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欧州リポート

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 スウェーデンリーグ第9節に神巧也が出場。現在首位のハルムスタッドと対戦した。年内最終戦を勝利で飾りたいところだったが、2番でエジプトのO.アサールと対戦し、1ゲームを奪うも敗戦、チームもストレートで敗れた。試合の結果は下記のとおり。


12月18日 スウェーデンリーグ第9節

<ハルムスタッド 4-0 スパルバーゲン>

○アンデルソン 11、-8、9、-9、7 バーグマン

○O.アサール 8、-6、7、9 神

○M.カールソン 9、6、5 ジオルソン

○O.アサール 6、9、5 バーグマン

☆神巧也通算成績 5勝2敗(第9節終了時点)
  • リーグ戦で2敗目を喫した神(写真は14年長崎国体)

  • 2得点をあげたO.アサール(写真は13年世界選手権)

 9月に行われたヨーロッパ選手権で6連覇中のドイツを破り初の栄冠を勝ち取った男子ポルトガルチーム。その功績が認められ、2014年12月1日、アニバル・カバコポルトガル大統領よりエンリケ航海王子勲章がポルトガル男子チームの選手5人に贈られた。また、選手に加えラフィーノナショナルチーム監督、モウラポルトガル卓球連盟会長も合わせて授賞。

 ヨーロッパ選手権の男子決勝でボルを破りチームの優勝を決めたフレイタスは、自身のfacebookで「この日は私の記憶に永遠に残ります」とコメントしている。

※写真提供:マンフレッド・シリング
  • 14年ヨーロッパ選手権男子団体で優勝のポルトガルチーム

 フランスリーグ・プロA第8節にアンジェ所属の松平賢二が出場。最初の試合は2番でスペインのマチャドと対戦。2ゲームを連取するも、3ゲーム目を1本で落として流れが変わったか、逆転で敗戦。再び登場した4番では右シェークドライブ型のワン・ゼン(カナダ)と対戦し、またもフルゲームにもつれるが、今度は勝利。1勝1敗でチームの勝利に貢献した。
 また、アンジェが対戦したジュラ・モレには御年52歳の何志文(スペイン)が所属している。今節では2敗を喫したが、今シーズンはこの試合を含めて12勝6敗の成績を残しており、フレイタス(ポルトガル)、陳建安(チャイニーズタイペイ)、ガルドス(オーストリア)、イエレル(スウェーデン)らにも勝利している。サウスポーからの巧みなサービスと相手を振り回すバックブロックは健在のようだ。次節は12月21日に行われ、これが年内最後の試合となる。


2014/2015 フランスリーグ・プロA第8節

<アンジェ 4-1 ジュラ・モレ>

○ヨン・パーソン 7、-8、8、9 ワン・ゼン

 松平 8、4、-1、-10、-7 マチャド○

○ルンクイスト -10、11、9、-5、6 何志文

○松平 6、9、-9、-4、7 ワン・ゼン

○ヨン・パーソン 7、-9、6、7 何志文

☆松平賢二フランス・プロA通算成績
シングルス5勝4敗(第8節終了時点)

  • 賢二、今節は1勝1敗(写真は14年全日本社会人)

  • 御年52歳の何志文。まだまだ強い(写真は13年世界選手権)

 週末に行われたブンデスリーガ2部、女子ブンデスリーガに日本選手が出場。小澤と及川はそれぞれ単複で勝利をあげる活躍で勝利に貢献。年内のブンデスリーガ最終戦を白星で飾った。女子ブンデスリーガ1部のベーブリンゲンに所属する吉田はシングルス1勝1敗、ダブルス1勝の結果だった。試合の結果は下記の通り。

<12月14日 ブンデスリーガ2部 ユーリッヒ 6-4 ドルトムント>

○ミュールバッハ/小澤 7、4、-9、7 ファデーヴ/チ・ウェンリン

 小澤 5、-8、-8、4、-7 チ・ウェンリン○
○小澤 4、6、-11、6 ヘルビン

☆小澤吉大2部通算成績:単10勝2敗/複6勝2敗(第9節終了時点)

