馮亜蘭○
○陳可/劉㬢 −7、5、7−1 馮亜蘭/銭天一
○木子 7、12、−7、−14、7−5 劉詩ウェン
○陳可 7、8 何卓佳

※3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

 中国卓球クラブスーパーリーグは男女第8節が行われた。男子で6連勝を飾ったのは「黒馬(ダークホース)」の深セン。その原動力は35歳のベテラン左腕・ハオ帥とバックハンドの名手・徐晨皓のダブルスだ。第3節から起用されているこのペアが6連勝と快調に勝ち星を重ね、チームの快進撃を支えている。昨シーズンまで所属していた八一では樊振東の影に隠れていた周雨も、第8節の江蘇戦では2勝を挙げる活躍を見せた。

 女子は山東魯能と山東斉魯が首位に並んでいたが、山東魯能が深セン大学に敗れて2位に後退。エース王曼昱は同年代のライバル孫穎莎、次いで陳夢に敗れ、前節の孫銘陽戦から3連敗を喫した。

 黒龍江と武漢、0勝7敗の「全敗対決」は、袁雪ジャオが2勝を挙げた黒龍江が初勝利。武漢は張瑞の孤軍奮闘が続いているが、昨シーズンの優勝チームが開幕から8連敗というのは、通常のプロリーグではあまりないケースだが、現在のスーパーリーグの状況をよく表している。北京は丁寧が車暁㬢との強打者対決に敗れて4連敗を喫し、4チームが進出できるプレーオフが遠ざかっている。

★第8節終了時点での男子順位
1   山東魯能        7勝1敗
2   八一南昌        6勝2敗
3   深セン宝安明金海    6勝2敗
4   天津権健        6勝2敗
5   上海中星        5勝3敗
6   山東魏橋・向尚運動   3勝5敗
7   安徽朗坤        3勝5敗
8   河北覇州海潤      3勝5敗
9   江蘇中超電纜・利永   1勝7敗
10  四川長虹佑康      0勝8敗

☆第8節終了時点での女子順位
1   山東斉魯交通      7勝1敗
2   深セン大学       6勝2敗
3   山東魯能        6勝2敗
4   八一南昌        6勝2敗
5   鴻安牛業        5勝3敗
6   山西大土河・華東理工  4勝4敗
7   北京首鋼        3勝5敗
8   四川穹窿先鋒      2勝6敗
9   黒龍江中州電纜永剛   1勝7敗
10  武漢安心百分百     0勝8敗
  • 王皓と同い年のハオ帥、まだまだ元気(写真は17年全中国運動会)

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第7節 11.24 ★★★

〈上海中星 3ー1 江蘇中超電纜・利永〉

○許シン ー7、3、9、8 孫聞
 趙子豪 ー7、ー7、7、ー12 オフチャロフ○
○趙子豪/程靖チィ 8、6 孫聞/張煜東
○許シン 9、4、5 オフチャロフ

〈安徽朗坤 3ー0 四川長虹〉
○周啓豪 6、9、8 許鋭鋒
○于子洋 6、ー10、6、9 匡励
○周啓豪/朱誠 4、ー12、10ー8 頼佳新/徐輝

〈深圳宝安明金海 3ー2 八一南昌〉
 徐晨皓 ー6、ー9、ー11 樊振東○
○鄭培峰 ー9、8、8、8 趙剣彦
○徐晨皓/ハオ帥 9、10 周愷/趙剣彦
 鄭培峰 9、ー9、ー6、7、6ー8 樊振東○
○周雨 12、ー7、10ー8 周愷

〈山東魯能 3ー2 天津権健〉
 閻安 ー7、ー10、ー5 林高遠○
○馬龍 11、8、8 方博
 張超/尚坤 ー4、ー9 方博/朱霖峰○
○馬龍 ー12、6、2、12 林高遠
○尚坤 ー9、8、7ー5 任浩

