全日本学生総合選手権・団体の部、いわゆるインカレの最終日に準決勝、決勝が行われ、男子は明治大、女子は早稲田大がそれぞれ連覇を達成した。
男女とも2年連続の同カードは、1本目から大きなガッツポーズが飛び出す熱戦となった。
明治大はトップの龍崎が流れを作る。関東学生選手権で負けた田添響に対し、積極果敢なプレーで序盤からペースをつかむ。田添も後陣から目の覚めるようなバックドライブで応戦するなど、好ゲームを展開したが、要所を占めた龍崎がストレートで勝利。
明治大は勢いそのままに森薗も続く。球威があり、打ち合いでは不利になる田添健汰に対して、変化と粘りで対抗した森薗。3番ダブルスは落としたが、最後は酒井が超絶カウンターを何本も決めて明治大の連覇を決めた。
優勝した瞬間、ベンチで高山監督は思わず涙を見せた。「リーグ戦と関東学生選手権では負けて、本当に悔しかった。厳しいこともたくさん言ってきたし、このインカレで勝つためにやってきた」とコメントした。
● 男子準決勝
明治大 3−0 筑波大
専修大 3−1 愛知工業大
● 男子決勝
明治大 3−1 専修大
○ 龍崎 12、9、10 田添響
○ 森薗 −12、10、8、7 田添健
森薗/渡辺 −6、5、−7、−9 田添健/郡山○
○酒井 9、7、7 及川
女子はお互いにエースをトップに置いた“逃げないオーダー”。カット打ちの名手・阿部は谷岡の攻守に苦しんだが、最後は打ち切って、先勝。2番の鎌田もピンチもゲームを先行されてピンチを背負うも、ストレートコースを有効に使い逆転勝ちを収めた。
「逆転勝ちが多かった。選手たちはみんな間合いも良かったし、言ったことができている。神がかりでしたね」と櫻井監督。
4番で徳永が素晴らしい当たりを見せて、早稲田大が昨年の初優勝に続き、全国チャンピオンに輝いた。
● 女子準決勝
早稲田大 3−0 東京富士大
日本体育大 3−2 神戸松蔭女子学院大
● 女子決勝
早稲田大 3−1 日本体育大
○ 阿部 5、−9、8、−6、10 谷岡
○ 鎌田 7、−8、−5、9、9 前瀧
田中/加藤 8、−5、−9、−11 谷岡/高橋○
○ 徳永 2、7、5 竹前
詳しい報道記事は卓球王国10月号(8月21日発売)に掲載予定です。