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 大会3日目を向かえた福島・郡山総合体育館で開催中の全日本クラブ選手権。今日は男女一般2部、小・中の部の決勝までが行われ、4種目すべてで初優勝チームが誕生。今年が最後の開催となる一般2部は最後の優勝チームとなった。

【男子小・中の部】
優勝:偉関TTL(東京)
準優勝:フェニックス卓球クラブ(福井)
3位:育徳クラブ(大阪)、ねや卓球クラブ(岡山)

 昨年3位の偉関TTLが準決勝、決勝とラストまでもつれた試合を制して初優勝。昨年の準決勝で敗れた育徳クラブを同じ準決勝で撃破した偉関TTLは決勝でフェニックス卓球クラブと対戦。1番のダブルス、髙野・渡部が敗れるスタートとなったが、2、3番で1点を奪い返すと4番の渡部が快勝。ラストはフルゲームジュースまでもつれた末に、髙野が準決勝に続き、ラストで勝利。激戦を制し、初の栄冠を勝ち取った。
 「去年は渡部がいない中での3位で、1年経ってみんな成長もしているし、優勝は狙っていました。決勝はダブルスを落として勝負がわからない中で、みんなで1本1本向かっていくしかなかった。一度も優勝していないチームですから。
 (普段とは違う試合方式の中で)いつも1ゲーム目の重要性は話しているし、8-8からのスタートのゲーム練習もやっているので、6-6からでもまだ余裕があると感じるんじゃないでしょうか。普段から言ってきたこと、やってきたことが活きたと思います」(偉関TTL・偉関監督)

【女子小・中の部】
優勝:T.CマルカワA(岡山)
準優勝:富久山卓球クラブA(福島)
3位:T.CマルカワB(岡山)、フェニックス卓球クラブ(福井)

 今年の全国ホープス準優勝の小学生メンバーを中心に戦ったT.CマルカワAが、昨年の男子に続き、クラブ選手権制覇。小学生の面手、髙森が中学生相手にも堂々の戦いぶりで白星を重ねる。3、4番手の小橋、近藤もきっちり勝利を収めて、タイトルまで突っ走った。T.CマルカワはBチームも3位入賞と改めて、ここ最近の充実ぶりを感じさせる大会となった。富久山卓球クラブAは地元開催のクラブ選手権で決勝進出と奮闘。明るいチームカラーで大会を大いに盛り上げた。
 「女子は優勝を狙っていたんですけど、中学生とやるのは厳しいかなと思った。エースの面手と高森が全部勝ってくれたので、結果的には楽にいったように感じます。Bチームのベスト4も立派です。本当の目標は『予選リーグ突破ね』と言っていましたが、あれよあれよと勝ち上がって、運もいろいろありましたね。
 うちの練習は普段から3ゲームマッチなのでラッキーですね。6-6からの試合も結構やるんですよ。意外とうちよりのルールだなと思いました。試合運びは結構みんな上手ですね。特にAチームの子はこっちがあまり言わなくても試合を作れるようになっています。なんとなくこういう感じで攻めてねと伝えれば、自分もサービスもレシーブも工夫してやっていく。その点は安心して見られます」(T.Cマルカワ・丸川監督)

【男子一般2部】
優勝:丸善クラブ(東京)
準優勝:WINS(大阪)
3位:Kunitaku(東京)、鳩ヶ谷クラブ(埼玉)

 男子一般2部、最後の王者は丸善クラブ。出場選手はみな丸善クラブ出身のOBチームが、最後の一般2部のタイトルを獲得した。決勝はエースの橋本が試合後に立ち上がれなくなるほどの気合いのプレーで相手エースの山下を単複で撃破。くせ者揃いのWINSもラストまで持ち込んだが、最後は藤本が完璧なカット打ちでラストを締め、歓喜の瞬間を向かえた。
 「OBチームの始動から15年かかった優勝なので、優勝した瞬間は感極まってしまいました。みんなジュニア時代に丸善クラブで練習して、大人になってまた丸善クラブで試合に出てくれている。ありがとうと言いたいです。
 今大会に出ているジュニアの子たちも応援してくれて、それで実力以上の力も出せた。みんな普段はコーチをしながら、選手として試合にも出ているわけで、『生徒の前で恥ずかしい試合はできない』というプライドもあると思います。最後はそんな力が助けてくれたのかなとも感じます」(丸善クラブ・大窪監督)

【女子一般2部】
優勝:長吉卓球センター(大阪)
準優勝:COLOR(神奈川)
3位:たなかクラブ(神奈川)、飛鳥クラブ(東京)

 ここ数年、コンスタントに上位に入りながらも優勝には手が届かなかった長吉卓球センターが悲願の優勝。カットの安部、井田を中心に勝ち上がるも、決勝トップでは2人のダブルスが失点。それでも2番の義村、3番の安部で取り返して王手をかけると同時進行の4、5番で4番の井田が苦しむ中、5番の古川が快勝で優勝を決めた。
 「地元大阪開催の時(2016年)から日本一を目指して頑張ってきて、あかんからもう一年、あかんからもう一年を繰り返して、。4年かかりました。子どもが小さい選手もいますが、ご主人の理解のもと、今日の優勝をつかめてみんな喜んでいます。
 昨日の6-6の試合は全部ヤマでした。どっちに転んでもおかしくはないし、ネット1本、エッジ1本あったらみんなビビりながら乗り越えてきた。今日も1試合目からしんどくて全部3-2でした。取れそうなところを落としちゃったけど、取れなさそうなところで取る展開があって、みんなで3点を取れたと思います。みんなで補いあえたことが勝因です」(長吉卓球センター・笹川監督)