スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
 一般の人にはなかなか理解できない今回の五輪アジア大陸予選。
 過去の五輪では、本大会の数ヶ月前に世界ランキングで自動出場が20数名選ばれ、大陸予選が免除されるシステムを採用していた。そしてアジア予選に出てくるのは、推薦を得られない選手と団体戦だけに出る3人目の選手だった。

 しかし、今大会は違った。まず大陸予選会に出ることが義務づけられた。しかし、5月下旬に発表される五輪ランキングで22名が推薦出場できることになっている。つまり、水谷、丹羽、石川、福原などはアジア予選に出て仮に負けたとしても五輪ランキングで救済されるシステムになっている。

 アジア予選の第1ステージで決まるのは、東アジア、南アジア、南東アジア、西アジア、中央アジアのそれぞれの優勝者5名が決まり、第2ステージではトーナメントを勝ち抜く6名が決まる。しかし、前述したように、日本、中国、韓国、タイペイ、シンガポールなどのトップ選手は五輪ランキングで救済されるために第2ステージを棄権しても五輪出場に影響はないのだ。

 棄権した選手や監督を責めることはできない。モチベーションの出ない大会に出ることほどつらいことはないのだから。
 このトップ選手にとって意味のない予選会を作ったのは国際卓球連盟なのか、それともIOC(国際オリンピック委員会)の指示なのか。こういう予選会はこれを最後にしてほしいものだ。 (今野)