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 今日9月17日の日本卓球協会理事会では、男女NT監督の人事が最大の関心事となったが、一方で来年1月の全日本選手権に関わってくる重要な決定事項がふたつあった。

 まずひとつは、「競技の進行を遅らせることがなければ、競技者はラリー中を除いて、いつでも自由にアドバイスを受けることができる」という新ルールの適用だ。ITTF(国際卓球連盟)主催の大会では、今年10月1日からこのルールが施行されるが、日本でも2017年1月1日から適用され、平成28年度全日本選手権ではベンチコーチからの熱いアドバイスが飛び交うことになるだろう。ジェスチャーでのアドバイスでも問題ない。

 ただし、日本国内限定のローカルルールとして、高校生以下の大会や種目においては、この新しいルールは適用されない。全日本選手権についても、一般シングルスでは出場選手の年齢を問わずアドバイスは自由、一方でジュニア男女シングルスは今までどおり、ゲーム間とタイムアウト時以外のアドバイスは認められない。これはベンチコーチによる試合を「先回り」したアドバイスが、ジュニア以下の選手の育成・強化の妨げになるという考え方に基づくものだ。

 もうひとつの決定事項は、来年1月の全日本選手権の使用球は1メーカーに限定し、「統一球」での開催となることだ。
 「来週、9月20日に行われる日本卓球工業会の懇談会で、統一球に関して説明を行います。全日本予選が各地方で少しずつ始まってきていますので、一日も早く全国の皆さんにお知らせするため、早急に決定してアナウンスしたい。今回の入札に関しては、上限額が決められ、複数のメーカーが上限額で入札した場合、抽選によって一社に決定する方向で調整していきます」(宮﨑強化本部長)。

 過去2大会は8つほどのメーカーの公認球がすべて揃えられ、使用球を選ぶジャンケンが選手たちをナーバスにしていた全日本選手権。来年1月の全日本選手権では、大会に4カ月ほど先立つ形で、使用される統一球がアナウンスされ、選手たちもそのボールを使って調整できる。選手にとっては歓迎すべき決定だが、統一球を獲りにいくメーカーにとっては運命の入札、運命の抽選となりそうだ。