スポンサーリンク

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

ジャパンオープン・荻村杯2016

●男子シングルス決勝
樊振東(中国) 9、5、ー9、7、8 許シン(中国)

今年のLAOXジャパンオープン荻村杯、男子シングルスのチャンピオンは樊振東!

許シンにやや疲労の色が濃く、本来の運動量が見られなかったこの試合。それでも許シンは、樊振東のチキータを裏面のカウンターで狙い、中陣から裏面ドライブで打ち返すなど、抜群のテクニックを披露。馬龍戦で威力を発揮した、コースの読みにくいフォアフリックも有効だった。

しかし、樊振東のプレーはとにかく速い。許シンの裏面チキータにカウンターを合わせ、次のボールも早い打球点でフォアストレートに狙うなど、まったく攻撃の手をゆるめない。昨日、馬龍と戦った水谷が「カウンターが一本入った後に、2本、3本と連続して打てない。もっとカウンターからたたみかけないといけない」と語っていたが、今日の樊振東はまさにその「カウンターからたたみかける」プレーが光った。そして、作ったチャンスは押し返されてもフォアドライブ連打で攻め、相手に主導権を渡さなかった。

1ゲームに平均して2本くらいサービスエースを取るようになったサービス力も向上している樊振東。優勝後の会見では「今日は自分らしいプレーができた。どんなに苦しい場面でも、勝ちたいという信念がブレなかった」と語った。リオ五輪代表の先輩たちに比べれば、思い切って戦える強みはあったが、実力を存分に発揮しての優勝となった。
  • 樊振東、ジャパンオープン初優勝!

  • 許シンはやや運動量が落ちたか

  • 観客の声援に応える若きチャンピオン

  • 記者会見での樊振東