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 アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われている第3回ユース五輪・卓球競技。10月10日に男女シングルス決勝が行われ、張本智和(JOCエリートアカデミー)は王楚欽(中国)に1ー4で敗れ、準優勝。平野美宇(日本生命)も孫穎莎(中国)に1ー4で敗れ、ともに銀メダルとなった。男女シングルス、準決勝以上の記録は下記のとおり。

●男子シングルス準決勝
張本智和 ー6、11、12、4、ー9、ー5、6 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
王楚欽(中国) 7、7、5、4 ジャー(アメリカ)
●3位決定戦
ジャー ー6、7、11、3、ー8、ー4、9 林昀儒
●決勝
王楚欽 8、ー5、1、11、9 張本智和

●女子シングルス準決勝
平野美宇 2、7、5、2 ドラゴマン(ルーマニア)
孫穎莎(中国) 3、7、6、ー1、5 カマス(インド)
●3位決定戦
ドラゴマン ー8、11、9、5、9 カマス
●決勝
孫穎莎 11、ー9、9、9、6 平野美宇

 張本は準決勝でチャイニーズタイペイの「天才児」、林昀儒にゲームオールで勝利。決勝で、ともに優勝候補の双璧を成す王楚欽と対戦した。張本は第2ゲームを奪うものの、左腕の王楚欽のコースと回転の読みにくいサービスに苦戦。中国選手独特の初速の速いサービスで、ロングサービスをうまく混ぜられ、なかなかチキータで狙い打てない。一方、王楚欽はフォア前からの強烈なチキータを随所に見せながら、両ハンドの快速カウンターを次々に決めた。

 まだ体の線は細い王楚欽だが、中国代表にデビューした頃から体の使い方のうまさ、柔らかさは光っており、スイングスピードは抜群に速い。台から下がってのラリー戦になれば互角以上に勝負できた張本だが、サービス・レシーブで優位に立てなかった。銀メダルは立派な成績だが、もちろん本人は満足していないだろう。

 平野は準決勝でドラゴマンを一蹴し、こちらも決勝での対戦が確実視されていた孫穎莎と激突。ゲームカウント1ー1の3ゲーム目は6ー3、4ゲーム目は5ー2と序盤でリードを奪い、十分にチャンスはあっただけに惜しまれる。平野のサービスはよく効いていたが、孫穎莎はバック対バックのラリーで緩急を交えながら粘り強く戦い、要所で思い切りの良いパワードライブを決めた。

 日本は大会後半の混合団体で、金メダル獲得に挑むことになる。混合団体は1番女子シングルス、2番男子シングルス、3番混合ダブルスの2単1複(5ゲームズマッチ)。張本、平野、混合団体で中国にリベンジだ!

※写真提供:レミー・グロス/ITTF
  • 張本は3歳年上の王楚欽に敗れ、銀メダル。写真は準決勝でのプレー

  • 平野、サービスはよく効いていたが、惜しくも銀メダル

  • 王楚欽のバックのカウンターは脅威だった

  • 粘り強い戦いぶりを見せた孫穎莎

  • 男子シングルス表彰。アメリカのジャー(右端)がうれしい銅メダル

  • 女子シングルス表彰。銅メダルはドラゴマン(右端)