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 8月4日から9日まで山梨県・甲府市で開催されたインターハイ。10月号ではその模様を速報で、11月号では詳報という形で掲載する。
 初めてインターハイの取材に足を運んだが、初日の開会式から最終日の男女シングルス決勝まであっという間の6日間だった。朝から晩まで、HPの速報ページを更新しながら写真を撮り、合間に取材と楽ではなかったが、選手達のはつらつとしたプレー、熱戦の連続で疲れている暇もなかった。
 そんな中、男子では坪井勇磨(青森山田)が松平健太(ホリプロ)以来の3冠王を達成。昨年は学校対抗決勝で失点し、チームも敗戦、シングルスは今年が3年生にして初出場。この1年間での成長、充実ぶりを見せつけた。女子は四天王寺が学校対抗2連覇、シングルスは前田美優(希望が丘)が2年ぶりの優勝。ダブルスでも優勝し、2冠に輝いた。前田はプレッシャーに負け、連覇を逃した昨年を糧に、「気持ちで絶対に負けない」と自らを鼓舞しながらプレーをする姿が印象的だった。
 大会期間中、卓球王国HPでは速報ページとして現地から大会の模様を速報で伝えてきた。もちろん、最善を尽くして会場の熱気や興奮をいち早く伝えられるようにはしたつもりだが、伝えきれなかったドラマや熱戦がまだまだある。そんな青春の忘れられない6日間を10月号、11月号と2号にわたりお届けする。ぜひとも手にとってインターハイの熱気と興奮を感じてほしい。
 日経効果はあったようだ。
 7月の発売後に一度、日本経済新聞の一面の書籍広告欄に「ようこそ卓球地獄へ」(伊藤条太著)を出稿した。
 朝日、読売、毎日、スポーツ紙ではなく、なぜ経済新聞だったのか。それは、まさに王国の経済事情も関係するが、日経には以前から一面に月刊卓球王国を出稿しているのだ。日経を読む人はある程度は限られている。ビジネスマン、金融関係、そして会社経営者たちだ。

 まるでミスマッチのように思うかもしれない。卓球コラム=ビジネスマンに何の効果があるのか・・・。
 一般紙に以前他の書籍の広告を出したがあまり効果がなかった前例もあった。まあ、正直「一度試しに・・・」と思った。伊藤氏本人も日経を読まない技術者だから「なんで日経かな・・・」といぶかっていた。
 ところが、広告を出すと様々な人から反応があり、長く連絡のなかった知人、卓球を知らない知人からも反応があり、「買って読んだが面白かった」という感想が届いたという。

 さらに、8月6日の日経の書評欄でも紹介されたら、その「日経効果」は増していった。ゆえに、「ようこそ卓球地獄へ」はジワジワと広まり、売れている。そんなことを話すると、著者はすっかりその気になり、「第2弾の装丁はこの色で・・・」とか、まるでデザイナー気取りになり、100m競争で「位置について!」とコールされるやいなや、ゴールの反対側に猛ダッシュをしている様である。
 まさに妄想のコラムニストだ。でも売れ始めているのは妄想ではなく、現実の話だ。
  • シュールなイラストが誌面を飾っている

 卓球王国の最新号の表紙はプラスチックボール。人物以外が表紙を飾るのは2001年9月号以来。この時は38mmボールから40mmボールに変わった時だった。
 8月末からのワールドツアーではプラスチックボールが使用され、大挙して参戦する日本選手は、すでに紅双喜製のプラスチックボールで練習。ナショナルトレーニングセンターで練習するトップ選手も、ワールドツアー参戦の選手はプラスチックボールで練習し、ツアーに参加せず、アジア競技大会に出る岸川選手などはセルボールで練習、というように、同じ練習場でもボールの違いでまるで「別会社」のような区別がされている。

 最新号では、プラスチックボール使用の経緯や、製造方法、そして科学的なプラスチックボールの分析、東京アート、明治大、日立化成、淑徳大などのチームでの試打、卓球メーカーの用具面での対策などをまとめてみた。

