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 7月5〜7日に愛知・スカイホール豊田で行われた全日本大学総合選手権(団体の部)、通称インカレ。地元愛知の愛知工業大が男女とも決勝へ進み、男子は4年ぶり、女子は22年ぶりの優勝を果たした。

男子は明治、早稲田がベスト16で消える波乱の中、愛知工業大は布陣は崩れなかった。高見、田中が前半できっちり点を取り、木造がダブルスで盤石のプレーで落とさない。このチームから3点を取るのは至難の業だろう。終わってみれば、オールストレートの優勝だった。
森本監督は「地元開催で応援もすごくしていただいて、優勝したいという気持ちはどこよりも強かったと思います。優勝できるメンバーですが、一丸にならないと難しい。今回は出なかった選手たちが裏方に徹してくれて、プレーする選手たちが最高の仕上がりで出られました。主将の神を中心に裏方メンバーにありがとう、そしておめでとうと言いたいです」とコメントした。

●男子決勝
愛知工業大 3−0 筑波大
○高見 6、−9、2、9 梅崎
○田中 4、11、8 村田
○木造/田中 4、4、8 梅崎/原田

女子は昨年優勝の早稲田大が2回戦で敗退。早稲田はユニバーシアードで笹尾を欠いたのが相当に響き、関西学院大の勢いを止められなかった。
そのゾーンを上がってきたのは、まさかの東洋大。「いつもはベスト16に入るのも大変。宿を取ってなかったから急いで取らないと」と江尻監督もビックリするほどの勝ちっぷりで、創部初の決勝の舞台へ勝ち上がった。チームはスーパールーキーの岡崎(インターハイ3位)、趙虹ウェンの2点で確実に前半でリードし、ダブルスと後半にいい流れでつないでいく。準決勝で青山学院大をストレートで下した試合は見事だった。

しかし決勝の愛知工業大も接戦を次々にものにして勝ち上がった愛知工業大。左腕の上田が急成長しており、単複で活躍。しつこくラリーをつなぎ、相手のコースを見極めて、一撃スマッシュ。競れば競るほど上田のコース分析は冴えた。
マジックサービスとバックの変化球を操る石田の働きも大きい。決勝では最後まで冷静にプレーし、打ち急がなかったのが勝因だろう。趙に強打を打たれても、メンタルをリセットして次の1本をしっかり取りに行く。今大会の石田の活躍は素晴らしかった。
優勝後の鬼頭監督は「うれしいです。どこで負けても納得できるくらい日本一の練習をしてきました。上田はサービス力があがりましたね。サービス練習をやってきて、その成果が出ました」と語った。
地元でアベック優勝、愛知工業大にとっては最高の結果で幕を閉じた。

●女子決勝
愛知工業大 3−0 東洋大
○上田 11、−8、−5、7、9 岡崎
○石田 7、−8、8、−8、4 趙虹ウェン
○松本/上田 8、9、−9、9 岡崎/青木

最終結果
男子
優勝:愛知工業大
準優勝:筑波大
3位:専修大、関西学院大
ベスト8:中央大、法政大、埼玉工業大、日本体育大
殊勲賞:高見真己(愛知工業大)

女子
優勝:愛知工業大
準優勝:東洋大
3位:中央大、青山学院大
ベスト8:関西学院大、日本大、専修大、淑徳大
殊勲賞:石田葵(愛知工業大)

詳しい報道は卓球王国9月号(7月21日発売)に掲載予定です