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 女子ダブルス決勝が終わった後、93年世界選手権でガシアン(フランス)が優勝してから20年であることを記念して、ガシアンとジャン-ミッシェル・セイブ(ベルギー)という、93年世界選手権決勝を再現したエキシビションマッチが開催された。恐ろしいことに、セイブはまだ現役で今大会にも出場していた。

 ふたりとも茶目っ気たっぷり。セイブが変な声を出してロビングを上げたり、ガシアンがセイブを振り向かせている間にこっそりサービスを出したり…。爆笑でした。
 そして場内では、93年世界選手権決勝のラストシーンが流され、セイブとガシアンがふたりでそのシーンを再現。観客の声援が加わると、ホントにガシアンが目の前で優勝した気分になるから不思議。念の入ったことに、ガシアンのベンチには当時のフランス男子のマルタン監督まで座らせていた。

 セレモニーはこれにとどまらず、ガシアンとセイブが表彰台に登り、国歌の「ラ・マルセイエーズ」を流すあたり、日本人感覚からすれば悪ノリだが、フランスの観客は大盛り上がり。胸がスカッとしたかもしれない。なんとも壮大なノスタルジーだが、不思議に心地よい空間だった。
 表彰台の上では涙を見せていたセイブ。ガシアンにホロッとくるようなことを言われた…のかな。
  • 信じられないことに、これはフィクションです