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 5月17日、東京・NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で合宿中の世界選手権デュッセルドルフ大会(個人戦)・日本代表選手団が公開練習および記者会見を開催した。

 NTCにはテレビ局・新聞・雑誌など140名を超える報道陣が詰めかけ、かつてないほどの盛況ぶり。カメラの砲列が並んだのは、やはりアジア選手権女王の平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)のコート。中国も「平野対策」に本腰を入れているが、記者会見では「中国にはコピー選手を作られたり、いろいろ対策をされているけど、そこを上回ればいいと思うので頑張りたい」と語った。
 
 一方、その平野とダブルスを組む石川佳純(全農)は、24歳という年齢ながら今大会の日本女子では最年長。「3種目出場するので、体力的にタフじゃないとダメだなと思ってトレーニングを意識的にやってきた。毎試合で最高のパフォーマンスを見せたい。美宇ちゃんが(アジア選手権で)中国選手に3人勝って優勝したのは、本当に素晴らしいことだし、見習うことがたくさんあった。私も世界選手権で最高のプレーをしたい」とコメント。練習やトレーニングの充実ぶりをうかがわせた。

 男子チームのエース水谷隼(木下グループ)は、ヨーロッパチャンピオンズリーグで16戦全勝(相手の棄権含む)という驚異的な成績を残し、ロシアのオレンブルクを優勝に導いた。15日の朝に帰国したばかりというハードスケジュールだが、調子の良さが練習にも現れている。記者会見では「今回は勝った後のパフォーマンスを考えながらやりたいです。五輪では無意識に倒れこんで、全然カメラに映らないほうにばかり行っていたので、今回は良いポーズを取れるように頑張りたい」とコメントして報道陣を沸かせた。「デュッセルドルフは5年間住んでいた第二の故郷。精一杯頑張って、ドイツのファンにも良いプレーを見せたい」と抱負を述べた。

 アジア選手権3位の丹羽孝希(スヴェンソン)は、練習パートナーとして大会に帯同する木造勇人(愛工大名電高)を相手に、フォア前のレシーブを入念に繰り返していた。倉嶋洋介監督は「リオ五輪以降、丹羽は非常にモチベーションが高く、自分の課題にも積極的に取り組んでいる」と語り、期待を寄せる。吉村真晴(名古屋ダイハツ)と組む「リオ五輪ペア」も、互いのプレーが噛み合えばメダルの可能性は十分にあるだろう。日本選手団は5月23日に日本を出発してドイツに入り、5月23〜26日にドイツ・グレンツァオでの調整合宿を経て、5月29日に開幕する世界選手権個人戦に挑む。
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