<12月14日 ブンデスリーガ2部 フリッケンハウゼンⅡ 6-0 フェルステンフェルトブルック>

○及川/サルグ 12、7、9 クレプリャ/シピン

○及川 10、-8、10、8 クレプリャ

☆及川瑞基2部通算成績:単6勝2敗/複2勝3敗(第9節終了時点)

<12月14日 女子ブンデスリーガ1部 ベーブリンゲン 4-6 エッセン>

○ゴッシュ/吉田 10、5、5 イン・ナー/レマー

○吉田 9、-7、9、3 シ・チ
 吉田 -9、-9、-9 バラゾワ

☆吉田光希通算成績:単7勝4敗、複5勝3敗(第8節終了時点)

 また、12月20日にはドイツカップの準々決勝に吉田雅己所属のグレンツァオ、小澤吉大所属のユーリッヒが出場する。ユーリッヒは2部チームながらもベスト8に進出。相手は強敵ザールブリュッケンだが、1部チーム相手にどのような試合を見せるか注目だ。
  • 今節も勝利の小澤。2部首位を走るユーリッヒのチームメイトと

  • 2得点をあげた及川(写真は14年インターハイ)

 先日グループリーグ全試合が終了したECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)。ベスト8進出チームが出揃い、1月16日からスタートする準々決勝の組み合わせが決定した。組み合わせは以下のとおり。

2014−2015 ECL準々決勝対戦カード
※カッコ内は国名/グループ順位
・オレンブルク(ロシア/A1位)VSザールブリュッケン(ドイツ/C2位)
・ニーダーオーストリア(オーストリア/B1位)VSボゴリア(ポーランド/D2位)
・UMMC(ロシア/C1位)VSシャルトル(フランス/B2位)
・デュッセルドルフ(ドイツ/D1位)VSポントワーズ(フランス/A2位)

 水谷隼所属のUMMCはフランスのシャルトルと対戦。グループ2位通過ながら、ガオ・ニン(シンガポール)、ガルドス(オーストリア)、イエレル(スウェーデン)と、粒ぞろいの戦力で侮れない。昨季の優勝チーム・ポントワーズはグループリーグでサムソノフ(ベラルーシ)、オフチャロフ(ドイツ)を擁するオレンブルクと同グループで、2位通過となり、準々決勝で優勝候補のひとつデュッセルドルフと対戦する。ニーダーオーストリアはフェゲル、ハベソーンのオーストリア代表2人にカットの侯英超(中国)のラインナップで05年世界選手権3位の呉尚垠(韓国)率いるボゴリアを迎え打つ。そしてデュッセルドルフと並び、優勝候補筆頭のオレンブルクはザールブリュッケンと対戦。ザールブリュッケンも、堅実なプレーのアポローニャ(ポルトガル)、爆発力のあるマテネ(フランス)、トキッチ(スロベニア)がどのような試合を見せるのかにも注目だ。
  • グループリーグでは全勝と強さを見せた水谷(写真は14年Wカップ)

  • シャルトル3人衆の一人・ガオ・ニン(写真は14年世界選手権)

  • 同じくシャルトルのイエレル(写真は14年世界選手権)

  • 最後はガルドス。この人も強い(写真は14年世界選手権)

 ブンデスリーガ第10節にグレンツァオ・吉田雅己、フリッケンハウゼン・森薗政崇が出場。好調グレンツァオを引っ張る吉田はマーバーツェルとの対戦となった。ここまで8勝をあげる活躍をみせていた吉田だが、この日はフィルス、王熹のカットマン2人に連敗しチームも敗れた。
 森薗所属のフリッケンハウゼンは首位を快走するデュッセルドルフと対戦。現在泥沼の7連敗中のフリッケンハウゼンとしては首位チームを叩いて、巻き返しを図りたいところ。森薗がトップでアチャンタを下すと、3番でチウ・リャンも勝利を上げて王手をかけるも、4番の森薗、ラストのパイコフが連敗で、今節も勝利ならず。ボルが欠場したデュッセルドルフにあと一歩まで迫っていただけに、この敗戦は痛い。昨シーズンの4位に大きく貢献し、今シーズンもフリッケンハウゼン所属の丹羽孝希は第10節を終わって未だに出場なし。このまま行くと「もしも丹羽が出場していれば…」という声も聞こえてきそうだ。

