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 3月5日、午後4時半からグランドプリンス赤坂ホテルで、明治大学卓球部80周年記念パーティーに350名の大学関係者、卓球関係者が集い、盛会に終わった。

 昭和44年度卒の落語家、三遊亭小遊三師匠の軽妙な司会で、場も和み、明大マンドリンクラブなどの余興で盛り上がった。現役の全日本チャンピオンの水谷隼選手、全日本選手権102勝を目指す元チャンピオン齋藤清さんなど、豪華な顔ぶれも揃い、今後の卓球部の発展を誓った。

 写真は、歴代の卓球部監督7名、勢揃いした歴代の全日本チャンピオン8名、そして最後に校歌斉唱で会場は沸いた
 中国の大手携帯通信事業社のチャイナユニコム(中国聯通)が5月8~15日にオランダのロッテルダムで開催される世界選手権のスポンサー契約に合意し、ITTF(国際卓球連盟)の代理マーケティング会社であるTMSインターナショナルとの間で契約を交わした。チャイナユニコムが世界選手権のスポンサーとなるのは、2006年のブレーメン大会、2007年のザグレブ大会、2008年の広州大会に続き今回で4度目となる。
 TMSインターナショナルの代表者は「チャイナユニコムが世界選手権のスポンサーとして戻って来てくれたことはとても喜ばしいこと。今回の契約をきっかけに、今後も長いパートナーシップを築いていけたら望ましい」と語った。チャイナユニコム側は「卓球というスポーツをサポートすることにより多大な利益が生まれる。そして新しいマーケットに参入するチャンスも与えてくれる」とコメントした。
 またITTFのシャララ会長も「これはITTFにとってもとても良いニュースである。卓球がスポンサーと、多様な観客との間の橋渡しになるだろう」とこのスポンサー契約を喜んだ。

 多くのスポンサーが興味を持っているのが卓球の観戦者の数である。2010年の世界選手権では全世界で総勢1億2000万人の人々が観戦。中国では150時間のテレビ放映があり、そのうちの40時間以上を主流である国営放送のCCTVが放映した。また観戦者はテレビを通してやアジアの国々だけではなく、先日行われたドイツオープンでも準々決勝の土曜日と準決勝、決勝の日曜日には、観客動員数がそれぞれ10,500人にのぼり、会場に足を運ぶ人たちの数も年々増えている傾向にある。
※写真は2008年広州大会の会場。チャイナユニコムは右から2社目
 アジアとヨーロッパのトップ選手による年2回の対抗戦『アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦』。今年第1戦目となるアジアストップが3月1~2日に中国の北京で開催され、日本からは水谷隼(明治大)が参戦した。結果は初日、2日目ともにアジアチームが3-2でヨーロッパチームを下し、トータル6勝4敗でアジアストップを制した。
 初日の第1戦で水谷は世界ランク1位のボルと対戦し、第1ゲームを奪うも1-3で敗れた。2日目は昨年12月のプロツアー・グランドファイナルで勝利していた相手、サムソノフとの対戦。0-2とリードされながらもその後の2ゲームを連取し、フルゲームにもつれこむが、惜しくも2-3で敗れた。サムソノフがグランドファイナルのリベンジをした結果となり、水谷はアジアストップでは勝ち星を獲得することができなかった。
 後半戦となるヨーロッパストップは、10月29~30日にベラルーシの首都ミンスクで行われる。