〈山東魏橋・向尚運動 3ー2 河北覇州海潤〉
○梁靖崑 6、6、ー7、2 牛冠凱
 劉丁碩 ー8、ー7、10、5、9ー11 王楚欽○
○薛飛/劉丁碩 9、ー10、8ー6 曹巍/賽林威
 梁靖崑 ー9、ー11、ー9 王楚欽○
○薛飛 7、2 于何一

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第7節 11.24 ☆☆☆

〈鴻安牛業 3ー1 北京首鋼〉
○劉詩ウェン 7、ー7、4、ー8、7ー5 李佳原
 銭天一 ー10、ー4、ー9 丁寧○
○馮亜蘭/銭天一 9、ー9、7ー3 李佳原/郭雨涵
○劉詩ウェン 10、3、10 丁寧

〈山西大土河・華東理工 3ー2 四川穹窿先鋒〉
 胡麗梅 12、ー10、ー11、ー10 郭艶○
○車暁㬢 ー8、6、ー10、11、7ー1 楊惠菁
 王妹/穆静毓 ー7、4、5ー7 郭艶/袁媛○
○胡麗梅 12、10、7 楊惠菁
○張薔 7、ー8、7ー5 袁媛

〈八一南昌 3ー2 山東魯能〉
 陳可 ー5、10、ー3、ー8 王曼昱○
○孫銘陽 ー8、5、ー9、10、7ー3 陳幸同
 木子/陳可 ー3、ー7 陳幸同/劉高陽○
○孫銘陽 8、7、8 王曼昱
○木子 4、8 劉高陽

〈山東斉魯交通 3ー1 黒龍江中州電纜永剛〉
 朱雨玲 9、ー12、7、ー6、4ー7 袁雪ジャオ○
○顧玉ティン 9、10、8 馮天薇
○李佳イ/顧玉ティン 7、6 劉銘/袁雪ジャオ
○朱雨玲 2、ー9、ー10、10、7ー4 馮天薇

〈深圳大学 3ー0 武漢安心百分百〉
○孫穎莎 ー9、8、ー8、4、8ー6 張瑞
○陳夢 6、2、4 張繽月
○孫穎莎/王芸迪 ー9、2、7ー4 朱成竹/張繽月

※3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

 中国卓球クラブスーパーリーグは、男女第7節が11月24日に開催。男子は山東魯能が難敵・天津権健に競り勝ち、6勝1敗で単独首位。八一は深圳に競り負けて2位に後退したが、深圳の主力である徐晨皓と周雨はもともと八一(解放軍)チームのメンバー。紅白戦のような試合と言えなくもない。

 一方、女子は全勝だった山東魯能が八一に敗れ、全勝のチームがなくなった。4番で王曼昱をストレートで下す金星を挙げた孫銘陽は、中国女子では有名な「巨漢選手」。バックサイドにどっしり構えて、バックハンドのドライブとミート系打法を使い分け、フォアに振られたら前陣カウンターという「センス系」プレーヤーだ。昨年はワールドツアーにも中国代表として出場し、チャンスを与えられたが、カタールオープンで予選敗退してドイツオープンへのエントリーを取り消されるという憂き目にあってしまった。
 Tリーグの木下アビエル神奈川で圧倒的な強さを見せる袁雪ジャオは、こちらも堂々たる体格を誇る選手。山東斉魯戦で朱雨玲をゲームオールで撃破している。

 ちなみに来月2日からオーストラリア・ベンディゴで世界ジュニア選手権が行われるが、中国代表は男子が徐英彬(山東魯能)、徐海東(安徽朗坤)、于何一(河北覇州海潤)、向鵬、女子が銭天一(鴻安牛業)、石洵瑶(山東斉魯交通)、郭雨涵(北京首鋼)、黄凡真というメンバー。甲Aのクラブに所属する男子の向鵬、女子の黄凡真以外は、いずれもスーパーリーグでプレーしている。于何一や銭天一はすでに単複で起用されており、ハイレベルなスーパーリーグで経験を積めるのは大きい。世界ジュニアにトップクラスを派遣しなかった年もある中国だが、今年はジュニアのベストメンバーと言える陣容だ。