試合の結果は下記のとおり。

12月2日ブンデスリーガ第10節

<デュッセルドルフ 3-2 フリッケンハウゼン>

 アチャンタ -3、7、-8、-9 森薗○

○ギオニス 9、-6、9、-4、4 パイコフ

 ハイスター -8、-5、-12 チウ・リャン○

○ギオニス -7、6、8、7 森薗
○アチャンタ 12、-6、8、-8、14 パイコフ

12月7日ブンデスリーガ第10節

<シュヴァレンベルク 3-2 ザールブリュッケン>

○メンゲル -7、-9、9、6、7 マテネ

 ツボイ 8、-8、-4、7、-8 アポローニャ○

○ドゥダ 9、-10、6、6 ニュイティンク

 メンゲル -9、-10、-9 アポローニャ○

○ツボイ -7、-6、9、9、11 マテネ



<オクセンハウゼン 3-1 ハーゲン>

○ピチフォード 4、7、5 ワルサー

○スカチコフ -7、6、-8、9、9 イオネスク

 ゴーズィ 棄権 江宏傑○

○スカチコフ 3、5、7 ワルサー



<ブレーメン 3-1 ミュールハウゼン>

 シュテガー 6、-7、-9、4、-7 バルドン○

○クリサン -12、-10、9、5、5 ヒールシャー

○チオティ -9、9、-6、5、7 ヴォジツキ

○シュテガー 8、-7、7、-10、2 ヒールシャー



<マーバーツェル 3-2 グレンツァオ>

○フィルス 9、-8、6、8 吉田

 王熹 -7、-8、5、10、-6 ガチーナ○

○ズース 9、-9、10、-7、6 グロット

 フィルス 6、-6、-6、7、-9 ガチーナ○

○王熹 5、6、9 吉田



☆吉田雅己通算成績:シングルス8勝4敗(第10節終了時点)

☆森薗政崇通算成績:シングルス7勝10敗(第10節終了時点)

年内のブンデスリーガ1部はこれで終了。第11節は1月4日に行われる。
  • ボル抜きでも負けないデュッセルドルフ。今節2得点のギオニス(写真は14年世界選手権)

  • アチャンタも安定した強さを見せている(写真は14年ジャパンオープン)

  • トップで勝利も、ギオニスに敗戦の森薗(写真は14年全日学)

  • 第10節を終わって未だ出場無しの丹羽(写真は14年全日学選抜)

 ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)グループリーグの最終戦が行われ、決勝トーナメントに進出する8チームが決定。日本選手ではアンジェ(フランス)所属の松平賢二、オリンピアウニア(ポーランド)所属の吉田海偉が出場。トーナメント進出が決定しているUMMC(ロシア)の水谷隼は欠場した。松平、吉田ともに勝利し、最終戦を白星で飾ったが、チームはグループ3位で敗退。日本選手の結果、各グループの順位は下記のとおり

2014/2015 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループC第6戦

<アンジェ(フランス) 3ー0 ザールブリュッケン(ドイツ)>

○ヨン・パーソン 7、7、-5、5 マテネ

○ルンクイスト -7、10、8、9 ニュイティンク

○松平 -8、7、4、-7、7 ローダ

2014/2015 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループA第6戦

<オリンピアウニア(ポーランド) 3ー1 ポントワーズ(フランス)>

 ワン・ヤン 9、-6、-10、-5 王建軍○

○吉田 6、-15、-11、9、15 K.カールソン

○スッチ -8、8、9、-10、4 フランツ

○吉田 8、-5、-10、6、8 王建軍

【各グループリーグ最終順位(各グループ2位までがトーナメント進出】

グループA順位

1位:オレンブルグ(ロシア)

2位:ポントワーズ(フランス)

3位:オリンピアウニア(ポーランド)※吉田海偉所属

4位:ロスキレ(デンマーク)



グループB順位

1位:ニーダーオーストリア(オーストリア)

2位:シャルトレ(フランス)

3位:エースレーブ(スウェーデン)

4位:ブレーメン(ドイツ)