【2011アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦 アジアストップ】
★出場選手 ※WR=2011年2月発表の世界ランキング
--- アジアオールスターズ ASIA ALL STARS ---
張継科(中国・WR6)
水谷隼(日本・WR7)
朱世赫(韓国・WR10)
荘智淵(チャイニーズタイペイ・WR12)
唐鵬(香港・WR17)
--- ヨーロッパオールスターズ EUROPE ALL STARS ---ティモ・ボル(ドイツ・WR1)
ブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ・WR5)
ヴェルナー・シュラガー(オーストリア・WR21)
ティアゴ・アポローニャ(ポルトガル・WR26)
アドリアン・クリサン(ルーマニア・WR32)
●第1戦/3月1日
〈アジア 3-2 ヨーロッパ〉
○朱世赫 8、8、7 アポローニャ
○荘智淵 7、11、10 シュラガー
○張継科 9、10、8 サムソノフ
 水谷 6、-9、-5、-8 ボル○
 唐鵬 8、-7、6、-8、-8 クリサン○
●第2戦/3月2日
〈アジア 3-2 ヨーロッパ〉
○朱世赫 4、-7、7、12 クリサン
○唐鵬 10、9、5 シュラガー
 水谷 -9、-7、8、4、-4 サムソノフ○
○張継科 5、8、-5、5 ボル
 荘智淵 -7、6、-6、-6 アポローニャ○
●アジアストップ最終結果
アジアチーム 6-4 ヨーロッパチーム
※写真は出場した水谷隼(左)、朱世赫(中央)、サムソノフ(右)
 上位者がITTFプロツアー・グランドファイナルへの出場権を得ることが出来る「ITTFプロツアースタンディング」ポイント。2月27日に終了したドイツオープン後の発表では、男女とも1~8位に中国選手が7名入り、10位以内には中国以外の選手が3名のみという結果となった。
 ドイツオープンで優勝した張継科は6位から3位に順位を上げ、郭炎は2位にとどまった。今年になってプロツアー2勝を上げている許昕と丁寧は、ドイツオープンへは出場しなかったが、ともに1位の座を保っている。日本選手では水谷隼(明治大)と福原愛(ANA)が10位に入っている。

 男子ダブルスでも上位10組中7組が中国ペア。しかし、中国は毎回ペアを替えての出場のため、張継科の名前が4回も登場するなど、中国選手の名前が複数入るおもしろい結果が出た。もちろんグランドファイナルへは1人のパートナーとしか出場出来ないため、複数名前が出てくる選手を除くと7位以下のペアがそれぞれ、4位繰り上がることとなり、現在10位の日本の松平健太(早稲田大)と丹羽孝希(青森山田高)のペアも6位として考えられる。
 また、アンダー21の男子では、ドイツオープンで優勝した丹羽孝希が決勝で破った金珉鉐(韓国)に続き2位に浮上した。以下は男女シングルスのスタンディング。

【シングルスのスタンディング】※2月28日現在
<男子>
1.許昕(中国)
2.王皓(中国)
3.張継科(中国)
4.馬琳(中国)
5.陳杞(中国)
6.ボル(ドイツ)
7.馬龍(中国)
8.王励勤(中国)
9.柳承敏(韓国)
10.水谷隼(日本)

<女子>
1.丁寧(中国)
2.郭炎(中国)
3.劉詩雯(中国)
4.李暁霞(中国)
5・武楊(中国)
6.郭躍(中国)
7.金璟娥(韓国)
8.馮亜蘭(中国)
9.梁夏銀(韓国)
10.福原愛(日本)

※写真は男子3位の張継科と女子2位の郭炎
 2月24~28日にスウェーデン・エーレブローで行われたITTFジュニアサーキット・スウェーデンオープンのジュニアシングルスで吉田雅己(青森山田高)と宋恵佳(青森山田中)が優勝を飾った。またその他の種目でも日本勢が好成績をおさめた。
 ジュニア男子シングルスでは、吉田雅己が決勝で酒井明日翔(エリートアカデミー)を下し、優勝。3位までを日本選手が独占した。ジュニア女子シングルスでは、宋恵佳が2010年ユース五輪銀メダルのリー・スーユン(シンガポール)を下し優勝。佐藤優衣(エリートアカデミー)も3位に入った。またジュニアダブルスでは村松雄斗(エリートアカデミー)/酒井明日翔が、カデットシングルスでは酒井明日翔がそれぞれ優勝を飾った。

 今大会の結果にともない『ジュニア・サーキット・スタンディング(※)』で吉田雅己と宋恵佳が1位となった。大会会場が自国以外の大陸で優勝すると最大の1250ポイントが与えられるため、吉田と宋は今大会の優勝で一気に1250ポイントを獲得し、トップに躍りでた。
 男子では、1000ポイントのヘンテ(イラン)とラカトス(ハンガリー)の両選手が2位で並び、ジュニアシングルスで準優勝の酒井明日翔が875ポイントで4位につけている。
 また女子ではメシュレフ(エジプト)が宋と並ぶ1250ポイントで同率1位。スッチ(ルーマニア)が1000ポイントで3位に入っている。佐藤優衣(エリートアカデミー)は550ポイントで8位。

 また、同時開催されたサフィール国際にはスウェーデンオープン代表選手の他に、関東学生卓球連盟から派遣された選手も出場。優勝はU-18男子の吉田のみだったが、日本選手が上位を賑わせた。