★第7節終了時点での男子順位
1   山東魯能        6勝1敗
2   八一南昌        5勝2敗
3   深圳宝安明金海     5勝2敗
4   天津権健        5勝2敗
5   上海中星        4勝3敗
6   山東魏橋・向尚運動   3勝4敗
7   安徽朗坤        3勝4敗
8   河北覇州海潤      3勝4敗
9   江蘇中超電纜・利永   1勝6敗
10  四川長虹佑康      0勝7敗

☆第7節終了時点での女子順位
1   山東魯能        6勝1敗
2   山東斉魯交通      6勝1敗
3   深圳大学        5勝2敗
4   鴻安牛業        5勝2敗
5   八一南昌        5勝2敗
6   北京首鋼        3勝4敗
7   山西大土河・華東理工  3勝4敗
8   四川穹窿先鋒      2勝5敗
9   武漢安心百分百     0勝7敗
10  黒龍江中州電纜永剛   0勝7敗
  • 河北覇州海潤の于何一は、16年大会に続く2回目の世界ジュニア代表

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第6節 11.21 ★★★

〈江蘇中超電纜・利永 3ー0 四川長虹〉

○オフチャロフ 7、9、1 匡励
○孫聞 8、7、4 厳昇
○張煜東/孫聞 12、10 徐輝/頼佳新

〈八一南昌 3ー2 上海中星〉
○樊振東 9、7、5 劉吉康
 趙剣彦 8、ー8、ー8、ー6 趙子豪○
 趙剣彦/周愷 ー9、ー9 許シン/劉吉康○
○樊振東 7、ー8、9、ー3、7ー2 趙子豪
○周愷 9、7 許シン

〈山東魯能 3ー0 安徽朗坤〉
○閻安 7、7、7 于子洋
○馬龍 5、3、4 周啓豪
○張超/尚坤 6、3 朱誠/周啓豪

〈深圳宝安明金海 3ー2 河北覇州海潤〉
 徐晨皓 5、ー9、8、ー9、1ー7 王楚欽○
○周雨 8、8、3 牛冠凱
○徐晨皓/ハオ帥 10、3 于何一/曹巍
 周雨 ー7、ー6、6、ー9 王楚欽○
○鄭培峰 ー8、6、7ー5 曹巍

〈天津権健 3ー1 山東魏橋・向尚運動〉
○林高遠 ー11、8、10、5 薛飛
 任浩 ー9、ー6、7、ー9 梁靖崑○
○方博/朱霖峰 9、5 薛飛/夏易正
○林高遠 ー10、8、9、3 梁靖崑

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第6節 11.21 ☆☆☆

〈鴻安牛業 3ー1 四川穹窿先鋒〉

○馮亜蘭 11、10、8 郭艶
○劉詩ウェン 8、4、7 楊惠菁
 馮亜蘭/何卓佳 ー7、8、4ー7 楊惠菁/袁媛○
○劉詩ウェン 5、ー12、5、6 郭艶

〈山東魯能 3ー1 北京首鋼〉
○王曼昱 6、12、ー8、5 武楊
 陳幸同 ー4、9、ー9、ー9 丁寧○
○陳幸同/劉高陽 4、12 郭雨涵/李佳原
○王曼昱 ー11、11、8、12 丁寧

〈八一南昌 3ー0 深圳大学〉
○陳可 7、9、ー7、ー10、7ー5 陳夢
○孫銘陽 12、ー7、12、10 王芸迪
○木子/陳可 3、5 王芸迪/孫穎莎

〈山東斉魯交通 3ー0 武漢安心百分百〉
○顧玉ティン 7、ー6、ー10、4、7ー5 張瑞
○朱雨玲 8、4、4 張繽月
○李佳イ/顧玉ティン 4、ー6、7ー3 張繽月/朱成竹

〈山西大土河・華東理工 3ー0 黒龍江中州電纜永剛〉
○胡麗梅 3、12、9 馮天薇
○車暁㬢 ー9、8、8、8 袁雪ジャオ
○王妹/穆静毓 6、9 劉銘/馮天薇

