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平成29年度全日本選手権速報

 開会式での天皇杯返還の時から、王者の顔には余裕と自信があふれていた。今大会で史上最多記録を更新する、10回目の優勝を狙う水谷隼。

 開会式後の会見では「いつもどおり、しっかり練習できたんじゃないかなと思います。今年に入ってから2週間くらい、川崎にある新しい木下グループの卓球場で練習してきて、本当に良い練習ができたし、ケガもなく最高の状態でこの全日本を迎えられたと思います」とコメント。「去年は1年間、なかなか良い成績が残せない中で、試合の数もすごく多かった。ただ、去年はその中で一年間、自分の中でパワーを溜めていたという感覚があって、今年はそのパワーを爆発させたい。「爆発」を今年のテーマにしたいと思います」と抱負を述べた。

 大会前にはやや不安視されていた大会使用球への対応については、次のようにコメントを残している。
「今回の全日本選手権は、初めてニッタク製のボールが試合球になりましたけど、これまで数回ニッタクのボールで試合をする機会があって、どれも良い成績を残せなかった。苦手意識がすごくあったんですけど、今回はみっちり練習をしてきて、用具も調整して、このボールのために頑張ってきた。今は苦手意識はないし、逆に勝つ自信があります。ラケットは今までよりも飛ばないラケットにして、ラバーも少し軟らかくしました。それから見ればすぐわかると思うんですけど、グリップテープを巻いています。そこも少し注目してほしいですね」(水谷)。

 「これまでの全日本の中でも、一、二を争うくらい自信がある」と語る水谷。やはり天皇杯はこの男のものなのか。それとも並みいる強豪たちがストップをかけるか。
  • 表情からも充実ぶりがうかがえる水谷