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 順番が逆になったが、今朝の新聞2紙の要点はこうだ。

・新リーグは18年秋開幕を目標
・来年春に統括する法人を設立
・地域密着型のクラブチームで構成する
・男女とも1部リーグは6から8チームで構成
・将来的には下部リーグも順次整備し、ピラミッド型の組織を作る

 正直に言えば、以前よりも構想は収斂され、良くなっている。プロリーグを前面に打ち出すよりも、地域密着型の組織を目指すことで日本各地の卓球愛好者に夢を与えることができるからだ。

 「まだ理事会で検討される前に、誰が情報をマスコミに流したんだ」という「犯人捜し」を協会関係者がするのなら、「誰が新リーグを遅らせたんだ」という「犯人捜し」も同時にしてほしい。というか、「犯人」という表現はおかしい。新リーグ構想を語ることは犯罪でもあるまいし・・。

 新リーグ創設で誰が迷惑をこうむるのだろう。
 協会側はもともと既存の日本リーグと協調していくことを言明していた。新リーグ構想の中で日本リーグをそのまま生かすことはできるだろうし、かりに同じリーグでできないにしても、企業スポーツを立脚点にしている日本リーグは十分にその存在を維持できるのではないか。
 それとも日本リーグの中に、会社の中での自分のポジションや存在に危機感を抱いて「新リーグができると自分の立場が弱くなり、職がなくなる」と思っている人たちが反対しているのだろうか。

 まさかそんな器の小さい人がいるとは思えない。
 卓球の新リーグが地域密着型のJリーグ(サッカー)やBリーグ(バスケットボール)に進むのであれば、日本の卓球人として大きな励みになる。スウェーデンの名門「ファルケンベリ」や、ドイツの強豪「オクセンハオゼン」のように、人口数千人規模の町でも立派なクラブを作ることができる。まさに「おらがチーム」を作ることができる。

 「こんなリーグがうまくいくはずがない」「どうやって運営していくのだ、金は回るのか」「トップ選手の試合スケジュールにどう組み込むのだ」「今でも日本は強いんだから新リーグは不要」。こんな事柄をことさら問題視するのはもううんざりだ。
 現役のトップ選手たちの選手寿命はだんだん短くなっていくのだから、できることから進めていき、報道されているように「18年スタート」に向けてアクセルを踏んでほしい。 
 自分たちの都合だけを考え、卓球界全体を見ていない人は誰なのだ。新リーグ構想に反対する人、それが卓球発展を妨げる「犯人」なのだ。(今野)