 スーパーリーグ男女第6節は、女子の黒龍江vs山西を除く9試合が開催。男子は馬龍が復帰した山東魯能が安徽を一蹴し、八一・天津とともに5勝1敗で首位を走っている。女子は山東魯能がエース王曼昱の2点取りで北京首鋼を下し、6勝0敗で単独首位。敗れた北京首鋼はこれで3勝3敗となり、6位に後退した。

 この第6節の最大の関心事は、男子の江蘇からオフチャロフ(ドイツ)が出場したことだろう。すでに試合前から、チームは微博で「来週のホームゲームで、長らく出場していなかったメンバーがチームに帰ってくる!」という一文とともに、オフチャロフの名前が入ったチームウェアの写真を掲載。オフチャロフも自身のインスタグラムや微博で、「中国に戻ることができて、すごく興奮しているよ」と投稿していた。2015年シーズン以来、3シーズンぶりのカムバックとなった初戦は、バックサービスを駆使するペンドライブ型の匡励をストレートで一蹴した。

 今回のオフチャロフの参戦を、「Tリーグに刺激を受けた劉国梁が、再び門戸開放へ舵(かじ)を切った」と報道した中国のマスコミもある。この件について、中国の『ピンパン世界』に問い合わせてみたところ、以下のような回答だった。

 「オフチャロフは江蘇チームと5年間の契約を結んでいて、契約がまだ2年残っているから、彼の場合はあくまで特例。公式なアナウンスは何もないし、ここからスーパーリーグがすぐに外国選手を受け入れていく方向には向かわないだろう。劉国梁による方針転換という報道についても、オフチャロフの契約は劉国梁の配置換えのずっと前から決まっていたもの。最近の中国のメディアは、個人がやっている『自媒体(セルフメディア)』も多いから、情報はあまりあてにならないよ」

 そもそも、甲Aリーグ以下は規程によってチャイニーズタイペイ・香港・マカオ、あるいは海外の中国系選手しか参戦できないが、スーパーリーグの海外選手の登録については個々のクラブの事例があるだけで、明文化された規程は見たことがない。
 最近は10月に開幕がずれ込んでいるスーパーリーグだが、本来は世界選手権後の5月下旬から6月上旬に開幕し、9月には終わるのが通例だった。この開催時期なら、日本のTリーグともバッティングしない。日本選手も中国で高い人気を集めるようになった今、選手の交流が進めば、お互いにメリットは少なくないと思うのだが……。
  • オフチャロフ、3年ぶりのスーパーリーグ復帰。写真は昨年のT2ファイナルでのプレー

 スーパーリーグ女子も11月14日に第4節、17日に第5節が行われた。エース王曼昱が連勝を重ねる山東魯能は、黒龍江と四川を一蹴し、男女を通じて唯一の5連勝。一方、武漢と黒龍江はまだ白星を挙げていない。

 昨年優勝の武漢は右シェークバック表の張瑞が孤軍奮闘しているが、エースの劉詩ウェン以下、主力がごっそり抜けた今季はあまりにも厳しい戦い。そして黒龍江は、Tリーグの日本ペイントマレッツに所属する馮天薇、木下アビエル神奈川に所属する袁雪ジャオが主力のチームだ。ふたりは10月26日の女子開幕戦で対戦し、袁雪ジャオが3ー0で勝利している。その後、Tリーグでは抜群の強さを見せる両選手だが、スーパーリーグではなかなか勝ち星が伸びない。ふたつのリーグを行き来する負担の大きさもあるが、スーパーリーグの女子はそれだけレベルが高いということか。

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第4節 11.14 ☆☆☆

〈山東魯能 3ー0 黒龍江中州電纜永剛〉

○王曼昱 2、ー9、5、9 馮天薇
○陳幸同 9、9、10 袁雪ジャオ
○陳幸同/劉高陽 8、7 馮天薇/劉銘

〈深圳大学 3ー0 四川穹窿先鋒〉
○陳夢 10、ー7、2、3 郭艶
○孫穎莎 ー8、9、ー9、6、7ー4 楊惠菁
○孫穎莎/王芸迪 ー10、7、10 郭艶/袁媛

