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ジャパンオープン・荻村杯2016

女子シングルス準決勝が行われる中、中国男子チームの劉国梁監督(兼総監督)が、ミックスゾーンで日本の報道陣の取材に応じた。

昨年、ワールドツアーなどで外国選手に敗れるシーンが多かった張継科。「なぜ張継科をリオ五輪代表に選んだのか?」という質問に対し、「張継科が五輪代表になるのは当然だと思っている」と即答した劉国梁監督。「中国には素晴らしい選手がたくさんいるから、誰を出してもそこそこの成績は出せるだろう。重要なのは、大きな大会で精神的に安定してプレーできるか、力を出せるかどうかだ。だから張継科と馬龍を選んだ。世界ランキングはあまり関係ない」(劉国梁監督)

リオ五輪、シングルス代表の馬龍と張継科について、対照的なふたりのキャラクターを劉国梁監督はこう説明する。「ジュニア時代から、ふたりのイメージは少しも変わっていない。張継科は奔放で天真爛漫、馬龍はおとなしい優等生。そういう特徴は試合での成績にも出ていて、馬龍は成績が安定しているが、張継科は少し波がある。馬龍は責任感が強く、金メダルを獲ったらもっと頑張りたいと思う選手だが、張継科は目標を達成すると次の目標を見失って、ふらふらしてしまうところもある。でも今は、リオ五輪に向かって目標がしっかり定まっている」

リオ五輪の開催時、張継科は28歳、馬龍は27歳、許シンは26歳。「4年後の東京五輪を見据えると、若い選手をひとり入れたかったのでは?」という質問をぶつけてみた。「我々のチームには樊振東という天才選手がいて、東京五輪に向けて準備しているから期待してもらいたい。今大会は残念ながらPカード(団体戦の交替枠)という立場だが、東京五輪では必ず主力選手として活躍する。そして許シンも間違いなく東京五輪で活躍できるだろう」(劉国梁監督)。劉国梁監督は、東京五輪時には30歳になる許シンを、東京五輪でのベテラン枠として計算に入れているようだ。
  • 昨日、張継科のベンチに入った劉国梁監督(左)