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 11月12日、全日本選手権カデットの部は熊本県立総合体育館で大会最終日を迎え、13歳&14歳以下の男女シングルスでチャンピオンが決定した。

 13歳以下を制したのは、男子は吉山僚一(TC中原)、女子は大藤沙月(ミキハウスJSC)。吉山は安定感と威力を兼ね備えた両ハンド攻撃のスタイルに、さらにプレー領域の広さが加わり、準々決勝で飯村(野田学園中)、準決勝で鈴木(愛工大附属中)とのラリー戦に勝利。決勝では前出(松生TTC)の裏面ツッツキからのカウンターにゲームを先行されたが、落ち着いて挽回。「サービスがだんだん低く出せるようになって、調子も上がってきた」と決勝後に語った。

 大藤はカットの小塩(石田卓球クラブ)と、優勝候補同士の決勝戦。「バックカットの変化がわかりにくい」という小塩に1ゲームを先取されながらも、要所でサービスを効かせ、この年代では抜群の威力を誇るフォアのパワードライブをコースに決めた。最後まで崩れない強さを見せた。

 14歳以下は、男子は篠塚大登(愛工大附属中)、女子は菅澤柚花里(ミキハウスJSC)が優勝。抜群のボールセンスを誇る左腕・篠塚は、これが意外にも全国初タイトル。準決勝で昨日のダブルスでペアを組んで優勝した濵田との同士討ちを際どく制し、決勝では原田(石田卓球クラブ)のブツ切りバックカットと強力な攻撃に苦しみながら、ゲームオール11ー8で競り勝った。「今までの人生で一番うれしい」とシャイな篠塚も(少しだけ)笑顔。

 女子の菅澤は、しゃがみ込みサービスからのラリー戦に圧倒的な強さを見せた。決勝の中森とのミキハウス勢対決では、大量リードして優勝目前だった第3ゲームを逆転されたが、第4ゲームは再び大きくリードを奪った。菅澤と大藤はともにダブルス優勝と合わせて2冠を獲得した。各種目の上位選手は下記のとおり。

大会の詳細は12月21日発売の、卓球王国2018年2月号に掲載します!

★JOCジュニアオリンピックカップ2017
平成29年度全日本選手権(カデットの部)

〈13歳以下男子シングルス〉

優勝:吉山僚一(TC中原・埼玉)
2位:前出陸杜(松生TTC・三重)
3位:鈴木颯(愛工大附属中・愛知)、徳田幹太(野田学園中・山口)

●ベスト8
飯村悠太(野田学園中・山口)、田尻要(愛工大附属中・愛知)、濵田尚人(高知大付属小・高知)、高橋慶太(田阪卓研・京都)

〈13歳以下女子シングルス〉
優勝:大藤沙月(ミキハウスJSC・大阪)
2位:小塩遙菜(石田卓球クラブ・福岡)
3位:吉井亜紀(就実中・岡山)、大久保ひかり(文京台クラブ・北海道)

●ベスト8
山﨑唯愛(明誠U15・島根)、赤江夏星(須佐野中・兵庫)、小野立夢(Shochi Jr.・埼玉)、由本楓羽(ねや卓球クラブ・岡山)

〈14歳以下男子シングルス〉
優勝:篠塚大登(愛工大附属中・愛知)
2位:原田春輝(石田卓球クラブ・福岡)
3位:濵田一輝(愛工大附属中・愛知)、田原翔太(明豊中・大分)

●ベスト8
伊藤礼博(安田学園中・東京)、谷垣佑真(愛工大附属中・愛知)、安江光博(明徳義塾中高・高知)、鈴木笙(育徳クラブ・大阪)

〈14歳以下女子シングルス〉
優勝:菅澤柚花里(ミキハウスJSC・大阪)
2位:中森帆南(ミキハウスJSC・大阪)
3位:伊藤百華(ヴィスポことひら・香川)、伊東みらい(いわき卓球・福島)

●ベスト8
泉田和抄(KYOWA KIRIN T.T.S・埼玉)、枝広愛(就実中・岡山)、田村萌夏(米田道場・愛知)、駒瀬ゆめ(浜松修学舎中・静岡)
  • 男子14歳以下優勝の篠塚。この優勝を機に飛躍してほしい!

  • 女子14歳以下優勝の菅澤、圧倒的な強さを見せた

  • 男子13歳以下優勝の吉山、まだまだ伸びしろは大きい

  • 大器・大藤は誰もが手こずる小塩のカットを攻略

  • 今日誕生した4人のチャンピオン。左から菅澤、大藤、篠塚、吉山