〈山東斉魯交通 3ー1 鴻安牛業〉
 顧玉ティン ー8、5、ー11、ー8 何卓佳○
○朱雨玲 8、7、9 銭天一
○李佳イ/顧玉ティン 7、4 馮亜蘭/銭天一
○朱雨玲 4、3、8 何卓佳

〈八一南昌 3ー2 北京首鋼〉
○木子 ー12、9、9、4 武楊
 孫銘陽 7、ー7、ー8、ー6 丁寧○
 陳可/孫銘陽 6、ー6、4ー7 李佳原/郭雨涵○
○木子 9、9、8 丁寧
○陳可 7、11 郭雨涵

〈山西大土河・華東理工 3ー2 武漢安心百分百〉
○車暁㬢 ー9、8、ー9、6、8ー6 張繽月
 胡麗梅 1、ー10、7、ー9、3ー7 張瑞○
○王妹/穆静毓 13、ー8、7ー2 張繽月/朱成竹
 車暁㬢 ー6、5、8、ー9、2ー7 張瑞○
○穆静毓 12、2 朱成竹

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子第5節 11.17 ☆☆☆

〈山東魯能 3ー0 四川穹窿先鋒〉

○王曼昱 7、6、ー10、5 郭艶
○陳幸同 ー12、9、3、ー6、7ー4 楊惠菁
○陳幸同/劉高陽 5、8 郭艶/袁媛

〈深圳大学 3ー0 北京首鋼〉
○陳夢 9、6、6 李佳原
○孫穎莎 5、2、ー5、11 武楊
○孫穎莎/王芸迪 ー8、4、7ー5 李佳原/丁寧

〈山東斉魯交通 3ー1 山西大土河・華東理工〉
○顧玉ティン 6、ー7、8、ー7、7ー2 車暁㬢
○朱雨玲 8、11、6 張薔
 李佳イ/顧玉ティン ー10、ー6 王妹/穆静毓○
○朱雨玲 10、6、9 車暁㬢

〈八一南昌 3ー0 武漢安心百分百〉
○木子 7、6、9 張繽月
○陳可 ー15、9、9、ー7、8ー6 張瑞
○陳可/劉㬢 4、7 張繽月/林依諾

〈鴻安牛業 3ー0 黒龍江中州電纜永剛〉
※詳細なスコアは確認中

※3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

☆第5節終了時点での女子順位

1   山東魯能        5勝0敗
2   深圳大学        4勝1敗
3   山東斉魯交通      4勝1敗
4   北京首鋼        3勝2敗
5   鴻安牛業        3勝2敗
6   八一南昌        3勝2敗
7   四川穹窿先鋒      2勝3敗
8   山西大土河・華東理工  1勝4敗
9   武漢安心百分百     0勝5敗
10  黒龍江中州電纜永剛   0勝5敗
  • Tリーグとスーパーリーグ、ふたつのトップリーグでプレーする袁雪ジャオ。写真はTリーグでのプレー

 11月14日に約1カ月ぶりに再開した中国スーパーリーグ。……すみません、結果の掲載が滞っていました。14日に行われた第4節、17日に行われた第5節の結果は下記のとおり。
 第3節を終えて3戦全勝だった山東魯能は、左ひざの故障でワールドツアー2大会を欠場したエース馬龍が、まだ戦列に復帰できず。第4節で八一南昌に初の黒星を喫したが、第5節はラスト張超の頑張りで江蘇に競り勝ち、首位を守った。

 いまだ未勝利なのは四川と江蘇。四川は「純正・地元選手」で編成された、スーパーリーグでは貴重な存在だが、左腕・朱霖峰の流出で戦力ダウン。江蘇は楊碩と孫聞という、巌(いわお)のような体格からフォアのパワードライブを連打するふたりがチームを引っ張り、上位チームに対しても健闘しているが、「あと1点」が足りない感じだ。

