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世界卓球ブダペスト大会

●女子ダブルス決勝
孫穎莎/王曼昱(中国) ー8、ー3、8、3、10、8 早田ひな/伊藤美誠

早田/伊藤ペア、孫穎莎/王曼昱から2ゲームを先取してプレッシャーをかけたが、惜しくも敗れて銀メダル……!

出足から中国ペア、特に王曼昱は動きが硬く、逆に早田/伊藤は伊藤がバック表ソフトで巧みに球質の変化をつけ、レシーブから強烈なバックフリックで得点。早田のパワードライブも決定力抜群だった。2ゲーム目は3ー0、7ー2、9ー3と一気にリードを広げて11ー3で連取。場内の中国応援団を沈黙させた。

しかし、4ゲーム目から中国ペアは孫穎莎がうまい球さばきを見せた。短く前に落とすループドライブや、フォアストレートへのカウンターなど、男子選手並みの技術力を発揮。王曼昱も次第に硬さが取れ、中国ペアが2ゲームを返す。

勝負の分かれ目は5ゲーム目だった。早田/伊藤が7ー5、9ー7とリードを奪いながら、9ー9と中国ペアが追いつく手に汗握る展開。ここで早田のサービスに対し、孫穎莎のチキータがネットを弾いてオーバーミス。「ゲームポイントだ」と思われた瞬間、審判から「レット」の判定。早田/伊藤は「ネットには触れていない」と抗議し、場内のオーロラビジョンでも確認したが、レットの判定は覆らず。オーロラビジョンで見る限りは、レットには見えなかった。結局、このゲームを11ー9で中国ペアが取る。

6ゲーム目、孫穎莎がフォアストレートへのドライブを連発し、8ー4、9ー5と中国ペアがリードして、10ー6でマッチポイント。早田/伊藤も10ー8まで挽回したが、最後は早田のフォアドライブがネットとなり、中国ペアがガッツポーズ。早田/伊藤、中国ペアを追いつめながら、紙一重の差で勝利を逃した。惜しまれる一戦だった。
  • 早田/伊藤、不運な一面もあった。悔しい銀メダル

  • 表彰式でも笑顔はなかった

  • 孫穎莎が強心臓のプレーを見せた中国ペア

  • 中国の5種目完全制覇を決めた