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 男子シングルス1回戦でカルデラノ(ブラジル)に1−4で敗れた水谷。試合後に「終わったなという感じです。でもまったく後悔はない。いつでも卓球をやめてもいいくらい後悔はない」と語り、シングルス代表に手が届かなかった五輪選考レースを振り返った。以下は水谷のコメント。

 「カルデラノとの試合は、本当に良いプレーは一本もなかったと思います。一つひとつのボールの威力がすごくあるし、サービス・レシーブから後手後手に回った。もともと五輪選考レースは状況的に厳しかったので、気持ちの覚悟はかなり前からできていた。終わったなという感じです。でもまったく後悔はない。いつでも卓球をやめてもいいくらい後悔はない。
 
 この1年間、もうちょっと良いパフォーマンスがしたかった。1年を通して納得のできる試合が1本もなかったし、試合の中で良いパフォーマンスをした記憶も全然ない。すっきりしないまま、ただただ五輪シングルスのために試合を消化していった。今までにないくらい卓球が嫌いになったというか、試合をしている時が何よりつらかったですね。

 自分の眼の影響が2年前に起きてから、試合も練習もつらかった。自分が無理かなと思っている中でも、ファンや家族が応援してくれているので、そのモヤモヤがこの2年あった。やっているのがつらかったです。シングルスに出られないのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。いろいろな人が自分のシングルス出場を応援してくれていたので、今回は申し訳ない気持ちでいっぱい。自分は後悔していないし、東京五輪に出られる可能性はあるので、前向きに考えていきたい。もう半年くらい卓球はいいですね。早く休みたいです」(水谷)

 高い理想を追い求めるがゆえに、理想とのギャップに苦しんだこの2年間。水谷隼はようやく五輪選考レースから解放された。残る種目は伊藤美誠との混合ダブルス。「今年、何度もミックスの決勝で負けているので、そのリベンジがしたい」と語った。