スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
●混合ダブルス準々決勝
許シン/劉詩ウェン(中国) 3、5、11 趙大成/申裕斌(韓国)
黃鎮庭/杜凱琹(香港) 10、9、7 ピスチェイ/バラージョバ(スロバキア)
水谷隼/伊藤美誠 7、6、6 フロール/ガスニエ(フランス)
林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 7、3、4 スーディ/ペルゲル(ハンガリー)

 こちら、中国・河南省鄭州市の鄭州オリンピックセンター体育館。『中国農業銀行杯・ITTFワールドツアー・グランドファイナル2019』が開幕!
 中国卓球協会の劉国梁会長のお膝元(出身地)、しかし今までビッグゲームを開催した経験の少ない鄭州市。融通の利かないこと甚だしく、実際に取材を始めるまでが大変だったのだが……それは置いておいて。大会はまず混合ダブルス準々決勝からスタートした。

 日本から出場の水谷/伊藤ペアはフランスペアに快勝。試合後に伊藤が「自分と水谷選手の位置取りがたまに入れ替わったりもするし。いろいろな位置でプレーできるのが自分たちの良さ。やっていて「ここ入ってくる?!」と自分でもビックリすることもあるし、すごく楽しい」と語ったように、両選手とも前でも後ろでも変幻自在のプレー。サービス・レシーブで確実に優位に立ちながら、常にリードを奪った。

 ワールドツアーで好成績を連発し、すでに五輪代表選考レースを勝ち抜いている伊藤。勝手知ったる仲の水谷と混合ダブルスを戦った後ということもあるが、表情には余裕が感じられた。

 一方の水谷は腰の状態が思わしくなく、コルセットをはめてのプレー。「腰は昨日より良くはなってきている。無理はできないですけどやるしかない。この大会ですべてを出し尽くして、終わったら休養したい」とコメント。「五輪に出場できなければ、これからの試合が一試合一試合、引退試合になるので悔いのないように戦いたい」と悲壮な言葉を口にした。自力で五輪への道が拓けるシングルスの代表切符でなければ、五輪出場は確約されていないということだ。他力ではなく、最後まで自力で五輪への切符を取りに行く。

 「東京五輪でのミックス(混合複)は、出場できるとしたら優勝しか目指していない。どの国のペアともやったことがあるし、中国や香港のペアに負けたりしているけど、シングルスや団体に比べるとミックスは圧倒的にチャンスがある。一番チャンスがあるんじゃないかと思います。美誠はビックリするプレーだったり、自分が「取れないかな」と思うボールでも取ったりするので、ぼくの反応が遅れることがある。もっともっと美誠を信じて、そういうことはなくしていきたい」(水谷)。