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 アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されていた第3回ユース五輪は、10月15日に混合団体の決勝が行われ、張本智和・平野美宇の日本チームは王楚欽・孫穎莎の中国チームに1ー2で惜敗。中国をあと一歩まで追い詰めたが、銀メダルで大会を終えた。混合団体準決勝・決勝の結果は下記のとおり。

●混合団体・準決勝
〈日本 2ー1 ヨーロッパ1〉

○平野 ー6、3、9、6 スルヤン(セルビア)
 張本 4、ー9、ー9、ー9 モアガルド(スウェーデン)○
○張本/平野 5、4、ー8、4 モアガルド/スルヤン
〈中国 2ー0 チャイニーズタイペイ〉
○孫穎莎 4、4、2 蘇珮綾
○王楚欽 6、12、ー9、8 林昀儒

●3位決定戦
〈チャイニーズタイペイ 2ー1 ヨーロッパ1〉

 蘇珮綾 ー9、ー12、ー8 スルヤン○
○林昀儒 ー10、10、15、5 モアガルド
○林昀儒/蘇珮綾 ー11、7、7、ー3、11 モアガルド/スルヤン

●決勝
〈中国 2ー1 日本〉

○孫穎莎 4、ー7、ー7、13、1 平野
 王楚欽 9、ー7、ー10、ー3 張本○
○王楚欽/孫穎莎 8、6、ー12、5 張本/平野

 日本は準決勝のヨーロッパ1(混成チーム)戦2番で、張本が17年世界ジュニア2位のモアガルドに苦杯。しかし、ダブルスを3ー1で制し、決勝で中国と激突した。
 トップ平野は1ゲーム目を先取されたものの、2・3ゲーム目は中盤で一気にリードを広げて2ゲーム連取。4ゲーム目も7ー7から10ー8と離してマッチポイント。ここから計5回のマッチポイントを握ったが、あと一本が遠かった。このゲームを13ー15で落とすと、最終ゲームは中盤で大量リードを奪われた。

 しかし、日本は2番張本が1点を返す。男子シングルス決勝で敗れた王楚欽に対し、ゲームカウント1ー1で迎えた勝負の3ゲーム目、10ー8から10ー10に追いつかれながらも12ー10で振り切り、4ゲーム目は1ー3から怒涛の連続得点で11ー3。見事にシングルス決勝のリベンジを果たした。

 3番は混合ダブルス。アジア競技大会優勝ペアの王楚欽/孫穎莎に対し、苦戦が予想された張本/平野だが、3ゲーム目に3回のマッチポイントをしのいで14ー12で取り返すなど、必死で食らいついた。しかし、結果は王楚欽/孫穎莎が3ー1で勝利。

 日本は3種目で銀メダル3枚を獲得し、ユース五輪での戦いを終えた。中国の壁に手をかけながら、あと一歩で乗り越えることはできなかったが、張本と平野が貴重な経験を積んだことは間違いない。張本は休む間もなく、今週末の19日からフランス・パリで行われる男子ワールドカップに出場。ふたりが目標に掲げる2020年東京五輪に向け、新たな挑戦の日々がスタートする。

※写真提供:レミー・グロス/ITTF
  • 王楚欽に見事リベンジを果たした張本

  • 平野、5回のマッチポイントを握るも、孫穎莎に惜敗

  • 3枚目の金メダルを獲得した中国の王楚欽(左)/孫穎莎

  • 混合団体準決勝で張本を破った北欧の鬼才・モアガルド