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 村上恭和・女子NT監督の若宮三紗子選手を推薦した理由
「5番目の選手は若宮です。女子NTでは勝利ポイント制というものを作り、世界ランキング50位以内を破った選手をポイント制で評価することになっています。これをきっかけになったのは前回の蘇州大会で選手選考のことで一部の方から指摘されたからです。
 次の世界大会では明確に説明できるように、事前に選手、母体チームに選考基準の内規を伝えて、この内規をクリアした人を理事会に推薦しますという形を4月21日のコーチ会議で決めて、5月から運用しています。ワールドツアーに参戦し、毎月集計したものをNT選手と母体チームに毎月送信しています。
 その結果を踏まえて選手を推薦し、この理事会で認めてもらえなければ今後強化活動はできないと思っておりました。それ(勝利ポイント制)を理事会でかみ砕いて説明し、若宮を推薦し、承認され、決定しました。
 ただ、みなさんは平野美宇のイメージが強いです。大会を見た直後ですから。ただし、勝利獲得ポイントでは以下の通りです」

1位 福原愛   80ポイント
2位 石川佳純  77ポイント
3位 若宮三紗子 45ポイント
4位 伊藤美誠  43ポイント
5位 佐藤瞳   13ポイント
6位 森薗美咲  10ポイント
7位 平野美宇  9ポイント
8位 石垣優香  7ポイント

 「直前の全日本選手権で頑張った平野美宇でいいいんじゃないかと言われる方も理事会で多くいました。しかし、全日本選手権はチャンピオンのみが世界大会に推薦される。これのみです。大会のイメージが残っているから、その選手にしようというのではなく、1年間の戦いを考えて自信を持って推薦しました。1年前も森薗美咲が全日本選手権2位でも代表からははずれています。若宮はあくまでも勝利ポイントで選ばれた。特別なお思い入れはありませんが、上の3人に次ぐ選手として期待しています。
 平野美宇は男性のコーチに変わり、本当に中国に勝ちたかったら入れるだけのコントロールショットでは勝てないと常々言ってました。自分から仕掛けて早い打球点でパワーをつけていくしかないと。それで一時、取りこぼしもしていた。そこを上手く修正して、この大会は活躍しました。本当は選んでやりたい。平野は成長している。ただ、この勝利ポイント制を設けたのに、それを破棄して選ぶことは立場上できません」

  • 記者会見で説明する村上恭和・女子NT監督