(※)「スタンディングポイント」は、ランキングのポイントとは別に選手に与えられるポイントで、成績上位者は全大会終了後に行われる「ジュニアサーキットファイナル」への出場権が得られる。

[ITTFジュニアサーキット・スウェーデン優勝者&日本選手上位者の記録]※先頭は優勝者
ジュニア男子シングルス:吉田雅己、2位 酒井明日翔、3位 村松雄斗・吉村真晴
ジュニア女子シングルス:宋恵佳、3位 佐藤優衣
ジュニア男子ダブルス:村松雄斗/酒井明日翔、2位 吉田雅己/吉村真晴
ジュニア女子ダブルス:リー・スーユン/リン・イエ(シンガポール)、2位 佐藤優衣/森田彩音
カデット男子シングルス:酒井明日翔、2位 村松雄斗
カデット女子シングルス:リン・イエ(シンガポール)、2位 石川梨良、3位 浜本由惟
ホープス男子シングルス:ジボン(フランス)
ホープス女子シングルス:方怡(香港)

[サフィール国際オープン優勝者&日本選手上位者の記録]
男子シングルスエリート:徐輝(中国)
女子シングルスエリート:李芬(中国)、3位 中尾優子
男子シングルスクラス1:ペレイラ(キューバ)、2位 山木康平、3位 徳増信弥
女子シングルスクラス1:ノスコワ(ロシア)、3位 北川真央
アンダー21男子シングルス:エーベルホー(スウェーデン)
アンダー21女子シングルス:ノスコワ(ロシア)、3位 中尾優子
アンダー18男子シングルス:吉田雅己
アンダー18女子シングルス:リン・イエ(シンガポール)、3位 佐藤優衣

※写真はジュニアシングルス優勝の吉田雅己と宋恵佳
 大手電機メーカーであるソニーのスペシャルサイト「思い出THEATER with Handycam」で、スーパー小学生・平野美宇ちゃんの動画が公開されている。

 「思い出THEATER with Handycam」は、デジタルビデオカメラの新製品発売に合わせて公開されたサイトで、平野美宇ちゃんと小学生ギタリストの宮沢佑門くんの成長記録を収めた映像が上映されている。

 『平野美宇編』では生まれた直後や、卓球を始めたばかりの時などの貴重な映像が満載だ。

ソニー「思い出THEATER with Handycam」
http://www.sony.jp/handycam/theater/
 2月23~27日、ITTFプロツアー・ドイツオープンが行われた。

 男子シングルスは張継科(中国)が決勝でボル(ドイツ)を4-0で下し、10年中国オープン以来の優勝。ダブルスではハオ帥とのペアで優勝。UAEオープンでは馬琳とのペアで優勝しており、パートナーを替えての連勝となった。
 女子シングルスは郭炎(中国)が優勝。09年イングランドオープン以来の優勝となった。女子ダブルスは郭躍/李暁霞(中国)がカタールオープンから3連勝で、今季4勝目。郭躍はイングランドオープンでは郭炎とのペアで優勝しており、今年ダブルスで負けなしだ。

 日本勢は、女子シングルス3回戦で平野早矢香(ミキハウス)が王越古(シンガポール)を破ってベスト8。U-21では丹羽孝希(青森山田高)が優勝した。

[ITTFプロツアー・ドイツオープン優勝記録]
男子シングルス:張継科(中国)
女子シングルス:郭炎(中国)
男子ダブルス:ハオ帥/張継科(中国)
女子ダブルス郭躍/李暁霞(中国)
U-21男子シングルス:丹羽孝希(日本)
U-21女子シングルス:梁夏銀(韓国)
 ITTF(国際卓球連盟)のアダム・シャララ会長がロンドン五輪の出場枠変更などに関する質問を含むインタビューに対して、自身の考えを語った。またインタビューの最後には最近注目の選手として、日本の水谷隼(明治大)の名前を挙げた。インタビューからの抜粋コメントを以下に紹介する。(Q= 記者、A=シャララ会長)

Q:五輪のルール変更について周囲の反応をどう思っていますか?中国を意識しすぎているのではとも言われていますが?
A:中国のことだけを考えて変更を決定したとしたらそれはいけないことだが、そうではない。この変更が中国に対してのものだとは考えないでほしい。自分たちは卓球界にとって何が一番良い方法なのかを考えている。そしてそれが中国にマイナスの影響を及ぼすことになっても、卓球界全体が良くなることが一番大事なことなので、気にすることではないと思っている。しかし、1つの国をターゲットに変更するということはない。多くの場合、このような変更があると強いチームに影響がおよぶ。しかし、もしこれが中国の影響力を抑えるためだけのものだとしても中国はすぐに調整し、対応してくるだろう。本当に強いチームはどんな変更があろうとも結果は変わらないものである。


