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中国リポート

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 先日の中国リポートで、馬琳が国家男子1軍チームを正式に引退することをお伝えした。劉国梁総監督は、馬琳の結婚式に際し、馬琳を含む8名の選手が国家男子1軍チームを引退することを発表した。馬琳、王励勤、陳杞、邱貽可、張超、ジャイ(曜の右側)超、ジャイ一鳴、許鋭鋒の8名だ。

 中国男子チームの「龍虎」と呼ばれた馬琳と王励勤のライバル関係は、国家チーム引退をもって終止符を打つことになる。王励勤が大逆転勝利を収めた07年世界選手権決勝、馬琳が王励勤のラケット破損を見逃さず、動揺を誘って勝利を収めた08年北京五輪準決勝。思い起こせば数々の名勝負があるが、最後の大一番となったのは、10年世界団体選手権の代表選考会「直通モスクワ」の第5代表決定戦か。
 馬琳は中国の卓球雑誌「ピンパン世界」で「国家チームの中でも、ぼくらほど長く戦ってきたふたりの選手というのはいない。今のチームの主力は張継科と馬龍だけど、彼らはまだビッグゲームで対戦したことがない。ぼくたちのライバル関係とは比べることはできない」と語っている。

 王励勤は上海市卓球・バドミントン管理センターの副主任から主任に昇格し、馬琳は広東省卓球・バドミントン管理センターの副主任に就任。陳杞も江蘇省男子チームの監督となるなど、国家チームの一線級で活躍した選手たちには、指導者としての第二の人生が約束されている。
 一方、まだ21歳の許鋭鋒(07年世界ジュニア選手権2位)などは、国家チームで「芽が出なかった」選手。海外でのプレーを希望しているという。すでに中国以外の国の代表選手として、世界選手権やワールドカップに出場することはできないが、ヨーロッパなどのプロリーグで活躍し、五輪出場を目指して代表チームに入る可能性はあるだろう。

 2013年も中国リポートをご覧頂き、ありがとうございました。卓球に関するニュースがあふれている中国、来年はもっとスピーディな更新を心がけたいと思います。2014年も宜しくお願いいたします!
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