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全日本選手権団体の部が茨城・日立市池の川さくらアリーナで行われている。
3チームずつのリーグ戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントへ進出し、優勝を争う。
そのトーナメント1回戦(準々決勝)で波乱が起きている。

昨年優勝の協和発酵キリン、そしてシチズン時計の2大実業団チームが準決勝へ進めず、敗退した。
協和発酵キリンは、インターハイ優勝校の愛工大名電高に、シチズン時計はインカレ優勝校の専修大学に破れた。学生たちの力が大人を飲み込んでいる。

両ハンドの連打で早い卓球を展開する学生卓球は、今の実業団選手とは違う世代の卓球だ。台に貼り付いて、前陣でのテンポの早さと、コース取りの多彩さでクレバーに点を取っていく。ダイナミックさにはかけるが、理にかなった卓球だろう。無理に回り込んでフォアで打つという思考は彼らにはない。打球点を落とすくらいなら、フォアは必要なく、バックハンドで打っていく。

特に愛工大名電高の田中佑汰は、そのスタイルが顕著だ。
田中は予選リーグでシチズン時計の町飛鳥、神巧也に、準々決勝で協和発酵キリンの平野友樹、松平賢二を下した。競り合いになっても無理にボールを打ちにいかず、あくまで冷静なボールさばきを見せる田中は、高校生離れしたゲーム作りをする。今後が楽しみな逸材のひとりだ。
準決勝で東京アートの「大人の卓球」を崩せるか、注目したい。

●準々決勝結果
男子
愛工大名電高 3−2 協和発酵キリン
東京アート 3−2 明治大学
専修大学 3−0 シチズン時計
リコー 3−1 ジュニアナショナルチーム

女子
中国電力 3−0 中央大学
遊学館高 3−2 早稲田大学
ジュニアナショナルチーム 3−2 日立化成
サンリツ 3−1 十六銀行

残るは準々決勝、決勝を残すのみ。
男女通じて、2011年大会以来、学生のチャンピオンチームは出ていない(11年は女子の淑徳大)。
そして高校が優勝するとしたら大会初となる。
男子の愛工大名電高、そして女子は遊学館高が準決勝へ挑む。
躍進はどこまで続くか?
  • 全勝中の田中は準決勝で東京アートに挑む

  • 今大会で成長した曽根。協和発酵キリン戦で松平に打ち勝った

  • まだまだ強い、高木和。高校生の挑戦を受ける

  • ここにきて調子が上がってきた田添(専修大)