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 5月28日から中国・深圳で行われているITTFワールドツアー・シーマスター中国オープンは、男女シングルスの準々決勝が終了。男子シングルスで張本智和、女子シングルスでは伊藤美誠がベスト4に進出した。

 世界選手権個人戦と同じく、第4シードで大会に臨んだ張本は、決勝トーナメント2回戦で「張本キラー」のピチフォード(イングランド)に圧巻のストレート勝ち。続く準々決勝では、好調の黄鎮廷(香港)を4ー1で下した。フォア前のレシーブや台上での攻防では、フォアのストップやフリックをうまく使い、攻撃だけでなくブロックでも得点を重ねた。

 チキータからの速攻プレーを研究され、フォア前のサービスにバック深くへのロングサービスを混ぜられて攻略されるパターンが増えていた張本。フォアでのレシーブが向上したことで、攻守ともグッと安定感が増した。他の選手を例に出すのは失礼かもしれないが、「樊振東タイプ」から「馬龍タイプ」へシフトチェンジしていくかのような試合内容。準決勝ではその馬龍の胸を借りる。

 一方、女子では伊藤美誠が快刀乱麻の活躍を見せている。決勝トーナメント1回戦で、過去のワールドツアーでは0勝2敗の王芸迪(ワン・イーディ/中国)に4ー3で勝利。2回戦で馮天薇(シンガポール)をストレートで一蹴すると、準々決勝で丁寧(中国)を4ー1で下した。

 丁寧戦はスコアこそ4ー1だが、ジュースの連続となる激しい攻防。1ゲーム目、7点連取で7ー1としながら丁寧に10点連取を許し、7ー11でゲームを落とす厳しい立ち上がり。丁寧の回転量の多いドライブにミスも多かったが、会場の「丁寧親衛隊」から悲鳴のような声援が送られる中、最後まで臆せずにフォアスマッシュを打ち続けた。丁寧戦は昨年のスウェーデンオープンに続く勝利で、国際大会での通算成績を3勝9敗とした。伊藤は準決勝で、昨年のジャパンオープン決勝で勝利した王曼昱と対戦する。

 ITTFワールドツアーでも最も格付けの高い、プラチナ大会である中国オープン。3位の選手に与えられるランキングポイントは1660ポイントで、世界選手権個人戦のベスト8(1500ポイント)のランキングポイントを上回るものだ。世界選手権でベスト16の張本、ベスト32の伊藤にとって、今大会での好成績は非常に大きな意味を持つ。残るは準決勝・決勝。ここからさらにランキングポイントを積み重ねていくのか?

※写真提供:ITTF
  • 準決勝で馬龍と激突する張本。アジアカップのリベンジを果たしたい