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第4節 11.14 ★★★

〈八一南昌 3ー1 山東魯能〉

○周愷 12、ー10、ー4、13、7ー5 閻安
○趙剣彦 5、7、9 尚坤
 樊振東/趙剣彦 ー5、ー9 張超/閻安○
○周愷 ー5、9、8、8 尚坤

〈河北覇州海潤 3ー0 四川長虹〉
○王楚欽 ー6、8、10、ー10、7ー4 許鋭鋒
○牛冠凱 9、5、5 匡励
○于何一/曹巍 10、9 許鋭鋒/徐輝

〈天津権健 3ー2 江蘇中超電纜・利永〉
 林高遠 7、ー6、ー9、4、5ー7 楊碩○
○馬特 8、7、10 孫聞
○方博/朱霖峰 7、5 林晨/張煜東
 馬特 ー8、6、ー6、4、6ー8 楊碩○
○方博 8、10 張煜東

〈深圳宝安明金海 3ー2 上海中星〉
 周雨 ー8、ー11、9、ー5 劉吉康○
○鄭培峰 ー4、8、ー3、5、7ー2 許シン
○ハオ帥/徐晨皓 6、ー8、7ー5 程靖チィ/劉吉康
 周雨 ー2、ー4、8、ー8 許シン○
○徐晨皓 4、9 程靖チィ

〈安徽朗坤 3ー0 山東魏橋・向尚運動〉
○于子洋 ー7、9、ー5、6、7ー5 薛飛
○周啓豪 ー9、9、10、ー8、7ー4 梁靖崑
○周啓豪/朱誠 ー7、8、9 薛飛/夏易正

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子第5節 11.17 ★★★

〈八一南昌 3ー1 四川長虹佑康〉

○樊振東 9、8、9 匡励
○周愷 11、8、9 頼佳新
 周愷/趙剣彦 ー10、ー7 許鋭鋒/厳昇○
○樊振東 5、7、6 頼佳新

〈山東魯能 3ー2 江蘇中超電纜・利永〉
○閻安 ー8、4、5、4 楊碩
 徐瑛彬 ー7、ー4、ー8 孫聞○
○張超/尚坤 ー6、7、7ー4 張煜東/林晨
 閻安 ー5、ー6、4、ー10 孫聞○
○張超 9、3 孔令軒

〈上海中星 3ー1 河北覇州海潤〉
○許シン 6、6、4 賽林威
 程靖チィ ー12、ー3、ー8 王楚欽○
○程靖チィ/劉吉康 10、14 于何一/曹巍
○許シン 8、7、9 王楚欽

〈天津権健 3ー2 安徽朗坤〉
○方博 8、ー12、ー8、6、7ー3 于子洋
 林高遠 ー8、ー6、8、7、4ー7 周啓豪○
 方博/朱霖峰 9、ー8、4ー7 周啓豪/朱誠○
○林高遠 ー11、7、7、7 于子洋
○馬特 7、6 朱誠

〈深圳宝安明金海 3ー0 山東魏橋・向尚運動〉
○鄭培峰 7、ー3、9、9 薛飛
○徐晨皓 8、ー13、7、11 梁靖崑
○ハオ帥/徐晨皓 9、11 劉丁碩/薛飛

※3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

★第5節終了時点での男子順位

1   山東魯能       4勝1敗
2   八一南昌       4勝1敗
3   天津権健       4勝1敗
4   上海中星       3勝2敗
5   深圳宝安明金海    3勝2敗
6   河北覇州海潤     3勝2敗
7   山東魏橋・向尚運動  2勝3敗
8   安徽朗坤       2勝3敗
9   四川長虹佑康     0勝5敗
10  江蘇中超電纜・利永  0勝5敗
  • ゴリゴリなパワードライブマンの孫聞(写真は17年全中国運動会)

  • こちらも系統は同じ。武骨な豪腕、楊碩(写真は16年世界ジュニア)