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4月12〜16日、スウェーデン・ハルムスタッドで行われたリオデジャネイロ五輪・卓球競技のヨーロッパ予選。昨年のヨーロッパ競技大会で優勝し、すでに五輪出場権を獲得している男子のオフチャロフ(ドイツ)、女子のリー・ジャオ(オランダ)に続き、男女各10名が予選を通過した。顔ぶれは下記のとおり。

★男子予選通過者
ギオニス(ギリシャ)
ボル(ドイツ)
フレイタス(ポルトガル)
アポローニャ(ポルトガル)
シバエフ(ロシア)
イエレル(スウェーデン)
トキッチ(スロベニア)
ルベッソン(フランス)
グルーツ(デンマーク)
コウ・レイ(ウクライナ)

☆女子予選通過者
ハン・イン(ドイツ)
ゾルヤ(ドイツ)
フー・メレク(トルコ)
ユ・フ(ポルトガル)
リー・チェン(ポーランド)
ミハイロワ(ロシア)
リュウ・ジャ(オーストリア)
リー・ジエ(オランダ)
リー・フェン(スウェーデン)
エクホルム(スウェーデン)

 ヨーロッパ予選は第1ステージで8つのグループに分かれてトーナメント戦を行い、残る2つの枠を第2ステージでの2つのトーナメントで争うシステム。五輪ランキングでの五輪出場権獲得が確実なサムソノフ(ベラルーシ)が、第1ステージの代表決定戦でギオニスに敗れ、第2ステージのルベッソン戦で途中棄権するというケースはあったものの、第2ステージでランキング上位のトップ選手が軒並み棄権したアジア予選に比べれば明瞭な試合方式だ。

 サムソノフの敗退を除くと、男子ではゴーズィ(フランス)、ガチーナ(クロアチア)、フェガール(オーストリア)という選手たちが代表権獲得を逃した。ゴーズィは第1ステージでドリンコール(イングランド)にストレート負け、フェガールはポルトガルの新鋭ジェラルドに2−4で敗れている。五輪8大会連続出場を目指したプリモラッツ(クロアチア)は、第1ステージ初戦でM.カールソン(スウェーデン)に敗れた。
 ドイツからはボルとシュテガーの2選手が出場し、ともに第1ステージを勝ち抜いたが、シングルスの代表権はボルのものとなった。シュテガーは12年ロンドン五輪に続いて、ドイツ男子の団体メンバーとなった。競技から遠ざかっていたバウムに不調が続くフランチスカ、世界団体戦で結果を残せなかったメンゲルにフィルスと、有力な3番手が現れなかったドイツ男子。最終的に選ばれたのは団体戦に燃える男・シュテガーだった。

 女子は代表権を獲得した10人中、7人が帰化選手。ドイツ女子はハン・イン、ゾルヤ、シャン・シャオナの3人が第1ステージを勝ち抜き、シングルスの代表権はハン・インとゾルヤが獲得。団体戦のみならず、シングルスでも日本勢の前に立ちはだかる。一方、ドイツのライバルであるルーマニアは不振を極め、モンテイロ(ドデアン)とサマラがともに出場権獲得を逃した。
 10人目の代表決定戦でビレンコ(ウクライナ)に快勝し、五輪へのラストチケットを手にしたのはエクホルム。08・12年と五輪2大会で代表権を獲得しながら、スウェーデン五輪委員会に出場を認められなかった苦い過去があるが、15年世界選手権でのベスト16という成績に加え、リー・フェンが代表権を獲得したことで団体戦にも出場できる可能性が高い。今回は「三度目の正直」なるか?
  • きっちり五輪の代表権を獲得したボル

  • エクホルム、今回は五輪出場の可能性・大(写真はともにITTF提供)