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世界卓球ブダペスト大会

●男子ダブルス準決勝
馬龍/王楚欽(中国) 10、7、7、5 梁靖崑/林高遠(中国)
イオネスク/ロブレス(ルーマニア/スペイン) 6、−3、−10、7、7、−9、8 アポロニア/モンテイロ(ポルトガル)

大会第6日目の最終試合、男子ダブルス準決勝で会場は大騒ぎになった。国際ペアのイオネスク/ロブレスがポルトガルペアを破ってなんと決勝に進出。会場に陣取ったスペインとルーマニアの応援団は熱狂に包まれた。

イオネスク/ロブレスは、昨年のヨーロッパ選手権でサムソノフ(ベラルーシ)らを破って準優勝のイオネスクが、最後の勝負所で金属音を放つパワードライブを連発。ロブレスも台上の逆モーションのフリック、コースの読みにくいバックドライブなどでアシストした。世界ランキング39位(イオネスク)と51位(ロブレス)によるペア、しかもまだ結成して1年も経っていないというから驚かされる。

しかも勝ち方がまたドラマチックだった。6ゲーム目に3−0とリードしながら、ポルトガルペアに追いつかれて9−11。最終ゲームも2−4、3−7、4−8とリードを広げられた。しかし、6−8となったところで、ナーバスになったモンテイロがフォアのレシーブをイージーミス。6点連取で10−8とマッチポイントを握ったイオネスク/ロブレスが、最後もフォアのパワードライブを連打して決着をつけた。

決勝で対峙するのは馬龍/王楚欽。北京市チームの大先輩である馬龍が、王楚欽の「教育係」として正確なバックのブロック、フォアドライブでアシスト。王楚欽の思い切りの良いプレーを引き出している。中国ペアの優位は動かないが、実はイオネスク/ロブレスも昨年の中国オープンで馬龍/許シンをゲームオールジュースで破る大金星を挙げている。イオネスクは29歳、ロブレスは27歳。「シンデレラボーイ」というには少々歳がいっているが、簡単にやられることはないだろう。明日の男子ダブルス決勝が楽しみだ。
  • イオネスク/ロブレス、大逆転劇で決勝へ!

  • 百戦錬磨のポルトガルペアにも重圧がのしかかった

  • 歓喜のベンチ。一番左は元スペイン代表のカルネロス。思い出しました

  • 馬龍(右)/王楚欽、ストレート勝ちで決勝進出