グループC順位

1位:UMMC(ロシア)※水谷隼所属

2位:ザールブリュッケン(ドイツ)

3位:アンジェ(フランス)※松平賢二所属

4位:オストロフ(チェコ)



グループD順位

1位:デュッセルドルフ(ドイツ)

2位:ボゴリア(ポーランド)

3位:エンヌボン(フランス)

4位:ウォルターヴェルス(オーストリア)

  • 久々の出場で結果を残した松平(写真は14年総合団体)

  • 大接戦を2試合制した吉田(写真は2013年度全日本)

  • 2位通過を決めたボゴリアのエースは呉尚垠(写真は12年世界選手権)

  • オフチャロフ所属のオレンブルグは優勝候補の一角(写真は14年Wカップ)

 昨日行われたスウェーデンリーグ第8節に神巧也が出場。神はトップでエリクソン、4番でフランツェンを下す活躍を見せた。しかし相手エースのゴーシュ(インド)に2点を奪われチームは引き分けに終わった。試合の結果は下記のとおり。

12月2日 スウェーデンリーグ第8節

<スパルバーゲン 3-3 ファルケンベリ>

○神 9、-11、5、2 エリクソン

 バーグマン -8、7、-9、7、-6 フランツェン○

 ワルドナー -5、-3、-6 ゴーシュ○

○神 3、7、-9、7 フランツェン

 バーグマン -4、16、-6、-6 ゴーシュ○
○ワルドナー 6、-4、-8、5、7 エリクソン

☆神巧也通算成績 5勝1敗(第8節終了時点)
  • デビューから3戦で5勝をあげ活躍中(写真は14年長崎国体)

  • インドのゴーシュ。巧みな球さばきを見せる好選手(写真は14年ジャパンオープン)

 昨日、一昨日の男子ブンデスリーガ2部、女子ブンデスリーガ1部にも日本人選手が出場。女子ブンデスリーガ1部、ベーブリンゲン所属の吉田光希、男子ブンデスリーガ2部、ユーリッヒの小澤ともに単複で活躍し勝利に貢献。2部で4シーズン目を送る小澤は現在シングルス9勝1敗と圧倒的な勝率を残しており、このペースを維持できれば来シーズンは1部でのプレーも見えてくる。試合の結果は下記のとおり。


<11月29日 女子ブンデスリーガ1部 ベーブリンゲン 6-1 フォクサ>
○ゴッシュ/吉田 8、9、-4、1 ヘルビッヒ/レナー
○吉田 -4、14、10、2 ミュールバッハ
☆吉田光希通算成績シングルス6勝3敗、ダブルス4勝3敗(第7節終了時点)

<11月30日 ブンデスリーガ2部 ユーリッヒ 6-1 ケルン>
○ミュールバッハ/小澤 10、7、5 ウェーキング/ワルサー
○小澤 4、1、-6、4 ワグナー
☆小澤吉大2部通算成績:単9勝1敗/複5勝2敗 (第8節終了時点)
  • 単複に活躍の吉田(写真は14年長崎国体)

  • ここまで9勝をあげている小澤(写真は13年度全日本)

 ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)グループC第5戦が行われ、松平賢二所属のアンジェ(フランス)がオストロフ(チェコ)と対戦。先日のフランスリーグではフレイタスを後一歩まで追いつめる健闘を見せた松平だったが、この日は前回の第4戦につづきオーダーされず、チームも敗戦。グループリーグ敗退が決定した。これで各グループ第5戦までを終了し、あと1試合を残すのみとなった。敗退が決定したアンジェにとっては消化試合となるが、ここ最近オーダーを外れることが多い松平にとってはアピールのチャンス。悔しさをぶつけ、ここからの奮起に期待したい。

2014/2015 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループC第5戦

<オストロフ(チェコ) 3ー1 アンジェ(フランス)>

 トレグラー -8、-8、-11 ルンクイスト○

○シルチェク -9、-10、8、5、7 レグー

○コルベル 10、7、3 ブロシエ

○シルチェク -7、7、-9、9、6 ルンクイスト
  • 2得点のシルチェク。13年世界選手権では水谷を下す活躍を見せた(写真は13年世界選手権