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中国リポート

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 10月10日、中国卓球協会はイタリアで行われる世界ジュニア選手権(11月26日〜12月3日/リーヴァ・デル・ガルダ)の代表メンバーを発表した。その顔ぶれは下記のとおり(登録された順番に表記)

●男子
男子2軍チーム監督:劉志強
王楚欽(WR112/U-18 WR6/左シェーク両面裏ソフトドライブ型)
薛飛(WR85/U-18 WR2/右ペンホルダー両面裏ソフトドライブ型)
徐海東(WR189/U-18 WR8/右ペンホルダー両面裏ソフトドライブ型)
牛冠凱(WR104/U-18 WR5/右シェーク両面裏ソフトドライブ型)

●女子
女子2軍チーム監督:閻森
王曼昱(WR11/U-18 WR4/右シェーク両面裏ソフトドライブ型)
孫穎莎(WR9/U-18 WR3/右シェーク両面裏ソフトドライブ型)
銭天一(WR97/U-18 WR12/左シェーク両面裏ソフトドライブ型)
石洵瑶(WR77/U-18 WR9/右シェーク両面裏ソフトドライブ型)

 男女ともU-18世界ランキングの上位4名を揃え、まさにベストメンバーだ。

 前回はスーパーリーグの開催期間中ということもあってベストメンバーを派遣せず、男子団体は3位、女子団体は2位に終わった中国。ひとつもタイトルを獲れなかった男子チームの劉国正監督(当時)が帰国後に相当な批判を浴び、劉国梁総監督(当時)が批判の火消し役に回るほど。もっとも、劉国正としては団体用に于子洋(14年世界ジュニア優勝)などのジュニアのトップ級をひとり連れていきたかったが、劉国梁総監督がそれを認めなかったとも聞く。

 女子で14・15年世界ジュニア2連覇の王曼昱を引っ張り出してきたのは、確実に団体の王座を奪回するためだろう。王曼昱と孫穎莎の強力ツートップに、回転量のあるフォアドライブが武器の左腕・銭天一、そして前回チャンピオンの石洵瑶。女子のメンバーは超・強力だ。

 一方、男子はベストメンバーではあるが、女子ほどの強さと安定感はない。「王皓2世」(過去に何人かいましたが)と言われる薛飛は、全中国運動会でのプレーを見る限り、あまり伸びていない。王楚欽はテクニックと打球センスは素晴らしいものがあるが、メンタルはまだ不安定。他チームにもつけいるスキはある。

 世界ジュニアのチームエントリーは10月7日、シングルスとダブルスは10月14日がデッドライン(締め切り)。日本は現時点では、選考会で優勝した男子の田中佑汰(愛工大名電高)、女子の木原美悠(JOCエリートアカデミー)が代表に内定。また、男子の張本・木造、女子の平野・伊藤が代表の選考基準を満たしてはいるが、正式な代表メンバーはまだ発表されていない。日本と中国、ベストメンバーの両チームの団体決勝での対戦を、ぜひとも見たいものだ。
  • サービスも巧みな左腕の王楚欽(写真は17年全中国運動会)

  • 王曼昱のバックドライブの威力は規格外だ(写真は17年ジャパンオープン)