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速報・現地リポート

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世界ジュニア選手権大会

●ジュニア男子団体準々決勝
〈日本 3ー1 ロシア〉
 宇田 ー8、ー8、ー8 カツマン○
○戸上 6、8、9 シドレンコ
○篠塚 ー8、10、2、8 グレブネフ
○宇田 9、5、9 シドレンコ

〈中国 3ー0 ドイツ〉
○向鵬 14、13、8 シュトゥンパー
○徐英彬 6、6、4 ファディーヴ
○劉夜泊 9、6、6 ヴェッツエル

〈フランス 3ー0 シンガポール〉
○ピカール 8、ー4、12、11 ベー・クンティン
○バルデ ー2、3、ー6、14、9 パン・イウエン
○レブロン 5、10、ー7、6 チュア・シャオハン

〈チャイニーズタイペイ 3ー2 アメリカ〉
○馮翊新 7、9、10 トラン
 戴茗葦 ー12、7、8、ー6、ー2 クマル○
 黄毓仁 8、ー8、ー7、ー9 ビクトール・リュウ○
○馮翊新 ー10、4、3、11 クマル
○戴茗葦 7、6、5 トラン

 ジュニア男子団体準々決勝、日本男子も女子に続いて準決勝進出!

 メダル確定、とはいえ苦しい戦いだった。「下克上」を狙うロシアは、ヨーロッパのホープである左腕のシドレンコに、前回大会で男子ダブルス準優勝と躍進したカツマン、グレブネフが脇を固める実力派チーム。トップのカツマンから、選手もベンチも気合い全開で日本に挑んできた。

 その気迫に押されるように、日本はトップ宇田がストレート負け。3ゲーム目の8ー9の場面で、サイドに見えたボールを副審にエッジと判定され、主審が判定を覆す不運もあったが、サービス・レシーブで同じ左腕のカツマンを揺さぶることができず、持ち上げたドライブがカウンターの餌食になった。

 しかし、日本は2番戸上が出足からバックのカウンターで、左腕・シドレンコのフォアサイドを切り裂く。サービス・レシーブをシドレンコの弱点であるフォア前に集め、バックハンドで粘り強く得点を重ねた。戸上がストレート勝ちで流れを日本に引き戻し、3番篠塚も序盤はチャンスボールをやや打ち急いだが、2ゲーム目をジュースで取ってからは危なげなく得点を重ねて勝利。

 4番で再びコートに立った宇田は、トップでの課題をしっかり調整できていた。「トップではサービスが、(左利きの)カツマンのミドル前とバック深くに集まり、相手が大きく動かずに対応できて、バック深くへのロングサービスも効かなかった。同じ左利きのシドレンコに対して、フォア前へ厳しく、回転量を増したサービスを出すことで、バック深くへのサービスも効いてきた」(宇田)。名誉挽回に燃える宇田に対し、試合前からベンチ前を歩き回り、ナーバスな表情を浮かべていたシドレンコ。両者の勢いの差は明らかだった。

 準決勝の日本の対戦相手は中国。もうひとつの準決勝の対戦カードは、フランスとチャイニーズタイペイ。宇田は中国に対し、「今大会、一番強いのは中国。絶対に勝つという気持ちで向かっていきたい」とコメント。今日はツインエースの戸上に助けられたが、明日は宇田がチームを勝利に導く番だ。