 これでプラスチックボール情報の先取りは完璧になるだろう。
 都内の卓球ショップではまだプラスチックボールは入荷していないが、8月末からTSPのプラスチックボールが本格的に売り出されるとのこと。また、一時的ではあるが、セルボールのトレーニング球が品切れになっているという。ニッタクのプラスチックボールは10月から発売なので、徐々にではあるが、卓球ショップの店頭でもセルボールからプラボールに切り替わっていくのだろう。

最新号(2014年10月号)の詳細はこちら
 やはり全日本チャンピオンの水谷隼のメンタリティー(知力・心的傾向)は独特だ。
 最新号(10月号・21日発売)で特集している「水谷隼、勝つための22の法則・後編」では、チャンピオン独特のメンタリティーと卓球への取り組み方、考え方が日本人離れしていることに驚く。
 しかし、これほど説得力のある言葉が並ぶのはある種痛快だ。
 たとえば、戦術面で「強気に見える作戦が実は逃げている証拠だ」と書き記す。それは競り合いで弱い選手、競ると決まって余計なことをしてしまう「敗者のメンタリティー」を示している。

 また、「試合中に一番言われたくないのは『集中しろ』『強気だ』と言われろことだ、意味がない」と痛烈な日本の指導者や選手に向けたメッセージもある。8月号のインタビューでも「ベンチで声を出して応援するのもどうか。そこで力を消耗してしまって、自分のプレーに影響する」と語った。この辺の言葉は、インターハイで絶叫していた選手やそれを当たり前のように見過ごしている指導者に対する痛烈なアイロニー(皮肉)にも聞こえる。
 水谷隼は「つまり卓球にとって大切なのはこれなんですよ」と語りかけているのだ。まさに目から鱗(うろこ)の特集だ。

最新号(2014年10月号)の詳細はこちら
8月17〜23日に中国・南京の五台山体育館で行われる「第2回ユース五輪・卓球競技」。
現地リポートページ開設し、みどころをアップしています。

http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?bn=155&md=1

ユース五輪速報
●【グッズ特集】プラボール時代、突入!
●【特集】水谷隼の「試合で勝つための22の法則」〈後編〉
●【インタビュー】福原愛+星野美香
●【大会報道】速報!! インターハイ/全日本実業団/全国レディース/全日本ホープス・カブ・バンビ/関東学生選手権/全国定時制通信制
●【NEW/技術特集】脱・中級のための“勝ちテク!!”〈Vol.1〉
●【技術特集】The 練習革命〈Vol.5〉
●【技術特集】羽佳純子のカット教室〈Vol.3〉
●【チーム紹介】広島日野自動車女子卓球部
ほか、お楽しみに!!

卓球王国2014年10月号(8月21日発売)定価720円(税込) 表紙などはこちら↓
2014年7月分の用具売上ランキングをアップしました。

用具売上ランキングではラバー(裏ソフト・表ソフト・粒高&その他)、ラケット(シェーク・ペン)、シューズの6部門の月間売上ランキングを掲載しています。

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8月7日にITTFより、最新の世界ランキングが発表された。

気になるトップ選手の動向は…

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 すでに伊藤条太氏のブログでご存じの方も多いと思うが、昨日の日本経済新聞の夕刊(東京版・一部の地域では朝刊か)の書評欄で「ようこそ卓球地獄へ」を、「目利きが選ぶ今週の3冊」でスポーツライターの藤島大さんが選出し、★4個をつけていただいた。ちなみに★4個は「読み応えたっぷり、お薦め」の基準とのこと。

 もちろん日経の書評欄に載るべく、王国はお金と政治の力を一切使っておらず、このライターに贈呈もしておらず堂々と選出されたもの。著者の伊藤氏は仙台在住、連絡が入ってからコンビニに寄ったが夕刊紙は置いてなかった。夕刊紙は大都市圏だけだったか。地方の場合は朝刊に加えられるのが一般的。

 小さいスペースとはいえ、★4個で紹介され、本人は抑揚はないが、心の奥で興奮している様子。「この日のために連載を続けてきたようなもの。本望です」とまるで芥川賞受賞作家のようなコメントを残した。
8月4〜9日に山梨・小瀬スポーツ公園体育館/武道館で行われる「平成26年度全国高等学校卓球選手権大会(インターハイ)」。
現地リポートページ開設し、みどころをアップしています。

http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?bn=154&md=1