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 今日2月3日の午後1時半から、NTC(ナショナルトレーニングセンター)の卓球場で、世界選手権(団体戦)クアラルンプール大会に出場する日本代表選手団の記者会見が開催。日本チームは代表メンバー10名全員が出席した。

 08年広州大会から4大会連続で銅メダルを獲得している日本男子の倉嶋洋介監督は、「前回の東京大会でメダルを獲得した立役者3人(水谷・丹羽・松平)と、大島・吉村という勢いのある若武者2人を加え、前回のチーム力を上回る布陣で世界選手権に臨むことができる。狙うはもちろんひとつ上のステージです」とコメント。一方で、前回の東京大会では予選リーグ初戦でギリシャに敗れた反省を踏まえ、「あまり先を見すぎてしまうと、前回大会の初戦のように足をすくわれてしまうこともある。一歩一歩、その目標に向かって前進していきたい」と語っている。

 一方、日本女子の村上恭和監督は、「女子チームはロンドン五輪で銀メダルを獲得して以降、国際大会ではすべて銀メダル。しかし、その中には過密日程で福原や石川が参加できない苦しい状況の大会もあった。本番までの期間で体調を整え、万全な状態で試合に臨みたい」とコメント。ベストの状態で大会に臨めるよう、各選手の調整に心を配る構えだ。予選グループには北朝鮮という難敵が控えているが、「リオ五輪でメダルを狙ううえでは、いろいろな情報が収集できるので、今回対戦できることは良かったと思う」と村上監督。勝っても負けても激戦必至。予選リーグのヤマ場となることは間違いない。

 日本男子の不動のエース、水谷隼は「世界選手権は3位決定戦がないので、メダルを獲得する可能性は高いけど、逆に世界選手権で3位であっては、五輪でメダルを取れる可能性が低い。今大会は決勝まで進出したい」とコメント。ともにリオ五輪代表である丹羽孝希も、「4大会連続銅メダルなので、どうしたらそれ以上を取れるか、すごく考えています」と語った。

 2大会ぶり6回目の世界選手権団体戦出場となる福原は、気づいてみれば今大会の日本選手団で最年長。昨年のアジア選手権では若手選手を引っ張り、チームの銀メダルに大きく貢献した。「チーム一丸となって、それぞれの役割を果たしていきたい。10代の選手がふたりいるけど、私がアドバイスをもらうこともあるし、あまり年齢は関係ないですね」(福原)。記者会見後、ウェアのオフィシャルサプライヤーであるミズノから新作の代表ウェアが発表され、袖を通した福原は「(着心地は)抜群です!」と笑顔。

 また、記者会見の後は15時から壮行会も開催。JOC(日本オリンピック委員会)の福井烈常務理事をはじめ、日本卓球協会のスポンサー企業からの来賓や、卓球界の往年の名選手も数多く出席。会場に入りきれないほど盛況で、代表選手たちに激励の言葉が送られた。
  • 4大会連続銅メダルからステップアップを目指す倉嶋洋介・男子監督

  • 世界団体は4大会目の采配となる村上恭和・女子監督

  • 静かに力強く、抱負を語った水谷隼

  • ドイツオープンの疲れも見せず、笑顔の福原(左)と石川