Q. 五輪のシングルス出場枠を3名から2名に変更したことに対して、「良いことだ」と言っている国は多いがそれについてどう思いますか?
A:もちろん良いことだと思う。強い国の出場者がひとり減ったら、もちろん他の国の選手にとって上位に行く可能性は広がり、そしてやる気にもつながる。 しかし、五輪に出場のすべての選手が、メダルを狙って戦うはずで、2004年は中国選手が3人出場していても韓国選手が勝ったという実績がある。もちろんメダルの2つを中国選手が取っても、3つ目は他の国の選手に行くのが確実なのは良いことだが、中国が優勝候補であることに変わりはない。


Q:今年5月にオランダで世界選手権があります。五輪の前哨戦とも言える試合をご覧になると思いますが、それに関してはどう考えていますか?
A:オランダは過去にも大きな大会を開催しており、組織力も持っているので大会開催に関しては、安心してまかせられる。内容としては、やはり中国が優勝候補には違いない。しかし、シングルスは中国が有利でもダブルスもある。それに、現在の世界ランク1位はドイツ選手で中国選手ではない。ボルは世界選手権で優勝したことはないが、ヨーロッパ選手権では3回も優勝している。しかし、ヨーロッパ選手権には中国、韓国、日本、香港などの強いアジア選手がいない。(世界戦優勝は)彼にとって難しいチャレンジだが、世界ランク1位として優勝を狙ってほしい。


Q:以前、馬龍(中国)のプレースタイルを楽しんでいると言っていたが、中国選手以外で注目すべき若手選手はいますか?
A:以前は、孔令輝(現在は中国ナショナル女子チームのコーチ)が気にいっていた。彼のスタイルと控えめな態度が好きだった。馬龍は彼と似ており、ヤング孔令輝といった感じを受ける。オールラウンドのスタイルで、台上にも重点を置いている彼のプレースタイルは気に入っている。しかし、最近新しい選手に注目している。プロツアー・グランドファイナルのチャンピオンである日本の水谷だ。以前は、試合中に闘志がみえなく、あまり好きな試合ではなかったが、この6ヶ月間でプレースタイルが変わってきた。グランドファイナルでも闘志を前面に出し、勝ちに行く姿勢が見えた。流れるようなプレーも好きなスタイルであり、これから注目すべき選手である。
 2011年ITTFプロツアー・グランドファイナルを、2012年の五輪開催都市であるロンドンで開催することをITTF(国際卓球連盟)が発表した。

 前回(2008年)の北京五輪の前年に、初の試みでグランドファイナルを北京五輪卓球会場の北京大学体育館で開催したが、来年に五輪を控えた今年も、北京と同様に実施されることが決定。今年のグランドファイナル(11/24~27)は、ロンドン五輪の卓球会場となるエクセルアリーナでおこなわれることとなった。
 2月15~19日、ITTFプロツアー・UAEオープンが行われた。

 男子シングルスは王皓(中国)が決勝で馬龍(中国)を4-2で下し、09年中国オープン以来の優勝。日本選手は水谷隼(明治大)が準々決勝で馬琳(中国)を4-3で撃破。1-3からの逆転勝ちだった。続く準決勝では馬龍(中国)に敗れた。しかし、世界ランク3位の馬琳を破り、中国のベスト4独占を阻んだ価値は大きい。
 女子シングルスは丁寧(中国)が郭炎(中国)を下して優勝。日本選手は福原がベスト4。準決勝では優勝した丁寧に完敗だった。

 U-21では丹羽孝希(青森山田高)と石川佳純(ミキハウスJSC)が3位。丹羽は金ミン鉐(韓国)、石川は梁夏銀(韓国)と、ともに優勝者に敗れた。

[ITTFプロツアー・UAEオープン優勝記録]
男子シングルス:王皓(中国)
女子シングルス:丁寧(中国)
男子ダブルス:馬琳/張継科(中国)
女子ダブルス郭躍/李暁霞(中国)
U-21男子シングルス:金ミン鉐(韓国)
U-21女子シングルス:梁夏銀(韓国)