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 10月27日、1973年世界選手権サラエボ大会の男子シングルスチャンピオンである郗恩庭(シ・エンティン)氏が、胸部大動脈瘤破裂のため急逝したことが伝えられた。享年73。

 郗恩庭氏は1946年に中国・河北省に生まれ、65年に中国国家チーム入り。71年世界選手権名古屋大会では右ペンホルダー表ソフト速攻型として男子シングルス3位に入り、73年世界選手権サラエボ大会では右ペンホルダー裏ソフト攻撃型に転向して出場。多彩な変化サービスと強烈なバックプッシュを武器に、決勝ではシェル・ヨハンソン(スウェーデン)との激戦を制し、中国男子初の裏ソフトを使用した世界チャンピオンとなった。

 現役引退後は中国男子チームで監督を務めて多くのトップ選手を教え、さらにメキシコやフランスなど世界各国で選手を指導。日本も度々訪れ、指導を行っていた。妻の林美群さんも元中国代表の名プレーヤーで、娘さんの郗林さんは日本の明徳義塾高から大正大に進学し、選手として活躍した。

 2018年4月に行われた日中国際交流大会では、郗恩庭氏はゲストとして来日し、元気な姿を見せていた。謹んで哀悼の意を表します。