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速報・現地リポート

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世界卓球ブダペスト大会

●女子シングルス決勝
劉詩ウェン(中国) −9、7、7、−7、0、11-9  陳夢(中国)

 劉詩ウェンは2009年大会で3位に入ると、その後、3位(11年)、2位(13年)、2位(15年)、3位(17年)と、メダルは獲得しているものの優勝には手が届いていない。
 そんな彼女がほしかったのは、金色のメダル。
 長い道のりの末に、卓球の神様は彼女に微笑んだ。涙とともに28歳の劉詩ウェンは金色のメダルを胸に掛けた。 

 1ゲーム目、陳が8−4とリード、劉が追い上げたが11−9で陳が先取した。両ハンドでの激しい応酬だが、劉はやや前につき、陳はそれよりもわずかに下がり目でプレーする。2ゲーム目は劉が7本で奪い、1−1。

 劉は速さで勝負し、陳はその速さをしのぎながらフォアのドライブで決めに行く展開。3ゲーム目も激しいラリーの応酬だが、最後は劉がバックハンドで強攻し、11−7でゲームを連取した。

 4ゲーム目は9−6で陳がリード。9−7からの陳の3球目の回り込みドライブがエッジをかすめ10−7、そのまま11−7で陳が取り返し、ゲームカウントを2−2にした。

 5ゲーム目、なんと劉が11−0と相手に1点も与えず、優勝に王手を掛けた。

 6ゲーム目、3−0と劉がリード、前ゲームから14本連続で得点し、優勝に近づいていく。3−1の後、劉の速い両ハンドが陳を攻め立て、4−1。5−2、6−3、劉は精度の高いバックドライブで7−3、8−3と離す。8−5になったところで劉がタイムアウト。あと3本で優勝だが、その気持ちを落ち着かせるかのようなタイムアウトだった。

 バック対バックで完全に優位に立つ劉が9−5。9−6から素晴らしいラリーの応酬を陳が制し、9−7。簡単に劉には屈服しない。そして次の劉のミドルへのドライブをカウンタースマッシュで決め、9−8にした陳。10−8で最初の劉のマッチポイント。しかし、陳がフォアドライブで跳ね返し10−9。最後は強烈なフォアドライブを陳のフォアコーナーに決め、劉詩ウェンは10年越しの悲願の優勝を決めた。
 
 両手を突き出し、そして次の瞬間、劉は涙に暮れた。涙が乾かないまま、直後のインタビュー。あなたは長い間、この瞬間を待ってましたね?と質問されると劉は言葉に詰まった。

 「感動しています。6回目の世界選手権で、3回目の決勝だった。この瞬間を長く待っていた。私は優勝するに値する選手だと思っていましたが、それが少し遅かっただけ。夢のような瞬間ですね。私にチャンスを与えてくれたチームに感謝してます。私は5番目に選ばれた選手だった。私を応援してくれた人たち、ファンに感謝したい。くじけそうになった時でも、私をサポートしてくれてありがとう」

 ちょっぴり垂れ目の、大きな瞳から涙があふれていた。劉詩ウェンは本人が言うように、優勝に値する選手だった。6回目の世界選手権。卓球の神様がこの女性に優勝をプレゼントした。
  • 最後の一本、フォアクロスへ渾身のカウンターを決めた!

  • ベンチに戻る途中も涙、涙……

  • 長年応援し続けたファンも、涙が止まらなかった

  • 初の決勝を戦った陳夢、タイトル獲得はならず