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 10月24日、スウェーデン代表として世界選手権で4個のタイトルを獲得したシェル・ヨハンソンが逝去した。享年65。

 63年プラハ大会で世界選手権にデビューしたヨハンソンは、“ハンマースマッシュ"と言われた強力なフォアスマッシュを武器に、長く世界の舞台で活躍。67・69年世界選手権ではアルセアと組んだペアで男子ダブルス2連覇。73年世界選手権でスウェーデンに初の男子団体のタイトルをもたらし、ベンクソンと組んだ男子ダブルスも優勝。男子シングルスでも決勝へ進出して、3冠王まであと一歩に迫ったが、ゲーム終盤にネットとエッジが連続する不運で、シ(希+おおざと)恩庭に敗れた。

 また、67年世界選手権のゴモスコフ(ソ連)戦では、最終ゲーム19-20とリードされた場面で、ゴモスコフのボールがエッジだったと審判にアピール。エッジに気づかなかった審判はこのアピールを受け入れ、ゴモスコフの勝利が決まった。ヨハンソンはこの年、ユネスコの国際フェアプレー賞を受賞している。
 引退後も後進の指導に当たり、80年代後半からのスウェーデン黄金時代の礎を築いた。下写真は73年世界選手権決勝でのヨハンソンのプレー。