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 8月7~10日、広島県・広島市東区スポーツセンターにて「全日本大学対抗選手権大会」が開催された。“インカレ”の愛称で親しまれている同大会は、各大学が日本一を目指して戦う団体戦だ。そんな、熾烈な争いを制したのは男子・青森大、女子・朝日大だった。

 男子の青森大は、準決勝で春季関東王者の明治大をオール3-0のストレートで下すなど、他を寄せ付けず決勝まで進出。決勝の中央大戦では、1・2番で大矢、坪口が勝利して王手をかけると、3番で垣原/松平が森田/瀬山に敗れたが、4番では松平が森田を3-1で下して、2年ぶりの王者奪還となった。
 また、前回覇者の早稲田大は2回戦で同じ関東の日本大にまさかの敗戦。塩野と御内の両カットマンを単複で2点起用するオーダーで挑んだが、トップで塩野が明晨に完璧に攻略されるなど、勝ち星を挙げることができなかった。

 女子は昨年優勝の青山学院でもなく、春季関東王者の早稲田大でもなく、実力者を揃える淑徳大でもなく、朝日大が嬉しい初優勝を飾った。今大会では関東の強豪校との対戦はなかったとはいえ、決勝では早稲田大、淑徳大を連破して勝ち上がってきた立命館大を下し、文句なしの優勝だ。朝日大は昨年から日本リーグに参戦しており、実業団選手たちの中でもまれた経験が実を結んだといえよう。また、新加入の中村(富田高出身)がトップで元インハイチャンプの宇土を破って、チームに勢いをつけたのが大きかった。
 惜しくも準優勝に終わった立命館大だが、ルーキーの若宮を2点起用する作戦で、早稲田大、淑徳大を破った試合は見事だった。若宮、宇土のインハイチャンプコンビに加え、速攻の岡本、カットの中川と強力な駒を揃える関西の雄は、これからも関東勢を脅かす存在となるだろう。男子はまだ青森大vs.関東勢といった構図だが、女子は東海地区の朝日大が優勝、関西地区の立命館大が準優勝、神戸松蔭女子学院大が4位と、各地区の差が縮まってきた印象。群雄割拠の時代に突入したのかもしれない。