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卓球ワールドカップ団体戦

 表彰式後、ミックスゾーンで取材に応じた伊藤美誠。悔しい敗戦だったに違いないが、よく通る声でしっかり質問に答え、笑顔も見せた。以下は伊藤のコメント。

「自分の中では孫穎莎戦は悪くなかった試合ですけど、最終ゲームの10-7で相手がしのいでくる場面で、自分が攻め急いだのが1本あった。そこを攻め急いだことで、次のボールを相手が打てるようになってしまった。相手がしのいで少し甘くなったボールをしっかり落ち着いて決めることができれば勝てた試合だった。

 中国選手はもちろん強いけど、特別な存在ではなくなっているし、勝っていかなければいけない存在になっている。そういう選手に毎回良い勝負ができるということは自分の実力も上がっている証拠だなと思います。孫選手も今日は自分らしさもあまり出ていなくて、すごく緊張していたと思う。

 日本の方がすごく応援してくれて、はじめて日本でやる団体戦だった。『ニッポン!』という掛け声に自分がすごく感動してしまった。今日も『タイム』という声が聞こえないくらい声援をくださってうれしかった。そういう珍しい緊張感があって、そういう舞台で自分の実力を出せるかという、良い経験ができました

 オリンピックではもっと声援があると思うので、慣れていかなきゃいけない。この舞台で試合ができて良かったけど、最後に勝ちきれなかったので、そこはいろんなことが積み重なっている。3-0で勝たなきゃいけないのを2-2にしてしまったので、10-7というよりは3ゲーム目の入りが重要でした。

 これからオリンピックまでの時間は短くも長くもない。もっともっと突っ走って、どんな選手にも勝てるようになりたい。明日やっても明後日やってもどの選手に勝てるようにするのが課題です」(伊藤)

 孫穎莎戦の1ゲーム目からサービスでフォールトを取られたことについては、馬場美香監督も「サービスは合宿でも審判の方にチェックしてもらって、注意していたけど、今までと違う部分でフォールトを取られた。フォールトを取られないよう、万が一取られても修正して出せるよう、合宿の練習でも注意していきたい」と語った。サービスは伊藤の大きな武器だが、決勝の大舞台で何度もサービスフォールトを取られ、プレーが崩れた12年ロンドン五輪の丁寧の例もある。今後もしっかり対応していきたい部分だ。