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9月26日、シンガポールで T2 APAC(T2アジア太平洋卓球リーグ・以下T2)と電通スポーツ・アジア(DSA)が提携を結んだことを発表した。DSAは、電通のスポーツマーケティング子会社で、シンガポールに会社を置いている。
 T2 APACは日本で開幕するTリーグとは無関係なイベントである。2017年に始まったT2は独自のルールを展開し、日本の水谷、張本、早田を含め、オフチャロフ、ボル、丁寧などの世界のトップクラスの選手を集めて行われた賞金大会だった。
 ただ、スポンサーは思うようにつかず、放映権を含め、マネタイズに苦しんでいたが、 DSAと組むことで、新しい商業展開を考えている。

DSAはT2の全商業権のグローバル販売およびマーケティングを独占的に管理。デジタルコンテンツの拡大と、すべてのソーシャルメディア、インターネット配信やテレビでの事業を、T2と協力していくと発表。
 T2は国際卓球連盟(ITTF)との提携をすでに発表しており、ITTFワールドツアーまでのより高いレベルのイベント(高額賞金を含め)をテストする予定になっている。

 T2 APACのジェフ・チューCEOはこう語った。
「T2のビジョンは、スポーツをプロフェッショナルなものにし、卓球を世界の観客を巻き込んだダイナミックなスポーツに変えることです。 2017年に【T2シーズン1】で大成功を収めたが、電通の豊富なマーケティングの専門知識とグローバルネットワークが、T2の成長を促進する助けになると確信しています」

2019年からワールドツアーに「ダイヤモンド」が組み込まれる

 電通スポーツ・アジアのCEO、森村国仁はこう述べている。
「私たちは、T2とそのビジョンによってスポーツに革命を起こすことに興奮しています。卓球の変革を追求し、世界中のファンに大胆に変えたイメージをお見せしたい。この長期的な投資は、卓球の真の商業的なポテンシャルを作っていくための建設的な協力関係になると考えています」

 T2のジェフ・チューはこう付け加えた。「このパートナーシップは、卓球に対する熱心な献身と情熱を持つフランク・ジーなしでは実現できなかっただろう」。
 T2の創設者であり、シーマスター(中国とシンガポールを拠点にした海運業会社)会長であるフランク・ジーは、「卓球は常に私の情熱そのものであり、私は本当に卓球が世界的なスポーツに発展する可能性があると確信しています。 ITTFと緊密に協力して、私は卓球が世界中のファンを引き付けてくれると確信しています。したがって、この合弁事業はT2だけでなく、スポーツ全体の将来の発展のための重要なマイルストーンです」と熱く語った。

 2017年の【T2シーズン1】では、全世界で視聴者2850万人を達成し、1700時間を超える世界のテレビ放送時間を記録。T2はDSA、そしてITTFと提携し、2019年に始まる3つの新しい「ダイヤモンド・イベント」を行う予定になっており、この試合には世界ランキングも与えられる。 
  • T2の創設者のフランク・ジー

  • 2017年にマレーシアで行われたT2