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世界卓球ブダペスト大会

 長く日本男子の屋台骨を支えている、ふたりのサウスポーが好調だ。

 ヘアバンドとサングラス姿でコートに立つ水谷隼は、2回戦でフランスの若手アキュズに4ー2で勝利。試合後は「稀代のオールラウンダー」として、自信を感じさせるコメントを残した。
 「最近、打球感覚が良くなってきて、無理して前陣だけで戦わなくても、中陣、後陣でも自分らしいプレーができている。昔の自分を思い出しながらやっています。前・中・後陣と幅広く今日はできたし、自分の理想に近づいたプレーができた。オールラウンダーとして、どんなポジションでも、どんな相手でも自分の力を発揮できる」。

 明日の3回戦、水谷の対戦相手は鄭栄植(韓国)。前々回の蘇州大会では大激戦の末に勝利を収めたが、昨年10月のTリーグ開幕戦での水谷の黒星も記憶に新しいところ。バックサイドのどこに打たれてもショートスイングで回転をかけ、いつの間にか自分のペースに相手を引きずり込む鄭栄植の攻守をどう攻略するか。「鄭栄植戦は相性は良くないけど、キーになるのは自分のレシーブ。いつも相手のサービスに苦しんでしまうので、レシーブに全てを集中したい」(水谷)

 一方、丹羽は見ていても調子の良さが伝わってくる。「今大会、バックハンドの調子がすごく良い。ぼくは小柄だし、フォアハンドばかりだと回り込むとフォアががら空きになってリスクが高くなるので、バックハンドは重要」と2回戦後のコメント。速いバック対バックの打ち合いでも、瞬間的に回転をかけて浅く落とし、相手のオーバーミスを誘うボールタッチはやはり天性のものだ。

「1試合目はメインアリーナでの試合で、調子があまり良くなかったけど、2試合目のサブアリーナのほうが打球感が良かった。でも明日からメインアリーナでの試合なので、しっかり調整したい。メインアリーナは、今日は雨が降っていたので少し湿気があってボールが飛ばない感じだった。ネットミスが多かったですね」(丹羽)
  • 水谷、懐の深い守備に超高速カウンターを織り交ぜた

  • 水谷から2ゲームを奪ったアキュズ

  • 丹羽はバックハンドの緩急が抜群に冴えている