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平成26年度全日本選手権大会速報

 ランク入りを懸けた大激闘。水谷と同期の笠原が追い込んでいく。1ゲーム目を水谷が取るも、そこからの笠原は素晴らしかった。凡ミスがなく、連打が決まった。4ゲーム目は4-5から笠原が7本連取し、3-1と勝利に王手。そして3-2となった6ゲーム目は10-6と水谷がゲームポイントを奪うもジュースまで追いついた。最終ゲームも水谷が10-8とマッチポイント奪ったが、笠原は追いつき、観衆を大いに沸かせた。
「最高の準備をしてきたが最後の1本、2本が取れなかった。リードしているときには自分の凡ミスもなく、相手の動きもそうでもなかったが、3-1、3-2あたりから水谷の動きやボールが違ってきた。動きが少しだけ大きくなり、ボールも厳しくなる。ギアチェンジをした感じだった。チャンスはあっただけに悔しい」と敗戦後の笠原。

 大会前に水谷戦を想定し、練習を重ね、普段自分が使っているボールは水谷と同じためにあえて使用ボールを変え、ボール選球のジャンケンも研究していつもグーなのをチョキに変え、ボールを選んだという笠原。その執念がスコアにも現れたが、最後の一本は水谷のチャンピオンとしての誇りだったのか。大番狂わせは起こらなかったが、質の高い好ゲームだった。

水谷(beacon.LAB)6、-6、−8、-5、5、10、10 笠原(協和発酵キリン)

●その他の男子シングルス5回戦(一部)
森薗(明治大)8、6、-7、-9、5、-8、7 時吉(ZEOS)
上田(協和発酵キリン)-9、3、9、7、2 松浦(専修大) 
軽部(シチズン)7、9、-8、8、6 及川(青森山田高)
吉村(愛知工業大)-11、4、12、6、-8、-9、5 森田(シチズン)
森本(協和発酵キリン)9、4、-10、9、8 高木和(東京アート) 
岸川(ファースト)-7、5、-7、8、-3、10、5 濵川(日鉄住金物流)
松平(JTB)4、7、-6、9、-8、-10、5 張(東京アート)
  • 辛勝でランク入りを決めた水谷

  • 水谷を追い詰めた笠原