スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

卓球ワールドカップ団体戦

●男子第1ステージ(予選リーグ)
 日本 オーストリア
 丹羽孝希/吉村真晴 −7、−8、10、9、−6 フェガール/ハベソーン○
○張本 6、9、6 ガルドス
○丹羽 5、9、−6、−6、6 ハベソーン
○張本 7、7、6 フェガール

苦しかった!
日本男子はオーストリアを3−1で下して、今大会初勝利!

腰を傷めた水谷を欠く日本は、2戦目も張本の2点起用に丹羽/吉村のダブルスで勝負。その丹羽/吉村のダブルスがいきなり2ゲームを連取され、会場に暗雲が漂う。オーストリアペアはフェガールが台から距離を取ってうまく緩急をつけ、ハベソーンが強力なバックのカウンターを見舞う。丹羽/吉村は3・4ゲーム目を返してゲームオールまで持ち込んだものの、最後は6−6から5点連取を許した。

ここまで、最終ゲームまでもつれた試合をことごとく落としている日本男子。苦しい流れを払拭できない中、2番張本がようやく会心のプレーを見せる。両ハンドのカウンターが鋭いガルドスに対し、強引に仕掛けては不利になると、台上ではストップ対ストップから無理に仕掛けずにうまく打たせてミスを誘う。得意のチキータも、強振するよりは回転主体でうまく緩急をつけた。最後はフォア前へのサービスでガルドスのレシーブミスを誘い、サービスエースで決着!

3番丹羽も出足から快調なプレー。以前に比べるとバックハンドの割合が高くなったハベソーンのフォアをうまく突き、サービスもフォアに集める。ハベソーンはこのフォア攻めに手こずり、丹羽が2ゲームを先取する。
しかし、ハベソーンもさすがに百戦錬磨。フォアに来るボールに対して無理に仕掛けず、長く低いツッツキで先に打たせてからカウンターを狙う戦術に切り替え、ゲームオールに追いつく。苦しい試合になったが、丹羽は最終ゲーム1−1で回り込んでパワードライブで打ち抜いてからリードを保ち、最後は10−6からクロスへのバックハンドを決めて決着。小さく拳を固めた。

4番張本対フェガール、ここで決めたい日本、長身のフェガールと張本は初めての対戦だ。独特のYGサービスやバックサービスなど、多彩なサービスを操り、バックのブロックが堅いフェガールに対し、張本のプレーは冴えた。一発のパワードライブには威力があるが、基本的にバック主戦のフェガールに対し、ロングサービスを効果的に使い、両ハンドでフォアサイドを攻略。冷静なプレーを貫いた。日本男子は予選グループの通算成績を1勝1敗とした。