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 ITTF(国際卓球連盟)は5月4日、世界選手権個人戦・蘇州大会の結果を反映した2015年5月の世界ランキングを発表。女子シングルスで日本選手として史上最年少のベスト8入りを果たした伊藤美誠(スターツSC)は、世界ランキングが15位から11位に上昇。6位の石川佳純、8位の福原愛に続いて日本女子で3番目の位置につけた。

 伊藤は世界選手権でランキングが格上の選手には勝利していないが、格付けが最高位の世界選手権でレーティングポイントを確実に積み重ねた。さらに世界選手権ベスト8のボーナスポイント(40ポイント)を加え、ランキングポイントは2737から2829に上昇。14歳で世界ランキング11位は驚異と言うほかない。5月発表の世界ランキングでの、女子世界ランキング上位(50位まで)の日本選手のランキングポイントは下記のとおり。

[2015年5月発表の世界ランキングポイント]
 6位  石川佳純   3039ポイント
 8位  福原愛    2871ポイント
11位  伊藤美誠   2829ポイント
15位  平野早矢香  2748ポイント
22位  石垣優香   2647ポイント
29位  平野美宇   2594ポイント
39位  森薗美咲   2551ポイント
42位  若宮三紗子  2540ポイント
50位  早田ひな   2438ポイント

 2016年4月に香港で行われるリオデジャネイロ五輪のアジア大陸予選会には、2015年9月ITTF発表の世界ランキングの上位2名が派遣される。また、団体戦のみ出場する団体3番手の選手は強化本部推薦だが、日本女子の村上恭和監督は、原則として世界ランキング3番目の選手を選出する意向を述べている。13位から15位にランキングが下がった平野早矢香を抜き、8位の福原愛に42ポイント差に迫った伊藤は、一躍、五輪代表選考レースの主役のひとりとなった。

 今月行われるITTFワールドツアーのベラルーシオープン(5月13〜17日)、クロアチアオープン(5月19〜23日)、フィリピンオープン(5月27〜31日)、そして6月3〜7日開催のオーストラリアオープンなどの国際大会には、上記の世界ランキングポイントの上位選手をはじめ、有力選手が数多くエントリーしている。
 世界ランキングが高くなるほど、ランキング下位の選手に負けてランキングを下げるリスクも高まるが、ランクアップのチャンスを逃すわけにはいかない。蘇州大会の余韻に浸る間もなく、選手たちのシビアな五輪選考レースが再開されようとしている。下写真は蘇州大会での伊藤のプレー。(柳澤)