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速報・現地リポート

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卓球ワールドカップ団体戦

●男子団体準決勝
 〈日本 0−3 中国〉
 丹羽/吉村 −6、−6、−6 梁靖崑/許シン○
 張本 −7、−4、−11 樊振東○
 吉村 −9、−5、6、−1 許シン○

トップのダブルスは、丹羽/吉村ペアのプレーも確実に良くなっていったのだが、終わってみればスコアはすべて6−11。許シンの中後陣からのフォアドライブはやはり強烈。梁靖崑も高い打球点のバックドライブを打ち込んできた。丹羽/吉村は、吉村のレシーブとカウンターは正確だったが、やはり丹羽の調子が戻らない。以前なら確実に狙っていた台上のボール、ラリーでのチャンスボールにも効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。

2番は張本対樊振東。ともにチキータからのバックハンド速攻を得意とする同じスタイル同士だが、樊振東はバックハンドの速攻に持ち込ませないよう、レシーブはほとんどがストップ。ストップ対ストップから持ち上げさせてカウンター、あるいはバック深くにツッツキしてミスを誘う樊振東。2ゲーム目の10−4のゲームポイントでも、ストップ対ストップから張本のループドライブをフォアストレートへ、鮮やかにフォアカウンターで打ち抜く。

張本も3ゲーム目は、レシーブから思い切ってチキータで狙い打ち、バック対バックでは先に樊振東にミスが出ていた。張本が10−9、11−10と2回のゲームポイントを握ったが、11−10の場面では樊振東にバックカットでしのがれ、前に出て打ち抜かれた。最後はフロアに足をとられて滑りながらも、フォアストレートにパワードライブを決めた樊振東が勝利。

3番は吉村対許シン。このふたりの対戦と言えば、吉村が準優勝した2015年のジャパンオープン決勝を思い出す。吉村は得意の変化サービスで許シンと接戦を演じ、惜敗して準優勝となったものの、そこから一気にリオ五輪代表まで駆け上がっていった。

この試合も東京五輪への架け橋にしたい吉村。ストップは台上にピタリと止まり、両ハンドのカウンターもミスが少ない。抜群のボールタッチを見ても、今大会の吉村は相当仕上がっていた。3ゲーム目はサービスエースと3球目攻撃で奪ったが、4ゲーム目は気合いを入れ直した許シンが一気にリードを広げる。中陣からの回転量の多いドライブは、吉村をもってしてもカウンターすることは難しく、1−10で許シンのマッチポイント。最後は台から下がり、ロビングから背面打ちのファンサービスを狙った吉村だが、このボールは決まらず。予選リーグでの敗戦、ドイツ戦での歓喜のメダル獲得を経て、日本男子の戦いは終わりを告げた。