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平成28年度全日本選手権速報

 女子ジュニア決勝は、準決勝で加藤(吉祥寺卓球倶楽部)を下した笹尾(横浜隼人高)と、同じく準決勝で早田(希望が丘高)を破った長崎(JOCエリートアカデミー)の対決になり、3対1で笹尾が長崎に勝ち、初優勝を飾った。

 フォア裏ソフト、バック表ソフトの異質攻撃型の笹尾は、スピードのあるフォアドライブを武器に表ソフトのブロックでゆるいボールを出すなど緩急をつけたプレーで長崎を攻めた。特に左利きの長崎が打つクロス(笹尾のフォア側)へのバックハンドを打球点を落とすことなくフォアドライブで盛り返すプレーは圧巻。
 「フォア側を攻めて台から下がらせて、次にバック側を突く」というバック面表ソフト選手への王道の戦術に対しても、笹尾は最初のフォア側の厳しいボールに対してフォアドライブをストレート(長崎のフォア側)に打って抜き去るというプレーで対抗。第2ゲームこそ落としたが、終始笹尾がゲームを支配する展開で、うれしい初優勝を手にした。

「全国タイトルはこれが初めてです。長崎さんには世界ジュニア選考会で0対3で負けていました。そのときは同じテンポでしかプレーができなかったので、今回は緩急をつけるプレーを心がけて、それが良かったと思います。目標は世界で活躍できる選手。実績がないので、ワールドツアーなど国際大会に出場したことはありませんが、これからは出て、そこで勝てるようになりたいです」と優勝の笹尾。

●女子ジュニア決勝
笹尾(横浜隼人高) 8、-7、6、4 長崎(JOCエリートアカデミー)